南予地域の多彩な食を味わいに! えひめいやしの南予博2016
愛媛県西南部「南予」地域の食や自然、歴史文化など、さまざまな魅力を発信する観光振興イベント「えひめいやしの南予博2016」が、3月26日~11月20日まで8ヵ月にわたって開催されています。創建100周年を迎えた現役の芝居小屋「内子座」がある内子町をはじめ、大洲市、八幡浜市など南予は古い町並みが数多く残っているエリアで、歴史を感じながら町歩きを楽しむイベントや、美しい自然を満喫するアクティビティイベントなど、秋もさまざまなお楽しみが用意されています。
なかでも気になるのが、南予の食をテーマにしたイベント。愛媛県は東予、中予、南予の地域によって食文化が異なり、地域ごとに独自の郷土食が根付いています。美しいリアス式海岸が連なる宇和海に面し、豊かな太陽が降り注ぐ南予地方は日本有数の水産物、柑橘類の産地で、漁師料理も豊富。代表的な郷土の味に「宇和島鯛めし」がありますが、出汁や醤油で味付けされたタレを含ませた鯛の刺身をごはんにのせて味わうのが特徴で、江戸時代まで活躍していた伊予水軍が船の上で酒盛りしながら口にしていた海賊飯がルーツとされています。
中予や東予の鯛めしはご飯と一緒に炊き込むのが一般的で、新鮮な魚が豊富な南予ならではの味わい方といえます。宇和島港の西の沖合に位置する九島の行商から伝わったとされる「太刀巻」などもぜひ味わってみたいご当地グルメのひとつ。新鮮な太刀魚を丸ごと使用し、竹串などに巻いて甘辛い醤油ダレをぬって焼き上げたもので、魚の骨が苦手な子供のおやつにも人気だそう。南予博のイベントでは、秋の風物詩、河原で行う「いもたき」なども開催されます。
新鮮な鯛の刺身をタレごと熱いごはんにかけて食す南予名物「宇和島鯛めし」
鬼北町では和太鼓の演奏を聞きながら川ガニ入りのいもたきを楽しむ「鬼の里のいもたき」を9月中の金曜・土曜18:30~20:30に開催。
問い合わせ/成川渓谷休養センター℡0895-45-2639
また、南予博開催エリアの各市町で計10回開催する「南予プレミアムダイニング」も注目のイベントです。地域で採れた旬の食材を使い、演出にもこだわった特別な会場で一夜限りのディナーコースを提供するというもので、8/6には大洲市の登録有形文化財、末永家住宅を会場に鱧を使った懐石料理と花火を楽しむ企画が催されました。
今後のスケジュールは9/4(松野町・滑川渓谷)、9/22(伊方町・せと風の丘パーク)、10/1(シーロード八幡浜)、10/23(西予市・愛媛県歴史文化博物館)と続きます。
詳細は南予プレミアムダイニングオフィシャルサイトを。http://premiumdining-ehime.jp 「南予プレミアムダイニング」を盛る込んだツアーもあるので、美味を堪能しに秋の旅へ出かけてみては。