博多祇園山笠の縁起菓子が 今年限りの全国販売を開始
毎年7月1日から15日にかけて、博多の街を大いに盛り上げる博多祇園山笠。起源は13世紀に博多で疫病が流行したときに僧侶が街中に祈祷水を撒いたことに始まると考えられており、その歴史は今年で780年あまり。重要無形民俗文化財にも指定されている日本を代表する伝統的な祭りであり、今年も開催が期待されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、残念ながら今年の開催は見送りとなってしまいました。
そこで立ち上がったのが、今年で創業115年を迎える博多の老舗和菓子店「石村萬盛堂」。山笠に参加予定だった方や、毎年山笠見物を楽しみにしている方に少しでも山笠の気分を味わってもらいたいという思いから、毎年博多祇園山笠の時期に博多でのみ販売してきた2種の縁起菓子を「番外」として全国販売します。
ひとつ目の縁起菓子は、こし餡をたっぷり包んでふっくらと蒸し上げた「番外・祇園饅頭」。甘さ控えめのこし餡のすっきりとした味わいと、生地からほんのりと漂う酒粕の芳醇な香りの取り合わせが絶妙な酒まんじゅうです。
毎年山笠の時期に味わってきた方々にはおなじみの味わいですが、番外ならではのポイントとしていつもと異なるのは「包み紙」です。
今回、博多祇園山笠が延期となり、市内各所で絢爛豪華な姿を見せる「飾り山笠」や、町を豪快に疾走する「かき山笠」の制作が見送られ、祭りの中心である博多総鎮守・櫛田神社の飾り山笠だけが建てられることとなりました。「番外・祇園饅頭」では、この櫛田神社の飾り山笠を手掛けた人形師・中村人形の厚意のもと、飾り山笠の下絵を包み紙のデザインに使用。戦国武将・加藤清正の虎退治をモチーフにした「表(山笠の正面)」の下絵を使った「赤短冊」と、桃太郎の鬼退治をモチーフにした「見送り(山笠の裏面)」の下絵を使った「青短冊」の2種類が用意されています。
包み紙はすべて櫛田神社でお祓いされており、包みを開けた後に縁起物として飾ることを想定して、額装できるサイズに仕上げられているというのも、ファンにとっては嬉しいポイントです。
そしてもうひとつの縁起菓子が、石村萬盛堂と中村人形のコラボレーションとして3年前から発売している大黒飴の特別版「番外・大黒飴」。今年は、櫛田神社の飾り山を手掛けた中村人形の4代目・中村弘峰氏が描き下ろした加藤清正、虎、桃太郎、鬼の4種を組飴で表現しています。
優しい甘さと組飴ならではのサクッとした食感が嬉しい大黒飴ですが、なんといっても楽しみなのが当たり付きだということ。約20箱に1箱の割合で、中村弘峰氏が手掛けた大黒天の博多人形が1体入っているんです。人形の種類は、基本となる墨大黒と希少度の高い赤大黒があり、全体の中で1箱だけには特別彩色の大黒天が入っているそう。
「番外・祇園饅頭」「番外・大黒飴」ともに現在予約受付中で、「番外・大黒飴」は6月26日から発送開始。「番外・祇園饅頭」は例年の博多祇園山笠の開催時期にならい、7月1日から発送が開始されます。
どちらもオンラインショップでは7月11日まで。店頭では7月15日までの期間限定発売なのでお早めに。
番外・祇園饅頭 赤短冊 表・清正公虎退治誉(5個入)¥750 番外・祇園饅頭 赤短冊 表・清正公虎退治誉(10個入)¥1,500 番外・祇園饅頭 青短冊 見送り・桃太郎鬼退治誉(5個入)¥750
番外・大黒飴(8個入)¥1,000 ※すべて税込
●石村萬盛堂
TEL:092-962-5000 https://manseido.base.shop/