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第二十九回 麺屋 我ガ(GAGA)「手包み餃子」

第二十九回 麺屋 我ガ(GAGA)「手包み餃子」

福岡発!麺屋のこだわりを包み込んだ小ぶりな一口餃子!

福岡には本当に美味しいものが多い。
仕事の都合で三ヶ月ほど滞在していた際に食べ歩きで出会った博多中洲「鉄なべ」の餃子については以前にも本連載で取り上げたのだが、今回の「手包み餃子」との出会いは現地ではなく、都内で行われた食のイベントでの事だった。

太陽をモチーフにしたロゴマークと「麺屋 我ガ(GAGA)」という店名が非常に印象的だったのでブースを覗いてみると、どうやら紹介しているのは麺ではなく冷凍餃子のようで、スタッフの方が試食用の餃子を熱心に焼いておられた。

一般的な餃子に比べると小ぶりで、いわゆる一口餃子と呼ばれる部類に入ると思う。
皮に包まれた具の旨みを逃す事なく口に入れられるので、私は非常に好きなサイズ感の餃子だ。
しばし焼き上がりを待ち、手渡された熱々の焼き餃子を躊躇なく口に放り込んでみる。
香ばしくパリッと焼き目の付いた薄手の皮が破れると、中から豚肉の旨みが一気に溢れ出し、追いかけるようにキャベツやニラなどの野菜の甘みと香りが程よく広がっていく。

冷凍餃子は数限りない種類のものを食べてきたが、この美味しさには目を見張るものがあった。

聞けば、数十分後には水餃子も供して下さるとの事だったので、他のブースを巡って時間を潰し、出来上がりの時間キッチリに戻ってみると、まさに寸胴鍋の中から餃子を引き上げている所だった。
艶やかでトゥルトゥルに仕上がった水餃子を小皿に乗せて頂き、これまた熱々の状態のまま口に入れる。(さすがにちょっと火傷した)

当然、同じ餃子を使用しているわけだが、焼き餃子とはまた違った美味しさで、プルプルの食感がたまらなく楽しい。
特製のタレがかかっていたのだが、水分を多くまとっている水餃子の方がさっぱりめに仕上がるためか、タレの味がアクセントになり、個人的には焼き餃子よりも水餃子の方に良くマッチしていたように感じた。

後で調べた所、福岡では行列の出来る非常に有名なラーメン店らしく、ラーメンへのこだわりはもちろん、外観や内装、店内のオリジナルBGM(ジャズ)に至るまで、一切の妥協を許さない店主の姿勢が窺える。

店名である「我ガ(GAGA)」も、店主の“我が強い”事が由来となっているそうなので納得だ。

次回、福岡に赴いた際には必ず訪れるべき場所として、深く心に刻んでおこう。

タケムラダイのワンポイントアドバイス!

焼き餃子と水餃子の美味しさはもちろんだが、揚げても美味い!
薄手の皮のパリパリ感が病みつきになるので、食べ過ぎには注意するべし!

タケムラダイの冷食品評

美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。

【評価】

美味しさ ★★★★★

入手し易さ ★★

デザイン性 ★

ボリューム感 ★★★★★(何個食べるかにもよるが)

調理の手間 ★★(水餃子にする場合は★★★)

今回紹介した冷凍食品

商品名:手包み餃子(特製タレ付き・60個入り)
メーカー名: 麺屋 我ガ(GAGA)
価格:4,020円(税込)
公式ページ:http://menya-gaga.com/
購入できる場所: 公式オンラインショップ
オンラインショップ:https://menya-gaga.stores.jp/
※筆者調べ

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タケムラダイ

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント

商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。

Twitter:@dai_takemura
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近著『1万食の冷凍食品を食べつくしたプロが考えた!! プラス1食材でバリエーション無限大! 冷凍食品アレンジ神レシピ大全』(宝島社)