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光文社厳選!和食情報ナビ

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WASHOKUでおもてなし Vol.7

平尾賀世子さん 私がマルコ・プロブストさんをもてなすなら……

今回のおもてなし相手は数々のラグジュアリーブランドで要職を経験しているドイツ生まれのラグジュアリーグッズブランドの世界の重要人物。そんなVIPのおもてなしに相応しいと選ばれたのは、ミシュラン三ツ星の和食店でした。

〝高級〟というより〝一流〟粋な会話で寛いで

店主の神田さんとは、私がシャンパンメゾンのブランディングをしていた10年ほど前からのおつきあい。お店を訪れた客としてだけでなくビジネス的なやりとりも経験したのですが、以降、明るくハートフルなお人柄のファンになっています。日本料理の料理人の方としては珍しく、フランスでの経験も豊富で語学もフランス語と英語が堪能。カウンター越しに交わす会話も時にはギャグまじりでウィットに富んでいて、どんな方をお連れしても程よく打ち解けることができるんです。
こぢんまりとした店内は隅々まで神田さんの美意識が貫かれていて、程よい緊張感のある空間。素材にもとてもこだわっていらして、お米などは実際に生産者の田んぼをご自身の目でチェック。だから、食材の話をするときも『蛍が元気に飛び回っている減農薬栽培で〜』などとてもリアリティがあり安心なんです。
都内にはミシュラン三ツ星のお店はいくつもありますが、私はそれ以上の価値のあるお店だと思っています。

かんだ

ファッションのみならず、アート、インテリア、プロダクトなど多くの専門分野にわたるインターナショナルなコミュニケーションエージェンシー㈱HiRAO INC代表。11月末の秋の連休にはご主人と共通の友人の結婚式に出席するためバリ島へのショートトリップでしばしのバカンスを楽しんだばかり。

器を開けた瞬間に歓声が!一流のおもてなしに舌鼓

外国を知り尽くした上での和食だから安心です

お料理は私はいつも予算を伝えて、コースで楽しんでいます。神田さんはパリの和食店で料理長をなさっていたキャリアもお持ちなので、外国の方の和食の好みを知り尽くしているのでメニューのバランス感覚が絶妙なんです。
おもてなしの相手はビジネストリップでいらしている方が主なので、和食好きな方でも生魚は体調管理の上からも躊躇する場合が多いのですが、そのあたりもよくわかっていらっしゃいます。コースには日本ならではの旬の食材を多く取り入れているのですが、どれも外国の方も食べやすいようにさりげなくアレンジがしてあるので安心しておすすめできます。
今回撮影させていただいたメニューの「宮崎牛 ヒレカツ」ステーキのように厚くカットされたヒレ肉に衣をつけて揚げたもの。イタリアンの「ミラノ風カツレツ コトレッタ」にも共通する部分があるから、外国の方も警戒心なく召し上がっていただけます。「桜海老丼」も海老は世界中で食べられているスタンダードな食材ながら、桜海老は日本独特で旬が限られているもの。天ぷらの甘辛味は外国の方も大好きなので、器を開けた瞬間の香ばしい香りとともに歓声があがります。
最初は三ツ星の和食店と聞いてちょっと緊張しているゲストも、帰る頃にはすっかり打ち解けて心からリラックス。特別なおもてなしをするときの、私のとっておきのお店です。

カウンター越しの神田さんとの会話

カウンター越しの
神田さんとの会話

英語だけでなく、フランス語まで堪能な和食の方は日本でも稀。時にはギャグまじりの会話に席も盛り上がります。明るいお人柄で訪れたゲストもみんな神田さんのファンになってしまうほど。

ライブ感のあるカウンター席

ライブ感のある
カウンター席

会話はもちろん、カウンター越しに眺められる包丁さばきもライブ感があっていいんです。ビジネス上の秘守事項の会話などがない限り、カウンターをおすすめします。

駅から遠く隠れ家的な立地

駅から遠く
隠れ家的な立地

お店のまわりは住宅街で夜は静かでネオンなどはない一帯。ゲストの方をお連れしてタクシーを降りるとみなさんちょっとびっくりなされます。ひっそりとした佇まいがミステリアス。

手土産にお渡しするなら

創業98年を迎える富山の鋳物メーカー「能作」の錫の曲がるシリーズを。錫の特性である柔らかさを生かして、平らなものが伸ばし方次第でフルーツやパンを入れたり、ランプシェードに。KAGOスクエアM(¥8,500) <問>能作 パレスホテル東京店
☎03-6273-4720

選んだ理由

撮影/福知彰子 ヘア&メーク/丸山智路(LA DONNA)取材・文/安西繁美