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13年かけて開発した新しいお米 千葉県産「粒すけ」が今秋デビュー

東日本一の早場米の産地である米どころ千葉県が、この秋から新品種米の発売をスタート。13年の歳月をかけて開発した新品種「粒すけ」は、千葉県のうるち米としては平成18年より一般栽培、販売が開始された「ふさこがね」以来の県オリジナル品種になります。

食味のよいコシヒカリと、茎が短く大粒な「佐系1181」(県オリジナル品種「ふさおとめ」の子供)を掛け合わせ、大粒でほどよい粘りと弾力があり、コシヒカリと同等以上の良食味を誇る「粒すけ」を誕生させました。



開発にあたり最もこだわったのは食味で、10年間で延べ3,500の品種候補の試食を繰り返した結果、炊飯米は白くつやがあり、香りや味、粘りに優れた自信作へとたどり着いたそうです。

「粒すけ」は茎が短く倒れにくく、長雨や強風にも強いため安定生産できるのも特長で、台風時に生産者の被害を軽減する効果も期待されています。栽培や収穫時期はコシヒカリと同じで、収量も多いとのこと。



写真左側のコシヒカリに対して、右側の「粒すけ」は倒れにくいのが分かります

「粒すけ」の名前には、大粒をイメージし、「自分の子供のように愛着を持ってもらいたい」という思いが込められています。今年は約3,000トンの収穫を予定しており、2023年には12,000トンまで増やすのが目標だそう。



県では、魚、肉、寿司、どんぶりなど、どんな料理にも合う「粒すけ」ならではの美味しさを体感してほしいと、10月1日~11月30日まで県内約50の飲食店などで「粒すけ」を使用したメニューが楽しめるデビューキャンペーンも展開しています。(実施店舗やメニューの詳細、粒すけの購入先はホームページを参照)


●千葉県農林水産部流通販売課

TEL:043-223-3085(平日9:00~17:00)
https://www.tsubusuke.jp/