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光文社厳選!和食情報ナビ

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WASHOKUでおもてなし Vol.2

HERS世代ならば身につけておきたいスキルのひとつです。連載第2回はPRエージェントを手掛ける、女性社長が登場です。

ハードなスケジュールの中での〝リラックス〟を求めて

日本でのプレス業務を担当しているコレクションブランドのデザイナーを筆頭に関係者など、多い時には月に何人もの方の日本滞在をアテンドしています。
みなさん、本国でのハードな仕事の合間の出張で訪れるので、ヨーロッパやアメリカからでも2泊4日や3泊5日の短期滞在が主。
しかも短い滞在中も日中はシビアなミーティングがビッチリ……。その中で食事は唯一の息抜きの瞬間。ビジネスランチやディナーであっても、リラックスして日本のことを少しでも知っていただけるような場所をセレクトするように心がけています。かといって、かしこまった料亭などは日本の食習慣や文化に慣れていない外国の方にとって初めてづくしで、疲れさせてしまうこともあるんです。
観光での滞在ならばそれもいいと思うのですが、仕事で滞在している人には仕事以外では極力ストレスフリーで過ごしていただきたいので、バランスを考えた店選びをするように心がけています。弾みます。

八雲茶寮

国内ブランドのプレスを経て、2000年にステディスタディを設立。エミリオ・プッチ、モンクレール他、国内外の数々のブランドPR、イベントの企画・制作運営、コンサルティングなどを手掛ける。8月30日〜10月18日までパリ左岸の老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュ」で開かれる「ル・ジャポン・リヴ・ゴーシュ」の企画運営にも携わる。

たっぷり日差しを浴びてリラックス&リフレッシュ!

四季折々の風情を楽しめる庭が何よりのご馳走

諸外国の街角でテラス席が人気のことからもわかるように、外国の方は日本人が想像する以上に自然を感じられる場所での食事が大好き。
本来ならば京都やせめて箱根あたりまで足を延ばして、日本らしい景色を眺めながらの食事を楽しんでいただきたいのですが日程の限られた出張の中ではそれは無理……。
そんな時にご案内すると喜ばれるのが八雲茶寮です。日本家屋をリノベートしているのですが、広々とした庭がそのまま残されているのでダイニングからはたっぷりの緑が望めるんです。ビジネスミーティングでホテルやオフィスに缶詰めになっている方にとっては貴重な空間です。
細部までこだわり洗練された和のインテリアも素晴らしく、世界中の最先端レストランに行きつくしているファッション関係者も自信を持って案内できます。
先日も秋に大規模な日本展を企画しているパリの百貨店ボン・マルシェの担当者をお連れしたところ、大層気に入っていただき、亭主・緒方氏の手がける器や和菓子を扱うことも決まりました。
お料理もお味はもちろん、大皿から取り分けてくださるプレゼンテーションも素晴らしく歓声があがることもしばしば。 東京に住む日本の方でも、しばしのショートトリップ感覚で満足していただける空間だと思います。

緑豊かな都会の隠れ家

都内とは思えないほど閑静な住宅地の中の一軒家。ゆるやかな石張りの階段を上がっていくアプローチも気分が上がります。「アメリカからの出張の方は時差の関係で早朝から目覚めてしまわれることも多いので、茶房での朝膳をいただくのもおすすめです」。

伝統的な日本文化を
現代のかたちに置き換える

同店の亭主をつとめるのは「現代における日本文化創造」をコンセプトに建築・プロダクト・グラフィックなど多岐にわたり活躍するSIMPLICITYクリエイティブディレクターの緒方慎一郎氏。

四季を感じるしつらえ花

日本文化ならではの美意識が凝縮されたしつらえも秀逸。四季を通じて様々な表情を愉しむことができます。店内には和菓子店「楳心果」を併設。季節ごとの生菓子はお持たせにしても喜ばれます。

ファッション関係者はアート好きな方が多く、アートは世界共通言語なので海外での評価の高い現代美術作家の奈良美智さんデザインの器にグミが入った〝グミガール〟を。髪の毛の色が数種類あるので、差しあげる方をイメージして選ぶようにしています。他、草間彌生さんや村上隆さんのお菓子も好評です」。すべて、表参道ヒルズ内のショップ「S&O」などで購入可能。

選んだ理由

撮影/福知彰子 ヘア&メーク/TOMIE(nude.) 取材/安西繁美