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食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第94回

北海道・北斗市に「北斗神拳」ならぬ「北斗芯軒(?)」登場。その味わいに「もうお前は死んでいる」状態(笑)

先日コロナ明けから、一気に北海道に足を運ぶことになった。目指すは函館より北、北海道新幹線をおりて車で20分、北斗市にある「北斗芯軒(ほくとしんけん)」というお店だ。店看板を見ると、流石に笑いたくなる。地方にありがちなスナック?かと思うくらい。

実はこのお店、おなじく函館から1時間ほど行った「木古内」の道の駅に併設されたレストラン「どうなんde’s」でシェフを勤めていた八木橋一洲(いっしゅう)さんが、出身地の北斗に自身のお店を今年4月3日にオープンしていた。しかし実際のところ、コロナの影響もあり、北斗市に観光客が激減、このタイミングでオープンするのは厳しいのではないかと思っていた。

そんな逆境をチャレンジとみて挑戦した八木橋さんの師匠は、山形の有名店「アル・ケッチァーノ」の奥田政行氏。その奥田シェフが、八木橋さんのお店に名前をつけた。それが「北斗芯軒」。「出身地の北斗市」「真剣に」、そして八木橋シェフの「雑草魂」を、店名に盛り込みたかった奥田氏が、漫画「北斗神拳」をもじり、まんま店名をつけた。「パロディーか?!」と思いきや、意外にも深い思いが込められたお店でもある。

木古内「どうなんde’s」の時から、奥田シェフの影響で、道産食材の扱いにたけ、この日、私が食べたパスタも、「江差産紅ズワイガニと春キャベツのパスタ」で、食感と旨味がギュッと詰められた、まさに「ここでしか提供できない」代物。また厨房で、お店を一緒に支えている木本可南子さんは、おなじく「どうなんde’s」に併設されたパン屋「コッペん道土(どっと)」で、技を磨いたパン作りのプロ。彼女はパン屋を退職し、ワーキングホリデーを使い、カナダに渡加。1年の修行をへて先日カナダから戻られたばかり。パンにはもちろん、道産小麦粉を使い、てごねで焼きあげたパンで、料理を引き立てている。

「まさかの北斗市で、イタリアンに馴染めない方でも、ふらりと寄れる店にしたい」と八木橋さん。ちょうど訪れた時、すこしわがままを入って、ディナーで提供される「帯広産 どろぶたステーキ」をご馳走していただいた。一人で食べるのがもったいないくらい。そして木本さんのパンを最後にいただき、ご満悦で、一人北斗の旅は終了。

コロナの影響で、当たり前に、インバウンドの戻りは2020年、無いと僕は感じている。一方で、日本人も海外に出ることが少なくなれば、自ずと、日本の各地に、旅行をする機会は増えるはず。とはいえ、団体客というよりは、3−4人の家族や友人といった規模になるのは間違いない。そういうときに、この北斗芯軒は「ツボ」だと思う。この北斗市で、アル・ケッチァーノ直伝のイタリアンを食することができる場所は、なかなかない。

是非、新幹線にのり、北海道函館近辺に向かうとすれば、魚料理の前に「北斗芯軒」に足を運んでもらいたい。その味わいに「お前はもう死んでいる、、」になるはずだ。味は保証します!

北斗芯軒

住所: 北海道北斗市久根別2丁目3-7, ロイヤルコ-ポ1F

電話: 0138-84-1362

https://www.facebook.com/hokutoshinken.pasta.izakaya/

松田龍太郎

松田龍太郎

2010年より株式会社oiseau(オアゾ)を設立。主に食にまつわる事業開発・店舗開発では、これまで50店舗以上を手掛け、一方企画・プロデュースの分野では、元テレビ局カメラマンとして、食に限らずメディア、PRコンテンツの発信、企画展開を得意としている。2020年4月より「奈良蔦屋書店」2階に「ブラッスリーアンド カフェ ウグイス」として新たなポップアップレストランを、そして同じく同月、青森県弘前市に開館予定「弘前れんが倉庫美術館」に付帯するカフェ「CAFE & RESTAURANT BRICK」を、それぞれ立ち上げ、運営・事業を作り上げている。
http://www.oiseau.co.jp