和食STYLE

「焼⿃アンバサダー」が⾏く︕ 今宵はこの店へ ②焼⿃KITA(東京・三宿)

カウンター席の客に⼀体感が⽣まれるキタロウ劇場

お店の場所は三宿。三宿と⾔えば芸能⼈がお忍びで飲んでいるとの噂も⽿にするエリア。

そして私が勝⼿に命名したのが、三宿焼⿃ストリート。三宿通り沿いに焼⿃の名店が増えてきた、またもっと増えて盛り上がって欲しいとの願望も込めた命名です。

その中の1つがこちら「焼⿃KITA」です。元々は喜の旧字体を使って「㐂た」と⾔う表記でした。変換が⼤変なので変えたのでしょう。

こちらの店名は、⼤将の中村さんのあだ名が「キタロウ」なので良く「キタさん」と呼ばれている所からついたとのこと。⼤将は若い頃ロン⽑だったので、⻤太郎に似ていた事からついたあだ名だそうだです。

中村⼤将は、元々荻窪の名店「⾣の」の2番⼿として⻑く修業されていた⽅。明るく⼈懐こい性格から様々な客との関係性も多く持っています。
その為、独⽴して出したこのお店にも当時のお客さんがたくさん三宿まで来ているのです。

程よい距離感のカウンター席は、ある意味キタロウ劇場的な雰囲気に包まれてしまいます。今⽇初めて会った客同⼠もすぐに仲良くなってしまうんですよ︕
そんな楽しくリラックス出来る環境で⾷べる⾷事は美味しいに決まってますよね︖︖

もちろん素材にも拘っています。⻑野県の⻩⾦軍鶏。この鶏を使っているお店はあまり聞いた事がない。他に1軒ほどしか。そんな厳選素材を上⼿に焼き上げるのですから旨い訳です。

おまかせコース6,000円です。出だしから、ここは焼⿃屋なの︖︖って感じの⼀品料理が続く流れ。焼⿃屋と⾔えば串なのですが、串ばかりが続くと味に飽きると⾔うか⾷べ疲れる事もままあります。でもコース仕⽴てで野菜や1品物が間にあるとまったく問題なし。

最初の1品⽬が、ささみしんじょうと冬⽠のすまし汁。これからたくさん⾷べる為のウォーミングアップですね。
そこからは、串が出たら焼き茄⼦の湯葉かけとか、また串が出たら鴨団⼦と⼤根とか、串の合間に⼼地よく1品物が⼊ってきます。

この⽇頂いた中で特に私の好みの串はソリレスとペタ。希少部位であまり聞きなれないかもしれませんが、この部位をメニューにしているお店は味も期待出来るなかなかのお店。

この⽇も沢⼭⽇本酒を頂きました。⾶露喜、⽽今、⼋仙、⼤信州、⼋仙スパークリング、東洋美⼈。⽇本酒の品揃えが豊富なのも嬉しいポイントです。

【評価】

お酒の品揃え ★★★★★

⽕⼊れ加減 ★★★★

素材への拘り ★★★★

料理のバリエーション ★★★★★

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焼⿃アンバサダー

⽇本全国500 軒以上の焼⿃屋に訪問している焼⿃マニアです。さらに場合によっては海外へ⾏っても焼⿃を求めて⾏ってしまう。 何故美味しいのか︖どうしたら美味しくなるのか︖の理由を知りたくなってしまうんですよね。鶏の味って何がどう違うのか︖と疑問に思えば鶏の鶏舎に⾏き、使っている炭によって何が変わるのか︖と疑問に思えば備⻑炭の窯へ。 ⼀⾒とてもシンプルに⾒える焼⿃。でも知れば知るほど、その奥深さに感銘を受けます。
そしてお酒は焼⿃の最⾼のパートナー。特に⽇本酒との相性が良くて拘って飲んでいます。