「焼⿃アンバサダー」が⾏く︕ 今宵はこの店へ ⑥さくら屋(東京・八丁堀)
今年96歳になる2代目女将に会いに行こう!
焼鳥屋さんで老舗と言えば、何と言ってもこちらと東京・京橋にある伊勢廣さんでしょう! あくまでも私が知る限りではありますが、たぶん、現存する焼鳥屋ではこちらが最古ではないでしょうか?? 特に地方都市は捕捉しきれていないので、もし他にもあったらすいません(笑)。
こちらは1917年創業、今年で106年。伊勢廣さんが1921年創業、今年で102年になります。細かい事を言うと、さくら家さんは元々鶏の卸だったので、焼鳥屋は1939年から始めています。焼鳥屋としての営業期間は伊勢廣さんの方が長いんですよね。
店名のさくら家ですが、営業を始めた頃は養鶏業も営んでいて、千葉県の佐倉に養鶏場があって、鶏を生きたまま籠にいれて電車で運んでいたそうです。この佐倉の地名からつけたそうです。
2021年7月に、入船の今のすぐ近くの場所から移転してリニューアルされてます。
こちらの看板娘は何と言っても、昭和2年生まれで今年96歳になる2代目の女将、梅澤いよ子さん。現在の大将は4代目なのでお孫さんになりますね。この2代目女将はまだまだお元気でお店にも出ていらっしゃいます。会いに行くのも楽しみのひとつです。
鶏は、築地にある老舗の卸の鳥藤さんから大山鶏を仕入れているそうです。店前には赤ちょうちんがあり、大衆店ならばブロイラーかと思いきや、銘柄鶏を使っているのですね。
メニューはよくある大衆店と変わらない内容。でもペタがオンリストされてるのは珍しい。串はやや小さめですね。でも味はやっぱり本格的な焼鳥屋さんのレベル。ピーマンとつくねを頼んで肉詰めにして食べるのも面白い。
希少部位のせせり、ソリレス、オビ等はメニューには載っていないので、ぜひ聞いてみてください。他にも好きな部位が隠れているかもしれませんよ!
一品物は名物の唐揚げを初めとして、鶏のタタキ、チキンロール等も美味しいので、好みに応じて試してみて欲しい!
【評価】
お酒の品揃え ★★★★
⽕⼊れ加減 ★★★
素材への拘り ★★★
料理のバリエーション ★★★

⽇本全国500 軒以上の焼⿃屋に訪問している焼⿃マニアです。さらに場合によっては海外へ⾏っても焼⿃を求めて⾏ってしまう。 何故美味しいのか︖どうしたら美味しくなるのか︖の理由を知りたくなってしまうんですよね。鶏の味って何がどう違うのか︖と疑問に思えば鶏の鶏舎に⾏き、使っている炭によって何が変わるのか︖と疑問に思えば備⻑炭の窯へ。 ⼀⾒とてもシンプルに⾒える焼⿃。でも知れば知るほど、その奥深さに感銘を受けます。
そしてお酒は焼⿃の最⾼のパートナー。特に⽇本酒との相性が良くて拘って飲んでいます。