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佐賀県ならではのボタニカルを使用 老舗酒造が手掛ける和風ジン

蒸留したスピリッツに、ボタニカルと呼ばれる草根木皮を浸して作る香り高い酒・ジン。11世紀から16世紀にかけてのヨーロッパ発祥の洋酒ですが、ボタニカルの選び方で作り手の個性を出せることから、近年世界中のメーカーからオリジナルのジンが登場。日本でも、日本ならではのボタニカルを使用したジャパニーズジンが数多くお目見えしています。



そんなジャパニーズジンのラインナップに新たに仲間入りしたのが、佐賀県・鹿島市で1688年に創業した老舗酒造「光武酒造場」が手掛けるジャパニーズジン「Japanese GIN赤鳥居」です。


名前やボトルデザインにあしらわれている赤鳥居は、佐賀県鹿島市にある日本三大稲荷・祐徳稲荷神社の大鳥居「一の鳥居」。「一の鳥居」は老朽化により残念ながら2007年に解体となりましたが、赤鳥居の愛称で愛され続けた町のシンボルは今もここで暮らす人々の心の中にそびえ立っています。
そんな赤鳥居を冠した「Japanese GIN赤鳥居」には地元を思う心が反映されており、その特徴は佐賀県に縁ある素材を使用して作り上げられていること。



仕込み水は、佐賀県と長崎県の境界にそびえる多良岳山系に由来する清らかな天然水。雄大な大地に磨かれ、時間をかけてゆっくりと浄化された清浄な水は、ボタニカルの風味を引き出すスピリッツ作りには欠かせない存在です。

「Japanese GIN赤鳥居」は涼しげなクリアボトルの「JapaneseGIN赤鳥居オリジナル」と洗練されたブラックボトルの「JapaneseGIN赤鳥居プレミアム」の2種類で展開しており、「オリジナル」では5種。「プレミアム」では11種のボタニカルを使用。



「オリジナル」は、ジンの核ともいえるジュニパーベリーやレモンやオレンジといった柑橘類の皮をベースに、鳥居作りにも使われる神聖な素材「杉の木」と、佐賀名産の日本茶「嬉野茶」をボタニカルとして使用。清々しい樹木の香り漂う杉と深みのある旨味・香りが特徴の嬉野茶の風味が調和した複雑な味わいに仕上げられています。

そして「プレミアム」はオリジナルの5種のボタニカルに加えて、有明海の「海苔」や「牡蠣殻」といった佐賀県ならでは素材、「山椒」や「ワサビの葉」といった和のエッセンス漂うスパイス、さらにボタニカル同士の調和を促す「バニラビーンズ」「シナモン」などを使用。複数のボタニカルが織りなす深みのある味わいが神秘的な余韻を表現しています。

オリジナルとプレミアムのどちらも、全てのボタニカルを一度に漬けるのではなく素材の個性ごとに4つのグループに分けて浸漬し、抽出したそれぞれのスピリッツを老舗酒造ならではの熟練の手腕でブレンド。グループに分けて成分を抽出することでボタニカルの持ち味を最大限に引き出すことができ、個性豊かな味わいに仕上げられるのです。



飲み方は、ボタニカルの個性を楽しむならロックやストレートが最適ですが、トニックウォーターで割って定番のジントニックで味わってももちろんOK。



「Japanese GIN赤鳥居」にエスプレッソ、シロップ、少量の日本酒を加えて作るオリジナルカクテル「肥前エスプレッソマティーニ」も、メーカーおすすめの一味変わった楽しみ方。光武酒造場のHPでカクテルレシピが公開されているので、気になった方はぜひチェックを。



左から)
JapaneseGIN赤鳥居オリジナル(700ml)アルコール度数45%¥1,800
JapaneseGIN赤鳥居プレミアム(700ml)アルコール度数45%¥4,400
※ともに税別


●光武酒造場

http://www.kinpa.jp/