
[作り方]

① なすといんげんの
下ごしらえをする
なすは、へたとがくの境目にぐるりと一周切り目を入れて、がくを取りのぞく。縦半分に切り、皮目に5mm幅で斜めの格子状の切り込みを入れたら水に5分さらしておく。いんげんは筋を取り、塩(分量外)を入れた湯で2分下茹でして長さ4cmに切る。
- POINT
- 格子状の切り目を「鹿の子切り」とも言います。
中まで火が通り、味が染みやすくなります。

② 生姜を切る
生姜は皮をむかずに薄切りにする。
- POINT
- 生姜の皮周辺に香り成分が多く含まれているので、くさみ消しには皮ごと使いましょう。

③ 煮汁を煮立たせる
フライパンに[A]を入れて火にかけ、煮立たせる。
- POINT
- 煮汁を煮立たせてから魚を入れるのが原則。
魚のくさみが出にくくなります。

④ 落とし蓋をして煮る
皮面を上にした鯛と②を③に並べ入れ、落とし蓋をして中火で4~5分煮る。
- POINT
- ひたひたの煮汁に落とし蓋をして煮ることが煮崩れをふせぐコツです。

⑤ 煮汁を魚に回しかける
落とし蓋を取り、
煮汁を鯛に回しかける。

⑥ 野菜を加えて煮る
①を鯛の脇に入れ、3~4分煮る。器に盛り、煮汁をかける。
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NPO日本食育インストラクター協会理事
田中伶子先生田中伶子クッキングスクール代表。福岡女子大学卒業後、1964年に料理教室を開設。家庭料理の基礎から食のプロ養成まで指導にあたる他、TV番組の出演や雑誌の執筆、食品・流通・広告会社等での商品企画など幅広く活躍中。読者代表 新井まるさん(29歳・会社経営)和食を毎日作っているのに、魚の扱いが苦手なため、煮魚にトライするのは今回が初めて。
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「魚の扱い方がわからず、魚料理は未経験です」「おろし方を覚えれば、丸ごと1尾から料理を作ることができますよ」
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「なすはアクが出やすいのですね」「切ったらすぐに水にさらせるように、水を入れたボウルを用意してから切りましょう」
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「煮付けにフライパンを使うのですね!」「鍋より浅いので早く煮上がり、口径が広いものは魚を重ねずに並べられます」
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「鯛は身がふっくら! よく味が染みていて美味しいです」「煮付けはお好みで煮汁をつけながら食べてみてくださいね」
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「サラダは食べる直前に味をつけてね。シャキッとした水菜とかぶが美味しいですよ」「香ばしい香りが食欲をそそりますね」
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「炊き上がったら、しゃもじを鍋のふちから入れて上に返します。具材をまんべんなく混ぜてから盛り付けましょう」

調理・監修/田中伶子 撮影/馬場わかな スタイリング/佐々木カナコ 取材/首藤奈穂 編集/廣瀬園美
CLASSY. 2015年7月号より