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ご存じですか? 市販の発酵食品を選ぶときのポイント

発酵食品はきちんと作ろうと思うと手間と時間がかかります。それゆえに市販品の多くには食品添加物が加えられることが多く、発酵食品なのに発酵していない⁈ものも中にはあります。

たとえば、みりんは本みりんとみりん風調味料があります。本みりんは発酵させていますが、みりん風調味料は発酵せずに添加物で風味を出しています。鰹節も本枯れ鰹節は発酵させていますが、それ以外は発酵させていません。

発酵はさせたけど、発酵を止めて販売されているものもあります。常温で売られているしょうゆ、みそ、塩麹、甘酒などがそうです。発酵を止めずに販売するというのはどんどん発酵が進んでしまうので味や風味も変化していくので管理が難しいのです。その中でもみそは比較的管理しやすいので冷蔵で売られていて、空気穴があるものを選ぶとよいですよ。
市販の発酵食を選ぶときには、まずパッケージ裏などにある原材料名を見てシンプルな材料で作られているものをチェックしてください。

きゅうりの漬物ならきゅうり、塩だけです。旨味を出すのに昆布や防腐のための赤唐辛子などが入る場合もありますが、基本はきゅうりと塩で乳酸発酵させて漬物になります。他にもみその原材料は大豆、麹、塩、日本酒は米、麹、納豆は大豆、納豆菌というようにすぐに思い浮かぶ材料ばかりです。それ以外が入っていると絶対にダメ!ということではありませんが、よく食べる発酵食が何でできているのかを知っておくと判断するときに役立ちます。

また、パッケージに「昔ながらの製法」「天然醸造」など発酵させているとわかるような言葉が書いてあったり、少々金額が高いものを選ぶという選択もあります。同じ発酵食でも手間ひまかけた少量生産と時短で大量生産された物とでは金額が違ってきます。

発酵食は種類が豊富なので全てに当てはまるわけではないですが、目安にするとよりおいしい発酵食に出会えますよ!