〝発酵のまち〟の美肌管理栄養士野崎ゆみこの「こうじでCozy Life」④罪悪感なし! こうじスイーツのすすめ
こんにちは。管理栄養士の野崎ゆみこです。ダイエット講座の生徒さんや患者さんにもおすすめしている、こうじかすを使ったヘルシーおやつをご紹介します。罪悪感なく食べられるこうじスイーツは、我が家の娘たちも大好物! 体にも優しくて簡単なので、お子さんのおやつにもぴったりですよ。
こうじかすを使いたいからこうじ水が続く・・・こうじスイーツがそんな存在になったら嬉しいです♪
こうじの濃厚かぼちゃプリン
ミキサーで混ぜるだけの簡単プリン。バットにラフに流して、スクープして食べるタイプにすれば、テーブルに出したときにワッと歓声が上がります。ミニ容器に流すより楽ちんだし、見栄えもするしで一石二鳥! カラメルはつくらず、メープルシロップ×シナモンで簡単に仕上げました。
<材料>
卵(M)2個
かぼちゃ 1/4個(正味250g使用)
こうじかす40g
水又はこうじ水 160g
こうじ水とこうじかすを合わせて 200g
甜菜糖 30g(カボチャの甘さで調整)
ココナッツオイル 30g
ラム酒(小1)かバニラオイル(4滴)
メープルシロップ又は蜂蜜 50g
シナモン 小1/2(好みで調整)
<作り方>
① かぼちゃはたねとわたを取り、皮ごと2~3等分に切り、耐熱皿に乗せふんわりラップをして600wで4~5分加熱する。
② 竹串をさし火が通って柔らかくなったら、実の部分のみをスプーンですくう。(250g分)。※残った皮の活用は下に補足
③ ②とすべての材料をミキサーに入れ攪拌し、滑らかになったらバットに流す。180℃のオーブンで20~30分焼く。
※かぼちゃの風味が濃いほうが美味しいのですが、水分が少ないため、焼くとヒビが入りやすい。滑らな生地にする場合は、ポタージュスープくらいのとろみが目安。甘さも確認すること。
④ シロップを作る
シナモンは混ざりにくいので容器に入れ、同量程度のメープルシロップを加え、ティースプーンでよく練る。よく混ぜたら残りのメープルシロップを足す。
※スイーツにかぼちゃを使う場合、色が悪くなりやすいという問題から、皮は捨ててしまうことが多いですよね? でも、皮ごと加熱したら、かぼちゃは皮むきの大変さもなく、丸ごと使えます。スプーンで簡単に実の部分だけすくえるので、残った皮は細かく切って下にしいて一緒に焼いてもいいですし、味噌汁や煮物に加えてもOK。うちの娘達は、かぼちゃプリンのシロップをかけてそのままか皮を食べるのが大好きです! 蜂蜜バージョンがお気に入りみたい。脇役が主役級になれちゃうので、ぜひこちらも試してみてくださいね。
こうじグラノーラ
フライパンで簡単グラノーラ。おしゃれなカフェのグラノーラって、ちょっと高いですよね。でも、おうちでつくれば簡単安上がり! 添加物も入ってないから安心ですよね。
スパイスってフィトケミカルたっぷりで毎日取っていただきたい食材です。だけど使いかたが分からないという方が多いですよね。カルダモン、コリアンダーは、チャイやカレーにも入っている香り高いスパイス。実はスイーツにも合うんです。スパイス初心者さんでも使いやすいんですよ。他には、オールスパイスや和のスパイスであるゆずや七味唐辛子などもおすすめ。ひと振りかけるだけの隠し味としてまずは試してみてください。
我が家は、何が入っているの?なスパイスとメープルの合わさった深い味わいが家族に大好評で、昨日に続き、今日も作りました! 我が家の定番おやつになりそうです。
白米こうじを使っている方が多いと思いますが、私は玄米こうじの深みがある味が好きで、玄米こうじをメインに使っています。玄米こうじは少し癖があって苦手という方がいらっしゃいますが、このグラノ―ラの場合、スパイスとまざるので、あまり気にならず、良い感じに仕上がります。
<材料>
オートミール 1カップ
レーズン、ナッツなど合わせて60g(ナッツは荒く刻む)
※ミューズリーを使ってもOK
メープルシロップ 大3
ココナッツファイン(あれば) 大3
※これを入れると本格的な味に。こうじかす(よく絞る) ひとつかみ
ココナッツオイル 大3
塩 ひとつまみ
スパイス 小1弱
<作り方>
① メープルシロップ、レーズン、スパイス以外の材料をフライパンに入れ、弱火でときどきヘラでかきまぜながら焦げないよう15分くらい煎る。
② メープルシロップを加えてさらに10分ほど煎る。
③ 火を止め、レーズン、スパイスを加えてまぜ合わせる。
④ 粗熱がとれてカリカリになったら、乾燥剤と一緒に瓶や保存袋で保存する。ない場合は湿気やすいので冷凍庫で保管する。
※乾燥剤は100円ショップなどでも売っています。
こうじバナナアイス
何度も試作をして苦労して完成させたこうじアイス。やはり市販の濃厚な生クリームたっぷりのアイスにはなかなか近づけることができなくて、子どもたちに何度もダメ出しされながらつくりました。
でも、そのおかげで、ものすごく美味しいアイスができましたよ! 本の撮影のとき、男性スタッフさんにも太鼓判を押されました! 熱していないので、元気なこうじがそのまま摂れるので、まさにビューティスイーツです。本のレシピも楽しみにしていてほしいのですが、今日紹介するのは本に載せきれなかったバナナアイス。ノンオイルでも、少し酸味が出ちゃったこうじかすを使っても、美味しくできる、超シンプルレシピ。材料はたったの2つ! 私は雪国に住んでいるので、雪の日のアイス作りは定番なんですよ。雪の日に暖かい部屋で食べるアイスは格別!
<材料>
こうじかす(軽く水けを切る) 60g
こうじ水(または水) 150㎖
完熟バナナ(小さめに切る) 1本
メープルシロップ 10g〜
<作り方>
① ミキサーに材料をすべて入れ、攪拌する。
② ①をトレイまたは、保存袋に流し入れ、冷凍庫で約5時間冷やし固める。
または、①厚手の保存袋にこうじかすとバナナを入れてよくもみペースト状にする。
③ 大きめの保存袋に袋の半分くらいの氷と①を入れ、封をしてシェイクするとなめらかに早く固まる。※実験のようでお子さんとやってみるのも楽しいかも。
④ ②をトレイに流し入れ、冷凍庫で約5時間冷やし固める。
どれもとってもおいしくて体にやさしいので、つくってみてくださいね!
野崎ゆみこ
管理栄養士、麹マスター、健康運動実践指導者、インナービューティープランナー、野菜ソムリエ。
ジャパンホームベーキングスクールで20年以上学んだ経験を活かし、グルテンフリーの生米こうじパンを開発。「生米こうじパン」のDVDレッスンは大人気で多くの生徒さんが予約待ち状態。インナービューティーダイエット協会東京校やワークパル上越校での講師、保健センターでの栄養指導やダイエット専門協会での経験を生かし、飯内科クリニックにて独自の栄養指導で効果をあげている。
3姉妹の母でもあり、子供のアレルギーやアトピーの経験から「食べたもので身体はつくられている」をモットーに2019年、食の体験施設としてドクターズカフェをオープン。ダイエット指導をした生徒は100%の成功率を誇る。ワニブックス出版「やせるおやつ」レシピ監修。雑誌でもレシピ監修など活躍中。