和食STYLE

⽇本名産紀⾏ 柘いつか 第11回 ⼊間市 貫井園の原⽊しいたけ

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

父は森の名手、名人に認定されて農林水産大臣賞・埼玉県知事賞受賞
娘は第10回さいたま輝き荻野吟子賞受賞

埼⽟県⼊間市にある貫井園では、1年以上の時間をかけ、ナラの⽊にしいたけ菌を植え、⼭林の中でじっくりと育てています。
オガ屑にぬかや⽔を混合し、ブロック状に固めた培地で育てる菌床栽培とは違い、⼿間と時間のかかる原⽊栽培の⽣産者は、今や1割しかいません。原⽊栽培では、⾃然の⽊に種を植え、⾃然の気候を最⼤限に利⽤しなが栽培し、⾹り豊かなしいたけが育ちます。

いいことずくめの原⽊しいたけは、森からの贈り物
最近、しいたけの効能が注⽬されています。悪⽟コレステロールや⾼⾎圧を下げるエリタデニンが含まれ、⾎液をサラサラにします。低カロリーで⾷物繊維がいっぱい。各種栄養素が豊富で、肥満や栄養不⾜が気になる現代⼈の強い味⽅になります。
⼤腸ガンや便秘、糖尿病、⼼臓病など、成⼈病の予防効果が注⽬されています。ぜひ油を使う⾁料理に添えてください。
⼲し椎茸は、⽔戻しする前に傘の裏を上にして、30分ほど太陽の光に当てるだけで、エリゴステロールがカルシウム吸収をビタミンD2に変化し、カルシウム吸収を助け、⾻粗しょう症を予防する働きをします。

ガン等を予防する抗腫瘍性と、抗酸化作⽤を持つ数種類のβグルカン(多糖類)を含み、免疫活性を⾼め、ガンを予防する抗腫瘍性やインフルエンザなどの感染症を予防する効果もあり、⾷⽤きのこの中で唯⼀、抗ガン剤が作られています。

「花どんこ」と呼ばれる最⾼級品を使って作る王道メニュー

「ピェンロー(扁炉)鍋」は、原木干し椎茸ならではの出汁を楽しめる、一度食べたらいつまででも食べていたい味です。干し椎茸は歯ごたえを楽しめるよう、大きめのサイズに切り、戻し汁をたっぷり使うと美味しいです。他の具材は、白菜をメインに、豚バラ肉と春雨を、塩とごま油の味付けだけで作るシンプルな中華風料理。お好みで一味唐辛子をかけて。最後は雑炊にしていただきます。

⾁厚の原⽊しいたけは、しいたけご飯、豚バラブロックと椎茸の⾚ワイン煮込み、ラタトゥイユ、ひき⾁とエビの⾁詰め、お味噌汁はもちろんのこと、餃⼦の⽪で包んで椎茸の軸をチーズ揚げにするなど、⽯づき以外は無駄にする部分がありません。味、⾹り、⻭ごたえに⾃信を持っておオススメします。

他にも、原⽊しいたけで作ったぺぺソルトやだし粉、有機つゆ、KINOCOCOA(きなこときのこのココア)に、原⽊⼲し椎茸が⼊ったサムゲタンやバクテーの薬膳ミックスなど、多彩な商品が楽しめます。

貫井園
http://nukuien.com/

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。
世界 50 カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。入間市でトカイナカ(都会田舎)暮らしを始め、日本の良さを再認識している。
『⼀流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。
https://itsuka-k.com