和食STYLE

日本名産紀行 柘いつか 第38回 兵庫県 丹波篠山黒大豆

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

日本農業遺産認定、300年の歴史を持つ黒大豆

大粒の黒大豆「丹波黒」は、里山の人々の知恵と工夫が息づく丹波篠山生まれの特産品です。「犠牲田」を使い、村ぐるみの生産方式を築き上げ、農家同士で種子の交換などを行いながら、“世界一の大粒”と言われる黒大豆「丹波黒」を作り上げました。
今も人々が暮らす茅葺きの家屋、先人の知恵が詰まった肥料作りの灰小屋、稀少なモリアオガエルやオオサンショウウオが棲むため池など、里山の景観と資源を守り育みながら、丹波篠山の黒大豆栽培は、脈々と受け継がれています。

丹波篠山黒大豆は、これまで主にお正月のおせち料理の黒豆煮として重宝されてきましたが、近年は健康食として話題になり、黒大豆に含まれるポルフェノール類が及ぼす効果が評価されて、年中消費されるようになりました。

丹波篠山の恵まれた気候風土で育まれた「黒豆シリーズ」のオンパレード!
秋に収穫された黒大豆は、煮豆以外にも、きな粉やお菓子類など、多種多様な加工食品が販売されています。

<丹波黒煮豆>
大豆の中でも一番の大粒種で、ふっくらと食べ応えのある丹波篠山黒大豆の煮豆は、最高級のおせちには欠かせない逸品として知られています。原産地で昔から伝承されてきた煮方を尊重して、少し薄味で黒大豆本来の味を大切に、そして少し固めに食感を保ちながら、時間をかけて煮上げています。 

<黒豆茶>
丹波篠山産の丹波黒豆を、特許製法である発芽の過程を経て、粒のまま丁寧に煎り上げました。独自の技法が丹波黒豆の香りと旨みを引き出し、飽きのこない味わいです。
黒豆には、血液をサラサラにする効能があると言われるポリフェノールの一種の「アントシアニン」や、コレステロール値を下げる、「リノール酸・リノレン酸」など健康や美容にも良いと言われている健康栄養成分がたっぷりと含まれています。
また、黒豆茶はノンカフェインのお茶ですので、お子さまでも安心してお飲みいただけます。 

<丹波黒豆みそ>
丹波篠山産の丹波黒豆を100%使用しています。豊かな大地に育った、丹波篠山産の丹波黒豆ならではの深いコクと風味を、昔ながらの製法で引き出した、香り高い天然醸造の味噌です。

<丹波黒醤油>
主原料に丹波黒大豆と国産小麦、厳選された赤穂塩を用い、木桶の中で長期間熟成させ、入念に仕上げた本格派の天然醤油です。黒大豆の持つ旨みとまろやかさをそのまま熟成させた贅沢な味わいです。

<丹波黒きなこ入 胡麻ドレッシング>
大地の恵み、丹波篠山産黒大豆を丁寧に焙煎した黒豆きな粉と、厳選したゴマを基本材料にした、風味豊かなドレッシングです。緑野菜、温野菜によく合います。 

写真提供:丹波篠山ブランド産品戦略会議 

ささやまネット 黒煮豆
https://tokusankansasayama.raku-uru.jp/item-list?categoryId=80692

ささやまネット 調味料ほか
https://tokusankansasayama.raku-uru.jp

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。
世界50カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。ムーミン谷で人生初のトカイナカ(都会田舎)暮らしを始め、日本の良さを再認識している。
『一流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。
https://itsuka-k.com