和食STYLE

日本名産紀行 柘いつか 第47 回 福井県若狭湾の名産品4種

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

最高級の「若狭甘鯛 しゃぶしゃぶセット」
和の最高級食材とも言われる「若狭甘鯛(ぐじ)」。 福井県おおい町のブランド魚としても認定されている赤甘鯛のことです。
若狭甘鯛は、繊細で傷がつきやすくデリケートな箱入り娘。専門の漁師が、丁寧に「延べ縄漁(はえ縄漁)」で獲っています。水揚げの際には、保冷ボックスで一定の温度で管理され、かつ500g以上で姿勢の美しい合格基準のものだけが、高級魚として京都や大阪の料亭へと出荷されていきます。

調理方法は様々で、特に、あえてウロコをとらずに一塩だけでそのまま焼き上げる「若狭焼き」がおすすめです。

今回ご紹介するのは、解凍すれば刺身としても食べられる「しゃぶしゃぶ用の若狭ぐじ」。同封のあらは塩焼きにした後、鍋に入れ出汁を取り、お好みのお野菜と一緒に、しゃぶしゃぶにしてお召し上がり下さい。あえて、皮をひかずに加工することで、甘鯛の本来の甘みとしっかりとした食べ応えを感じられます。お刺身でいただいても、上質な淡泊で香りの良い味がします。

お刺身でいただいても、上質な淡泊で香りの良い味がします。

おおい町大島漁業協同組合 (TEL またはFAX にて申込み)
TEL 0770-77-0162 FAX 0770-77-1581
営業時間 平日 8:30~17:00

食べて良し、ふるさとの味「若狭小浜小鯛ささ漬」
四季折々の変化に富んだ表情を見せてくれる若狭の海。「海のある奈良」と呼ばれ歴史の古さを町の辻々でうかがわせてくれる小浜は、若狭湾の幸が豊富に水揚げされ、多くの史話と人々の暮らしが息づいています。

「若狭小浜小鯛ささ漬」は、水の綺麗な日本海産の新鮮なレンコダイを使用し、昔ながらの伝統の手作りの味そのままに今に受け継がれる名産品です。

冷凍技術の進化により、かつての商品よりフレッシュさが増し、「お刺身よりも美味しい」と評判で、寿司ネタやカルパッチョにしてもお楽しみいただけます。

昔ながらの小樽に入った商品のほか、この度、少量の真空パックの商品が新たに誕生しました。地元の高校生とともにパッケージをデザイン。キラキラ光って美しく、杉の板も入っていて、従来の樽型同様、杉の香りも楽しめます。
こちらはなんと、冷蔵保存で賞味期限20日、冷凍保存だと1年もの長期保存が可能になりました。

小浜ささ漬協会オンラインショッピング
sasadukekyoukai.com

大妻女子大学の学生が考案した「うめみごこち」と、「若狭のすっぱい梅干し」
「うめみごこち」は福井県産の紅映梅果汁を使用した、飲むタイプの梅ゼリー。ラベルとネーミングは、大妻女子大学の「”和の暮らし”推進プロジェクトチーム」の学生が考案しました。

味は2種類あり、甘いタイプ「湖面に映る甘い初恋の記憶」のラベルには、夕焼けに染まる三方五湖がデザインされています。初恋のような相手を想う純粋な気持ちを思い出させる酸っぱくない柔らかな味わいで、あなたも夢見心地の気分に。

すっぱいタイプ「潮風に揺れる甘酸っぱい初恋の記憶」のラベルには、若狭湾と無人島の烏辺島と御神島が。素直に気持ちを伝えられなかった、あの時の甘酸っぱい爽やかな気持ちが蘇ります。

「若狭のすっぱい梅干し」は、福井県以外ではあまり生産されることのない紅映(べにさし)梅を使用しています。種が小さく肉厚なのが特徴。塩分約18%とシソだけで漬けた真っ赤で昔ながらのすっぱいシャキッとした味が人気です。

たいしたもん屋 若狭物産協会
https://store.shopping.yahoo.co.jp/wakasaction/

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。
世界50 カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。山の生活のムーミン谷は卒業して、今度は海の生活のトカイナカ(都会田舎)に移住することを考えている今日この頃。
『一流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。
北海道の専門誌『カーピアセロム』で「いつかの世界通信」連載開始。
https://itsuka-k.com