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光文社厳選!和食情報ナビ

食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第73回

ネクスト ヴィーガンスタイルは和食×ハワイから生まれる。

あっという間に梅雨が明け、この関東・東京では毎日35度を超えるような暑さとなり、クーラーを欠かせない夏が到来している。うだるような日照りが続く真夏日をよそに、ちょっと気分転換にハワイに出かけてきた、、、、、というのも夏休みではない。

実は、2019年11月1日。渋谷駅直上に「渋谷スクランブルスクエア」が誕生するのが7月4日に発表となったが、「世界最旬宣言」というコンセプトのもと、地下2階「TOKYU FoodShow EDGE」の中に、日本初出店、ハワイの地元グルメアワードやグルメランキング1位など数々の受賞実績を持つ大人気ヴィーガンカフェ「Peace Cafe Hawaii(ピースカフェハワイ)」 が食物販・ハワイデリ業態にてオープン、弊社がオープンにまつわる事業作りならびに運営のお手伝いを担うことになった。お話をいただいてからおおよそ1年半。ハワイにある「Peace Cafe(ピースカフェ)」は地元でも大変人気。彩りも華やかなデリの数々やスムージーなど、「美味しい!楽しい!ヘルシー!」をコンセプトに、体に優しく安心して召しあがれる“100% Plant-based”のヘルシーなデリ&スイーツを提供します。

実はお店のオーナーは日本人で、かつ日本料理を作られる寺井将太さんだ。寺井さんは元々東京都内の和食飲食店で修行の元、ハワイに移住。Peace cafeの経営権を取得、現在に至ります。今回は、横浜で不動産事業を展開している谷川商店のプロデュースのもと、私たちは、新規事業のお手伝いを、この「和×ヴィーガン」の掛け合わせ、プラス「渋谷」という流行のど真ん中で戦おうとしています。

昨年より弊社スタッフが先行してPeace Cafeのメニュー開発を進めていた中で、プロモーション用の写真撮影が急遽必要となり、それでハワイに行ってきたのだが、僕自身が感じる「ヴィーガン」への感覚、つまりその「気構え」が、今回Peace Cafeの食事を摂ることで大きく変わった。

僕らが基本的に感じているヴィーガンの捉え方として、「完全菜食主義者(もっとわかりやすく言うと、「酪農製品(卵・牛乳・チーズなどの乳製品)を食べないベジタリアン」であり、そのため、肉や魚はもちろん、卵、チーズ、バター類、はちみつ、ゼラチンなども一切口にしないのです。なぜなら卵や乳製品は、それを生み出す鶏や牛を苦しめたり、早すぎる死をもたらしたりするものだからであり、ヴィーガンという生き方の根底にあるのは動物愛護の精神であり、ここが健康志向から生まれたベジタリアンとの大きな違いなのです。どちらかというととても「ストイック」な方向性だ。だから食べる食材も限られている。けれど、Peace Cafe の捉え方は「日本料理」でそのヴィーガンを捉えているのだ。

例えば、こちら「蕎麦ランチセット」。日本の蕎麦定食のようなものだ。それが、ヴィーガンという視点から作られてくると、「アメリカンナイズ」された蕎麦定食になっており、比較的日本人の僕らでは当たり前の食事だが、ハワイを含めたアメリカン人にとっては、紛れもなく「ヴィーガン食」であることは間違いない。

また、こちらのデザート「Mochi Cake(餅ケーキ)」は、パウンドの代わりに餅をベースにしたケーキで、歯ごたえは餅、甘さはそのままケーキであり、僕らにとっては「和菓子のヴィーガン化」だ。それでいて、味は洋風ケーキの特徴を生かし、それこそ「ハワイアン」テイストで仕上がっている。

もちろんスタンダードな、ハワイアンヴィーガンのラインナップも外せない。どれも、単純なサラダではなく、豆腐や、大豆を使った商品、そして、ひよこ豆をペースト状で使った「フムス」なども、実はベースが日本料理になっており、日本人の舌に合う料理に仕上がっている。この料理がハワイでも人気で、ヴィーガンの新たな一手として注目を浴びているのだ。

僕は非常にこのプロジェクトに感化された。場合によっては、日本の地域、特に「郷土料理」に近い存在の料理が「ハワイ化」し、それが逆輸入された形で渋谷のど真ん中に戻ってきている。まさに「今風」であり、いよいよネクストヴィーガンスタイルが「日本料理」を通じて、新たな一歩を作り上げようとしている。

そして何より、「ハワイ」という「地域性」「土地性」「風土」が、ポジティブで明るい要素を担っているのが新鮮だった。先ほどストイック、という言葉を使ったが、ハワイで培われたこの「和のヴィーガン」は「底抜けに明るい」「根明」であることが特徴で、料理の良さを引っ張っている。単純な和風料理だとしたら、すぐに飽きられるだろう。だけど、この明るさが、その和風の良さと、なによりヴィーガンをこうやって伝えていこうという「ポリシー」が、とても共感できるし、なにより出店場所である渋谷に似合うと感じている。

11月1日。この真夏が過ぎ、初冬を迎える時期に、暖かく、そして明るいハワイの、ヴィーガンスタイルのデリ業態が渋谷にオープンします。

Peace Cafe ハワイ本店 https://www.peacecafehawaii.com/

Peace Cafe Hawaii 東京 https://www.peacecafehawaii.jp/

(※ comとjpで内容が異なりますので、ご注意ください)

 

松田龍太郎

松田龍太郎

1977年生まれ。青森県弘前市出身。慶応義塾大学環境情報学部卒業後、日本放送協会に入局。
報道カメラマンとして、全国各地の事件事故、災害など日々のニュースの現場をはじめ、紀行番組の撮影に従事。その後、2007年企画・プロデュース業に転職。2010年より株式会社オアゾ代表を務める。
積極的に女性クリエイターを活用し、特に食にまつわる事業・店舗開発、PRコンテンツ制作を得意とする。現在神楽坂6丁目に「八百屋瑞花」という青果販売する八百屋 を展開中。
http://www.oiseau.co.jp