和食STYLE

お出汁が決め手、簡単華やか! おもてなし料理 ⑥ 春キャベツを堪能! シューファルシ

こんにちは、三好万記子です。
桜の季節もあっという間に過ぎました。みなさん、お元気ですか。
いつもなら、連休前、そわそわとお出かけの準備もしている頃ですが‥‥
でも、せっかくの連休。家族で、親しい少人数の仲間で、集えたらいいですね。

今回は「シューファルシ」、フランスはオーベルニュ地方の郷土料理をご紹介します。フランス語でシューはキャベツ、ファルシは詰め物のこと。一言で言えば「まるごとロールキャベツ」ですが、ロールキャベツのように包むのではなく「重ねて詰める」お料理です。見た目も華やかですし、一度作ると8人分程度になるので家に人が集まる時にぴったり。甘くて柔らかい春キャベツをご堪能ください!

Main dish「シューファルシのミルフィーユ仕立て」(8人分)

[材料]
キャベツ   1個
A 合いびき肉  500g
  炒め玉ねぎ 大さじ3
  パン粉 大さじ8
  卵    1個
  塩    小さじ1
  パセリのみじん切り 大さじ1
  ゆで卵  2個
ベーコン 50g
鶏のスープ 500cc

〈作り方〉

1.キャベツは芯のかたいところをくりぬき、丸ごと塩茹でして葉を1枚ずつはがす。葉が冷めたら中心の芯をそいで、厚みを均一にしておく。Aはボウルに合わせ、しっかりと混ぜる。

2.大きめのふきんの上にキャベツの大きな葉を丸く3枚重ねて広げる。Aの1/3を丸く平らにのせ、その上にまたキャベツの葉を3枚、一回り小さめに重ねて広げる。同様に1/3のA→キャベツを重ねる。

最後に、残りのAで包んだゆで卵をのせる。

3.ふきんごと材料を包み、ふきんを絞るようにして形を整える。ふきんから外して、形を崩さないようにたこ糸でしばる。

4.鍋にオリーブ油を入れ、細切りにしたベーコンを炒め、鶏のスープを加える。3のキャベツをそっと入れ、煮汁が沸騰したら蓋をして180℃のオーブンで1時間焼く。

~Maki‘s tips~
キャベツは3枚ずつ使うのがコツ。出来上がりがキャベツらしい形に仕上がります。そして鶏のスープには一手間かけてオリーブ油で炒めたベーコンを加えてみて。鶏の旨味にベーコンの香りがプラスされて味わいがぐっと広がります。

Side dish①にんじんのサラダ~にんじんドレッシング(6~8人分)

ピーラーなどで薄いリボン状にし、さっと塩茹でしたにんじんを『にんじんドレッシング』で和えてくるみを散らしたら、色鮮やかなサラダのできあがり。

《にんじんドレッシング》
にんじんのすりおろし 大さじ3(約50g)
しょうがのみじん切り 大さじ1/2
EXオリーブ油    大さじ4
米酢        大さじ1
塩         小さじ1/4
蜂蜜        大さじ1

Side dish②バナナのパンケーキ

いつものパンケーキを焼く時に、1.5センチ幅にカットしたバナナを天板(フライパン)に敷いてからその上に生地を流してみてください。ひっくり返すとバナナが見えるバナナのパンケーキになります。そこに『アーモンドバター』とはちみつをかけると、たちまちカフェでいただくパティシエの味に!

《アーモンドバター》
無塩バター100g(室温に戻す)
グラニュー糖50g
アーモンドプードル50g
アーモンドダイス50g
アーモンドプラリネ30g
材料をすべて混ぜ合わせるだけ。

まだまだ、リモートでの仕事や外出がままならない時期ではありますが、こんな時こそ、いつもとちょっと違う、ひと手間かけたお料理を、家族で楽しむのもイイかも知れません。

三好万記子

パリ「ル・コルドンブルー」で本格フレンチを習得。現在、自宅で料理サロン「ターブルドール」を主宰するかたわら、各種パーティの企画・ケータリングやカフェのプロデュースも行う。創作フレンチはもちろん、日本料理、アジア料理と幅広いメニューに定評がある。20年9月には、兵庫県芦屋市でレストラン「78Fuzuki Yaoka(文月八日)」を開業。