和食STYLE

「焼⿃アンバサダー」が⾏く︕ 今宵はこの店へ ①とり茶太郎(東京・渋⾕)

①とり茶太郎(東京・渋⾕)
絶妙な⽕⼊れ加減に酔いしれます︕
渋⾕駅前の喧騒を抜けた、閑静な鴬⾕町と⾔うエリアに「とり茶太郎」はあります。焼⿃屋さんがオススメする程に美味しいお店。

都内の焼⿃屋さんは⽇曜⽇がお休みのお店が多いんです。なのでこのお店のように⽇曜⽇に営業している焼⿃屋には⾏きやすいと⾔う理由もあるんですね。

予約はomakaseで。導⼊当初は空いている⽇が散⾒されていたので、⽇程に拘らなければ予約は取れました。ところが今では1ヵ⽉分の予約を開始するやいなや、数分で埋まってしまうと⾔う⼈気っぷりです。

焼⿃屋さんは、使っている鶏を⾒ればその素材への拘りも分かりやすい。こちらでは、⽐内地鶏、ホロホロ⿃がメインです。旨味の強い美味しい鶏ですね。 店名の由来は、⼤将の⾦⼦さんが修業していた⼤塚の名店「蒼天」で 、ある⽇、仕事中に⾦⼦さんがぼーっとしている時に⼤将の中俣さんから、「ぼーっとしてんなら茶でもひいてろ」と⾔われた事からついたあだ名が「茶太郎」。

そんなエピソードからは想像もつかない芸術的で絶妙な⽕⼊れ加減。地鶏は⾝がしまっているので、⽕を⼊れすぎるとすぐに硬くなってしまいます。中までしっかりと熱が⼊ってしかもふっくら仕上げるのが職⼈技の凄さ。

おまかせコースが8,800円(税込)。串だけではなくて1品物もバラエティーに富んでいて、⾏く度毎の楽しみでもあります。

この⽇のつかみは⽩レバーのパテからのなめろうと⾔う流れ。どちらもホロホロ⿃を使っています。

ここから真⾻頂の串が続いていきます。むね⾁、砂肝、ハラミ、鴨の胸腺、むね⾁ともも⾁のたたき、ねぎま等々。

そして圧巻の串は⽩レバー︕フォアグラを思わせるとろっとしてねっとりとした⾷感と旨味。

その後もこの余韻に浸りながらも続く串を堪能していきます。

そろそろ終盤に差し掛かって来た所でクライマックスの名物「⼿⽻飯」の登場です。これだけお代わりする⼈もいる程に旨い︕私も初めて⾷べた時から虜になりました。

⼿⽻の中にご飯が挟んであるんですが、この⼿⽻の脂⾝のコクと⼭椒のアクセントがめちゃくちゃ合うんです︕ 美味しい料理で幸せ感に浸りながらお酒がどんどん進みます。⽇本酒は、⼤信州、光栄菊、⽥中六五と頂き、今⽇も飲み過ぎべろべろです。

【評価】

お酒の品揃え ★★★★
個⼈的には⽇本酒が好きですし、焼⿃に最もあうとは思います。でも好みは⼈それぞれ。いかに料理との相性を考えた品揃えか。

⽕⼊れ加減 ★★★★★
何でもレア或いは良く焼き、ではなく鶏の部位や状態に合わせた⽕⼊れ加減かどうか。

素材への拘り ★★★★★
銘柄鶏や地鶏等の種類もそうだが、熟成させたりしていかに美味しく⾷べるかへの拘り。

料理のバリエーション ★★★★★
串に使う調味料、1品物のバリエーション等味も⾒た⽬も楽しめる⼯夫。

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焼⿃アンバサダー

⽇本全国500 軒以上の焼⿃屋に訪問している焼⿃マニアです。さらに場合によっては海外へ⾏っても焼⿃を求めて⾏ってしまう。 何故美味しいのか︖どうしたら美味しくなるのか︖の理由を知りたくなってしまうんですよね。鶏の味って何がどう違うのか︖と疑問に思えば鶏の鶏舎に⾏き、使っている炭によって何が変わるのか︖と疑問に思えば備⻑炭の窯へ。 ⼀⾒とてもシンプルに⾒える焼⿃。でも知れば知るほど、その奥深さに感銘を受けます。
そしてお酒は焼⿃の最⾼のパートナー。特に⽇本酒との相性が良くて拘って飲んでいます。