和食STYLE

⽇本名産紀⾏ 柘いつか 第22回 八尾市 旭食品の旭ポンズ

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

「旭ポンズやないとアカン」と言う、大阪人
関西の高級ポンズといえば、言わずと知れた『旭ポンズ』のことです。
創業70年を迎え、創業者のこだわりと探究心で完成した大阪の定番調味料。味に厳しい大阪のお客様から「旭ポンズやないとアカン」と言っていただけるまでになりました。

昭和二十三年、大阪府八尾市で後の旭食品の前身となる太子乾麺所が誕生しました。戦後間も無く、先代社長の高田耕治氏は、うどんやそうめんの製造を開始。その後、旭食品に屋号を変更。

10年後、画期的な三角形のビニールパック入り冷しだしの製造販売をスタートし、夏の主力商品となりました。
先代社長がこだわり、たどり着いた伝統の「ダシ」は現在も受け継がれ、 当時から変わらぬ手法で、手間ひまかけて製造しています。

瓶と王冠に込められた思い
「全国を回って見つけた厳選素材」と「考え抜かれた相性」、そして素材の味を最大限に引き出す「製造工程」———。
旭食品が長年、瓶と王冠に徹底的にこだわり続ける理由は、出来立ての美味しさを守りたいからです。ガラス瓶と王冠は、空気などが透過しにくく、味の変化を最低限に控えることができます。

丹精込めて代々受継がれた、芳醇かつ濃厚な味わいを大きく膨らますダシと、味を引き締める柑橘の香り。
ポンズの香りを決める大切な素材は、さわやかな香りを漂わせるスダチ・ユコウ・ユズをブレンドした果汁の香りです。美味しいポンズを作るには、さっぱりとしたスダチの香りが生きていることが条件で、徳島県の特定生産者から仕入れた柑橘果実を、現在も二代目社長である高田悦司氏が行なっています。

利尻昆布や乾椎茸は、国産原料にこだわり、香りの良いものを厳選して使用しています。 椎茸から抽出した独特の風味や旨味は、ポンズやつゆの大事なアクセントになります。 鰹節とサバ・イワシなどを、先代社長による独自のブレンドで調合した混合節のダシは、料理に深いコクと風味を与えてくれます。
湯豆腐、水炊き、てっちり、しゃぶしゃぶなどの各種鍋料理などのつけダレから、鰹のたたきや薄造り、酢の物、餃子など焼き料理の調味など、幅広くご利用いただけます。

ガツンと酸っぱい『旭ポンズ』のマイルド版、あります
『旭ポンズ』発売50 周年を機に開発された『旭ぶっかけポンズ』は、冬のイメージが強いポン酢を、夏にも重宝されるよう、開発された商品です。『旭ポンズ』の特徴であるガツンと酸っぱい、クセになるポン酢独自の「柑橘調合」や「美味しいダシ」は残したまま、黒糖と三温糖で、上白糖では出せない風味や深みのある甘さをプラスしています。
お子様にも食べていただける、ふっくらとした甘みのある、まろやかな仕上がりになっています。

簡単なのに本格的な料理が作れるのは、元の味がしっかりしているから
『そばつゆの素』は、醤油と出汁の風味を利かせた絶品。温かいおそばにも、冷たいざるそばにもピッタリです。そうめんや冷やしうどん、天ぷらのつけダレとしても使えます。また、丼物の調味料としても応用でき、香り・風味を広げるお手軽な調味料として、重宝します。

『うどんだしの素』は、そばつゆの素に比べて淡い味付け。薄めるだけでうどんのダシとして使えるので、手軽に調理できます。また、おでんやお吸い物、各種和風料理にもアレンジできます。しっかり仕込んだダシの旨みは、邪魔にならず、料理の味を引き立てます。

工夫次第であらゆる料理に活躍する、便利な『そばつゆの素』と『うどんだしの素』。ダシは和食の命です。二本揃えておけば、お手軽に本格和食が作れること請け合いです。

㈱旭食品 公式オンラインショップ 楽天市場店
https://www.rakuten.ne.jp/gold/asahiponzu/

旭食品 Amazon
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B088Z318XV

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。
世界50カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。
ムーミン谷でトカイナカ(都会田舎)暮らしを始め、日本の良さを再認識している。『一流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。
ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。『月刊パセオフラメンコ10月号』にコラム掲載。
https://itsuka-k.com