和食STYLE

日本名産紀行 柘いつか 第30回 宮崎県「鰻楽」の蒲焼

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

一匹残らず、世界一美味しい鰻を目指して
「鰻楽」と書いて、「まんらく」と読みます。鰻を心から楽しんでいただきたい。そういう思いで社名をつけました。
日本人なら是非とも食べたい、特別な日の食卓を華々しく彩る鰻の蒲焼。
私の実家でも、子供の頃から親子3代祖母を囲んで、お祝い事には欠かせない贅沢品でした。

希少価値の高い鰻は、とてもデリケートな生き物です。手間暇かけたぶんだけ、美味しく健康に育ってくれます。養鰻家は稚魚から育てて出荷するまでに、8ヶ月から1年かけて成長させていきます。

鰻楽の「ハーブ鰻」とは、乾燥グァバ葉を配合した特殊な餌で育てた鰻で、ハーブは鰻の免疫機能を高めるだけでなく、鰻特有の臭みを軽減させる効果があります。質の良い脂肪を持ちながらも、あっさりとした口当たりの良い風味で、今までうなぎが苦手だった方でも、抵抗なく食べれるようになったとか。

使用する水は全て地下水。鰻に最適な水づくりに日々取り組んでいます。選別した鰻は氷と地下水、酸素を入れて全国の専門店へ、生きたまま出荷されます。

100%国産鰻を。原料にこだわり、育てるから、食べるまで
宮崎県と鹿児島県の南九州の温暖な気候と、豊富な地下水を利用した鰻楽の鰻は、世界一の鰻を目指して、量質ともに国産うなぎ取扱量業界トップクラスを誇ります。 肉質、脂、骨、におい、味の厳しい基準値をクリアしたものだけが選別されるのです。

蒲焼製造は素焼き、蒸し、蒲焼の3段階に分けています。熟練の職人が手作業で、炭火と遠赤外線バーナーを併用し、4回のタレつけを繰り返すことで、一尾ずつ丁寧にふっくら肉厚に香ばしく焼き上げていきます。その後すぐに-30℃で急速凍結し、さらに真空包装をすることで、焼き立てに近い美味しさをそのまま閉じ込めます。

タレは、100年以上続く老舗醤油メーカーと共同開発した、着色料を使用しない秘伝のタレを使用しました。主原料の醤油は、たまり醤油の中でも旨味成分が多い“生引きたまり” をブレンド。

美しいギフトボックスの中に、丹精込めて育てた鰻が入っています。家庭で簡単に調理できるよう、パッケージは「イージーピール」という技術を採用しています。開け口からめくるように開封することができ、フィルムを下敷きにすれば、まな板を汚すことなく包丁でカットできます。
電子レンジで温める、フライパンで温める、どちらも可能ですが、是非ともボイルをお勧めします。

作り方のポイントは、沸騰したお湯に凍ったままの「長焼」を8分湯せん(ボイル)加熱するだけで、専門店でいただくようなふっくらとした鰻を堪能することができます。
鰻専門店に行かなくても、仕出し屋に頼まなくても、お家で上品な鰻が楽しめるなんて、本当に便利で簡単。幸せな会食をお楽しみください。

鰻楽公式オンラインショップ
https://www.shop.manraku.net/SHOP/QN170-2.html

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。
世界50カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。ムーミン谷で人生初のトカイナカ(都会田舎)暮らしを始め、日本の良さを再認識している。
『一流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。『月刊パセオフラメンコ10月号』にエッセイ掲載。
https://itsuka-k.com