和食STYLE

〝発酵のまち〟の美肌管理栄養士野崎ゆみこの「こうじでCozy Life」⑪こうじで万能つくりおき

こんにちは。野崎ゆみこです。
忙しい平日を乗り切るための「つくりおき」はもはや必須。今回は、こうじを使った簡単つくりおきのための我が家のリアルな買い出しから公開しちゃいます。

本日買った商品は こうじ、バナメイエビ、卵、えのき、にんにく、豆腐、ニラ、豆苗、ひき肉、鶏肉、鮭。これから作るレシピはこちら!たくさんあります。でも簡単!

「こうじ漬けおき卵」
「こうじで鮭のホイル包み焼き」
「こうじマーボー豆腐」
「エビのこうじガーリックシュリンプ」
「鶏肉のこうじ照り焼き」

1つめ
「こうじ漬けおき卵」

ゆで卵の殻をむいて、こうじと一緒にビニール袋に漬けておくだけ。冷蔵庫に入れて一晩おけば完成です。 3 日くらい保存可能。

<材料>
卵 6 個
こうじかす 大 3 (粒のままでも ok)

醤油 大 2
酢 大 1
甜菜糖 小 1(乳酸菌のエサになります)

<作り方>
1 ゆで卵をつくり殻をむく。
2 保存袋に、1 と残りの材料を混ぜ空気を入れないように封をして、冷蔵庫で1〜3 日ほど置く。

2つめ
「こうじで鮭のホイル包み焼き」

買ってきたパックのまま、こうじを表面に塗ります。このままラップをし冷蔵庫で一晩おけば完成。3 日ほど保存可能。

<材料>
鮭の切り身 2 切れ
こうじかす(ペーストにしたもの)大 3
豆苗 1/4 パック(軸を落とす)
えのき 1/2 パック(軸を落とす)

1. 切り身の表面全体にこうじかすを塗り、冷蔵庫で 1〜3 日置く。
2. クッキングシートに豆苗、1、えのきの順でのせ、ホチキスなどで閉じる。

3つめ
「こうじマーボー豆腐」

ひき肉とこうじをビニール袋に入れるだけ。冷蔵庫に入れて一晩おけば完成です。2日くらい保存可能。

<材料>
豚ひき肉 150g(小 1パック)
◯ こうじかす 大 3(ペースト状)
◯ 青ネギ 1 束
◯ おろししょうが 2かけ
◯ おろしにんしにく 2かけ
◯ かんずり 大 1〜
◯ 甜菜糖 大 1(好みで減らしても可)
◯ 醤油 大 1
花椒 少々
片栗粉 小 1
水 大 3

<作り方>
1. 保存袋に◯を入れ混ぜ合わせる。
2. 挽き肉をかたまりのまま 1に入れ、空気を抜いて封をする。冷蔵庫で 1〜2 日保存。

麻婆豆腐は、調味料を沢山使うイメージでタレがないと難しいかな?というイメージですが、こうじで漬け込み、旨みをアップしたこの作り置きのタレのベースは、ニンニク、しょうが、かんずりのみ!! 化学調味料は使いません。

4つめ
「エビのこうじガーリックシュリンプ」

エビとこうじをビニール袋に入れるだけ。冷蔵庫に入れて一晩おけば完成です。2 日くらい保存可能。

<材料>
◯ こうじかす 大 3(ペースト)
◯ ニンニク(みじん切り) 1 玉
◯ 塩 ひとつまみ
オリーブオイル 適量

<作り方>
保存袋に◯を入れ混ぜ合わせ、さらにエビを加え、空気を抜いて封をし、冷蔵庫で 1〜3 日保存。

5つめ
「鶏肉のこうじ照り焼き」

鶏肉とこうじをビニール袋に入れるだけ。冷蔵庫に入れて一晩おけば完成です。2日くらい保存可能。

<材料>
鶏肉 1 枚(観音開きにする)
こうじかす (つぶのままでも ok) 大 3
〇酒 大 2
〇みりん大 2
〇醤油 大 2
〇蜂蜜 大 1

<作り方>
1.保存袋に〇を入れて混ぜ、こうじかすを入れて軽く揉む。
2 1 に鶏肉を加え、空気を抜いて封をし、冷蔵庫で 1〜3 日置く。

ここまでで作り置き完成。子供達と一緒にゆっくり作っても30分以内で出来ます。とっても簡単ですよね? これで 5 品もできちゃうんです。

この作り置きがあれば 15 分でごはんが叶います♪ 翌日以降の調理の仕方もご紹介しますね。

1日目
「こうじマーボー豆腐」

ビニール袋から出してフライパンで炒めます。

ハイ!完成!

<詳しい作り方>
1. フライパンにごま油をいれ、軽く揉んだ 2 を入れ炒める。
2. 火が通ったら豆腐を加えてとろみをつける。
3. 火を止め花椒を加える。

花椒がない場合、五香粉(ウーシャンフェン)でも代用可。

お次は
「エビのこうじガーリックシュリンプ」

こちらもビニール袋から出してフライパンで炒めるだけ。殻までやわらかくなります。

ハイ!完成!

<詳しい作り方>
フライパンにオリーブオイルを熱し、えびの色が変わるまで両面炒める。

ニンニクをたっぷり使った一品。こうじの力で殻まで柔らかくしてしまうのですが、、苦手な方はむきエビでも大丈夫。味付けが塩だけとは思えない旨味たっぷりのごはんがすすむ一品です。

2 日目
「鶏肉のこうじ照り焼き」

こうじかすが残らないようにざるでこします。

フライパンで焼くだけ。こした残り汁でとろみを出します。

<詳しい作り方>
1. ボールとザルを重ね 2 の汁と肉を分け、こうじかすを取り、油をしいたフライパンで皮目から入れ、蓋をして 5 分ほど焼く。(中火)
2. 裏返して蓋をし、さらに 5 分ほど焼く。(中火)
3. 火を止め、脂や汚れをキッチンペーパーでふき取り、1でこした汁を焦げに注意しながら煮からめる。

我が家は、鶏肉は胸肉派ですが、柔らかく焼けます。こうじカスが焦げやすいので入れないようにしてくださいね。

3日目
「こうじで鮭のホイル包み焼き」

パックに漬けた鮭と、お好みの野菜をオーブンシートで包みます。

フライパンで焼くだけ。

<詳しい作り方>
1. フライパンに大 2 の水を入れ、2 をのせ蓋をし、弱めの中火で 4〜8 分蒸し煮する。
2. 器に盛り、好みでブラックペッパーや塩、ポン酢、柑橘類などをかける。

鮭も柔らかくふっくら仕上がります。こうじかすは拭きとってもそのまま焼いてもお好みで。お肉の旨味が野菜やきのこに染み込んで、野菜が苦手なお子様でも食べやすくなります。

卵もおまけにつけます。

卵もこうじかすの力で柔らかくなるんです!小腹が空いた時にもぴったりてす。3日置いたのを食べた娘はチーズみたいと言っていました。

ちょっと時間があるときに、食材にこうじを塗ったりビニールに一緒に入れたりするだけで、翌日以降、楽ちんでおいしい一品がすぐ完成できます。
ぜひみなさんも今日からお試しくださいね。

PROFILE
野崎ゆみこ

管理栄養士、麹マスター、健康運動実践指導者、インナービューティープランナー、野菜ソムリエ。

ジャパンホームベーキングスクールで20年以上学んだ経験を活かし、グルテンフリーの生米こうじパンを開発。「生米こうじパン」のDVDレッスンは大人気で多くの生徒さんが予約待ち状態。インナービューティーダイエット協会東京校やワークパル上越校での講師、保健センターでの栄養指導やダイエット専門協会での経験を生かし、飯内科クリニックにて独自の栄養指導で効果をあげている。

3姉妹の母でもあり、子供のアレルギーやアトピーの経験から「食べたもので身体はつくられている」をモットーに2019年、食の体験施設としてドクターズカフェをオープン。ダイエット指導をした生徒は100%の成功率を誇る。ワニブックス出版「やせるおやつ」レシピ監修。雑誌でもレシピ監修など活躍中。

「こうじでCozy Life」連載一覧はこちら→

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