鶏料理の名店、築地の「鳥治」が文京区湯島に移転しました
築地市場は、ご存じのように水産物の取り扱いで東京の台所を支えている卸売市場ですが、実は青果や漬物、豆腐などの加工品、そして鶏卵・鶏肉も取り扱っている場所でもあるのです。そんな理由もあって築地周辺には海鮮ものを扱う飲食店ばかりでなく、鶏料理の名店も数多く存在しています。そんな鶏料理で評判の店の中でも、常に人気ランキングの上位に挙げられていたのが「鳥治」です。
築地市場から少し離れ、新大橋通りからちょっと路地を入ったところに居を構えながら、昼のランチ時にはすぐに満席になるという人気店。その築地で創業40年という名店が、昨年末に「つきじ 鳥治」として文京区湯島に移転しています。
焼き鳥の鶏肉は、奥様達が行列して買い求めるという築地・宮川食鳥鶏卵から仕入れ、焼いたときのたれなどを吸収してくれることで高温を保つ、ウバメガシの紀州備長炭にて一気に焼き上げます。基本の「おまかせ7本コース」は、手羽・ねぎま・つくね・レバー・ハツ・砂肝・そして季節の野菜にて。(¥1、550) こだわりの焼き鳥に加えて、甘辛い鶏そぼろの名物「土鍋そぼろご飯」(鶏スープ付き、1人前¥800、2人前より)も人気の一品ですが、他の焼き鳥屋さんではなかなかお目に掛かれない逸品とも出合えるお店です。
●ささみのづけ ¥580
●せせり ¥550
新鮮な鶏肉でなければ出すことができない食感も絶妙の「ささみのづけ」や、串ではなく珍しく開いた状態で給される「せせり」(首の剥き身)、そしてこれまた評判の貴重な部位の「白レバー」(¥580)も絶品です。
共に継ぎ足して40年を超えるタレとぬか床、そしてフライパンで焼いたサラサラの粗塩と、ご主人のこだわりは尽きることはありません。 料理に合わせる清酒は、茨城・石岡の白菊酒造の純米吟醸がオススメとか。築地時代の常連客も、今や湯島経由で帰宅するのが当たり前になっている方もいるそうです。明るい店内で居心地の良さもあって、じっくりと鶏料理と向き合える、是非に足を運んでいただきたい一軒です。
●つきじ 鳥治(とりはる)
東京都文京区湯島3-36-8 クリエ湯島2F 電話:03-5817-4119 営業時間:昼11:30~13:30(月曜~金曜) ※ランチは2月からスタートです。 夜17:00~22:30 (L.O)(月曜~土曜) 定休日:日・祝日