和食とアートが融合した展覧会で 期間限定の絶品和食を味わう
食材の旬や調理法、お米や出汁など、和食の重要な要素を表現したデジタルアートを見て、聴いて、触って楽しみ、最後に和食を味わう。そんな、今までにない斬新な体験型展覧会が行われているのが、東京・日本橋で開催中の「食神さまの不思議なレストラン」展です。
この展覧会のコンセプトは“世界から見た和食を通じて日本の食文化を知る”こと。展示作品はカナダのモントリオールを拠点に世界中で活躍するデジタルアート集団「MOMENT FACTORY」が手がけました。
(左)四季の谷 (右)米との対話館内には見る人の動作に反応して内容が変化するインタラクティブアートの神秘的かつ幻想的な空間が広がっており、和食文化を視覚、聴覚、触覚で感じ取れる仕組みになっています。
そしてこのアートの仕上げとなるのが、実際に和食を口にすることで訪れる味覚と嗅覚の刺激。展示コンテンツの最後に登場するレストランスペースでは、摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた“摘草料理”が自慢の料理旅館「美山荘」の中東久人氏監修の料理を提供。
神様のおいなりさん(左)実山椒をきかせた 親子出汁巻 (右)出汁香る 稲庭うどん出汁を利かせて炊き上げたおあげで五目ご飯を包んだ「神様のおいなりさん」を来場者全員が味わえます。他にも、播州赤鶏のもも肉と実山椒を合わせた煮物を巻き上げた「実山椒をきかせた 親子出汁巻」¥600。北海道産昆布、2種の鰹、鰯のうま味と喉越しの良いうどんの相性が良い「出汁香る 稲庭うどん」¥1,000など、素材の味と出汁のうま味が楽しめる和の料理が揃っています。
このレストランスペースのラインアップに、1912年創業の老舗和食料亭「菊乃井」の村田吉弘氏が考案した展覧会オリジナルメニューが3月21日から3週間限定で加わります。
(左)白い茶碗蒸し (右)飛龍頭 木の芽餡掛けメニューの一つは、卵白と豆乳を使ったなめらかな味わいの中に香り高いウズラの肉団子が潜んだ「白い茶碗蒸し」¥900。そしてもう一つが、京都の老舗豆腐店の味の濃い豆腐から作った具だくさんの“がんもどき”に清涼感のある木の芽とうま味たっぷりの餡をかけた「飛龍頭 木の芽餡掛け」¥900。そのどちらも、食材の美味しさと風味を豊かに引き出し、和食を象徴するかのような上品で滋味深い味わいに仕上げられています。
世界最高峰のデジタルアート集団と一流料理人の作品が融合した新感覚の展覧会。美麗な映像と、今ここでしか味わえない至高の逸品に五感を刺激されながら、和食の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
※価格は税込み
●食神さまの不思議なレストラン
開催期間:1月28日〜5月21日 住所:東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町1丁目平和ビル特設会場 開催時間: 10:00〜21:00(平日) 10:00〜23:00(金・土曜、祝前日) 10:00〜19:00(日曜、祝日) 入場料:¥2,000(高校生以上)¥1,000(子ども:3歳以上〜) https://tabegamisama.com/