和食STYLE

⽇本名産紀⾏ 柘いつか 第9回 下仁⽥こんにゃく

作家/旅行作家 柘いつか – Itsuka Tsuge –

製造⼀筋50年︕ 本場のこんにゃくはやっぱり違う
下仁⽥こんにゃくの製造元である茂⽊(もてぎ)⾷品⼯業㈱は、群⾺県と⻑野県との県境、避暑地で有名な軽井沢まで20分の場所に位置しています。
下仁⽥は良質な⼟と⽔に恵まれた地域で、ねぎとこんにゃくの⽣産地として全国的に有名です。
「下仁⽥こんにゃく処 ぜいたく庵」で販売されている商品は、とことん吟味された材料と、こだわりの製法で作られた、バラエティ豊かなオリジナル商品で溢れています。

この地に⽣まれ、若い頃は「こんな⽥舎は嫌だ」と逃げ出したい思いに駆られた時もあったとおっしゃる茂⽊進社⻑。ところが、こだわりの伝統製法である『⽔かき⽸蒸し製法』と『冷温熟成製法』を追求し、精進を重ねるうちに、こんにゃくの魅⼒に取りつかれ、50年が経ったそうです。
「今では観光地やドライブイン、サービスエリアで販売され、飲⾷店に業務製品を流通させ、昔懐かしい味を提供しています」

『⽔かき⽸蒸し製法』と『冷温熟成製法』とは
昔ながらの『⽔かき⽸蒸し製法』により、粘りが強く、弾⼒と⻭ごたえあるこんにゃくに。
1.上質のこんにゃく原料を⽔溶解し、のり状になるまでゆっくりと撹拌する
2.1をしばらく放置し、じっくりとこんにゃくのグルコマンナンを膨潤させる
3.2をバタ練り機でよく練って粘りを出す
4.⽔酸化カルシウムを練り合わせてステンレスの型箱に流し込み、蓋をしてお湯のタンクで⼀晩じっくり熟成させる

『冷温熟成製法』で製造したこんにゃくは、冷やしても弾力が落ちないため、刺身こんにゃくに適しています。

1. 厳選した上質のこんにゃく原料を冷⽔で静かに溶解し、のり状になるまでゆっくりと撹拌する
2. そのまま静かに約2時間熟成させ、天然のカルシウム溶液を練り込む
3.⼀枚ずつ、ひらべったい⼀⼝サイズの⼿延べ⾵に成形し、煮沸タンクで煮る
4.煮あがったこんにゃくを洗浄しながら引き上げ、タンクに⼊れて⼀晩熟成させる

普通のこんにゃくかと思いきや、なめらかな⾷感と豊かな彩り
最⾼グレードのこんにゃく粉を使⽤した、ワンランク上の『特製刺⾝こんにゃく「のどごし」』は⽩と⻘の2⾊⼊り。⾷べる直前に氷⽔で冷やすと、とろけるほどなめらかになります。
新⾷感の『刺⾝こんにゃく「⽣とろ」』は驚くほど柔らか。⽩・⻘のり・柚⼦・明太の『4種の刺身こんにゃく』は、⾒かけはスイーツのように綺麗で、それぞれに味の特徴がしっかり出ています。湯葉そっくりの『湯葉こんにゃく』は、きな粉や⿊蜜をかけて、デザートとしても楽しめます。

すでに味がついている『みそ漬けこんにゃく』『粕漬けこんにゃく』『梅の⾹こんにゃく』はお好きなサイズにカットして。三⾓形の『うま⾟こんにゃく』、定番の『⽟こんにゃく』、
香りが自慢の『焦がし下仁⽥ねぎの味付⽟こんにゃく』は温めてもそのままでも。箸が⽌まらない美味しさです。

こんにゃくダイエット、始めませんか︖
こんにゃくはダイエット商品としても知られています。茂⽊⾷品⼯業㈱には、様々な炭⽔化物をこんにゃくで代⽤した商品が取り揃えられています。
ご飯に混ぜるだけでカロリー46%OFFになる『こんにゃく減⽶』、こんにゃく臭さが皆無な『減脂ラーメン』は醤油、鶏潮、味噌、坦々の4種のスープが揃っています。
他にも、『減脂うどん』『減脂麺の焼きそば』『こんにゃく蕎⻨』『こんにゃくパスタ』など、ダイエットに嬉しい商品が⽬⽩押しです。

下仁⽥こんにゃく処 ぜいたく庵 「本店」
https://www.zeitaku.jp

柘いつか – Itsuka Tsuge –

作家。東京都生まれ。世界 50 カ国以上を訪れ、各界に多彩な人脈を持つ。トカイナカ(都会田舎)暮らしを始め、日本の良さを再認識している。
『⼀流のサービスを受ける人になる方法 極(きわみ)』(光文社)が好評発売中。ベストセラーとなった『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』『成功する男はみな、非情である。』はアジア各国で翻訳された。
https://itsuka-k.com