和食STYLE

菅原佳己のGOTO GoTo-chi ⑳いちばん身近なグルメアワード『お弁当お惣菜大賞2022』今回はその味を食べまくりリポート?!

ライター M子
ライター M子

優れた商品をたたえ業界の弁当惣菜のレベルアップを図ることを目的として設立された「お弁当・お惣菜大賞」。41,923点の応募の中から部門ごとに選ばれた受賞商品の授賞式が行われる、千葉の幕張メッセにスーパーマーケット研究家の菅原さんと訪問。この会場では、今年のお弁当・お惣菜大賞受賞商品の一部を購入し、味わうことができると聞いているのですが本当?!

スーパーマーケット 研究家 菅原佳己
スーパーマーケット
研究家 菅原佳己

はい、会場は残念ながら業界関係者のみの入場となっていますが、今年の受賞商品の多くは、すでに受賞スーパー各店で売られています。「お弁当・お惣菜大賞」の受賞シールが目印なので、見つけたときには、みなさんもお味見してみてはいかがでしょう? 

じつは、私は今年の同大賞アンバサダーを務めているので、すでに11月の実食審査会にあがってきた商品はすべて試食済み。その時に「試食じゃなくて、全部独り占めして食べたい!」と思ったもの、今日は思う存分、食べまくろうと思います。ライターM子さん、審査員気分で、実食、よろしくお願いします。

菅原
まずは、この大きさにまず驚いてください。じゃーん!

弁当部門・最優秀賞「鯛の旨味あふれる“鯛めし”」(ロピア/599円)です。ロピアといえば、少し前に、社長のご結婚相手がフジテレビの人気女子アナウンサーということでも超話題になりました。
ロピアは「安い」ことで人気ですが、前身は藤沢市の精肉店のため、「肉」に強いんです。主力は「肉惣菜」としてきたロピアが愛媛県産養殖もの鯛をつかったメニューで勝負。鯛とご飯で総重量750g!

弁当部門・最優秀賞「鯛の旨味あふれる“鯛めし”」(ロピア/599円)

M子
インパクトすごい!お箸で持ち上げるのが大変なくらい立派な鯛ですね。ふっくらと焼かれたおカシラにも身がたっぷり、このお得感、ハンパないです!ご飯も、3〜4人でシェアできる量。
鯛のうま味を存分に吸ったお米に、油揚げや人参もいいアクセントですね!これが500円台で買えるなんて、ロピアさんのある町に引っ越したい~(笑)。

菅原
じつはロピアは 、スイーツ部門でも最優秀賞「極 バスクチーズケーキ」(ロピア /1,000円)を受賞しています。
さきほどの鯛めしもそうなんですが、実食審査のとき、審査員が唸る声が聞こえてくるような場面もありました。それほど本格的な味なのに、この価格。パティシエ歴20年の担当者が1年かけてつくりだした渾身の一作です。

スイーツ部門でも最優秀賞「極 バスクチーズケーキ」(ロピア /1,000円)

M子
これで1,000円?! 開けたとたんテンション上がる美しい焼き色、化粧箱入りなので、堂々とおもたせにも使えますね。原料はクリームチーズ、生クリーム、砂糖、卵黄とシンプルなのに、こっくりとしたリッチな味は、もはや専門店の味。
クリーミィで滑らか、ふわっとしている部分としっとり香ばしい部分もあって、甘みのバランスもベストです。だれも、スーパーのスイーツとは思わないでしょう。さすが『極』ですね!

菅原

次は、麺部門の最優秀賞「日南鶏と大葉入りつみれと8種具材の鶏だしうどん」(成城石井/599円)。成城石井の惣菜といえば、エスニックなものや中華が目立つ存在ですが、じつはうどんやそば、煮物などの和風惣菜もすごく評価が高いのです。
この商品の鶏つくねみたいにふんわりした雰囲気の和の料理人・深澤啓介さんが、香り高い大分県の植木農園の大葉と出会ったことで、このメニューを考案しました。わかる人にはわかる、大葉の違いなんです。

「日南鶏と大葉入りつみれと8種具材の鶏だしうどん」(成城石井/599円)

M子
温めると、大葉の香りがたちますね〜。あー、お出汁がやさしい〜。甘みを感じます。鶏だしだけでなく、あごや昆布などもつかった、プロの味わい。
うどんもチルド商品なのに、ちゃんとコシがあっていいですね。日南鶏のつみれにも大葉がたっぷり入っていて、また違った大葉の風味を楽しめます。なんといっても、うどんなのに野菜をたくさん摂れるのが嬉しい!

菅原

成城石井といったら、スイーツを忘れてはいけません。スイーツ部門優秀賞「沖縄県産黒糖使用の黒蜜で食べる黒糖ゼリー わらび餅のせ」(成城石井/299円)です。
以前から成城石井のわらび餅が大好きなんですが、このゼリーの上には、本わらび粉を使用した自家製わらび餅が4つものってるんです。しかも国産の香ばしい、きな粉まみれのわらび餅に黒蜜かけていただくんですが、これがもうたまらない儀式でして。

「沖縄県産黒糖使用の黒蜜で食べる黒糖ゼリー わらび餅のせ」(成城石井/299円)

M子
わらび餅も自家製なんですね?! 和菓子屋さんでもなかなかつくらないのに、成城石井ってさすがですね〜、あー、ぷるぷるでおいしい! あれ?この黒糖ゼリーもいわゆるゼリーの食感ではないですね? なんというか、もっちりぷるぷるで、わらび餅によく合う!ゼリーとわらび餅を別々に食べても一緒に口に入れても、どちらも楽しい味わい。
ゼリーの清涼感とわらび餅のまったり感、まさにハイブリット和菓子ですね!これから暖かくなる季節にぴったり。

菅原

つぎは、サラダ部門優秀賞「燻製香る!いぶりがっこのポテトサラダ」(クイーンズ伊勢丹/300円)です。もう、名前だけで、お酒が飲みたくなるようなインパクト。
クイーンズ伊勢丹は、首都圏のみで展開している、三越伊勢丹ホルディングス系列の高品質スーパー。だから、商品もポテサラなのに、どこか格調高い雰囲気です。

「燻製香る!いぶりがっこのポテトサラダ」(クイーンズ伊勢丹/300円)

M子
見た目もちょっとシックなポテサラですね。あー、蓋を開けたら、確かに香ります、燻製が。
ポテトはもはや脇役かも? クリームチーズのコクと黒胡椒、そして、本格的なスモーキーな香りのいぶりがっこがポリポリと食感もいい! これとワインがあれば最高ですね♪

菅原
次は、祭事・催事部門入賞「海藻特選たまも御膳 三陸復興エール弁当」(海藻専門店たまも/834円)です。
スーパーじゃないんですが、千葉県にある「海藻専門店たまも」というお店が、海藻も被害を受けた東日本大震災からの復興応援のため、三陸のメーカー、生産者の原料をつかった無添加手づくりの三陸の海の幸いっぱいのお弁当です。

「海藻特選たまも御膳 三陸復興エール弁当」(海藻専門店たまも/834円)

M子
その心意気だけで、胸がいっぱい。ではお腹いっぱいになるよう、ひとマスずつ食べてみますね。ひとマスごとの説明を読みながら食べるのたのしいですね!「かき飯汐うみ添え」なんて、まるで地元の旅館で食べるような味わい。目の前に三陸の海を感じますねー。海藻がふんだんに使われていて、ヘルシー!

菅原
では最後は、神奈川県の逗子・鎌倉などで地元民から絶大な支持を得ているご当地スーパー・スズキヤの受賞商品を紹介したいと思います。じつはこの会場のVIP席にスズキヤの前社長の中村洋子会長がいらっしゃるとの情報をキャッチ。直接、中村会長からお話うかがっちゃいましょう。

M子
えーっ!? VIP席って何? そしてその怒涛の展開も何? なんかもう、中村会長と写真撮ってるし! 菅原さーん、会長の前で弁当味見って、私、大丈夫なの〜?
(と、次回に続く)

スズキヤの中村洋子会長(左)と。スズキヤの弁当部門優秀賞「湘南の浜だより〜2色のかますフライ弁当〜」(680円)とスイーツ部門優秀賞「アボカドとコーヒーのスイーツ」(198円)を手に。

「お弁当・お惣菜大賞2022」
https://www.nep-sec.jp/obentou-osouzai2022/prize/search2022.php?tp=1
※販売価格は税別価格となります。
※受賞・入選商品は、現在販売を終了・休止している商品もございます。
※販売価格、商品名はエントリー時のものです。

スーパーマーケット 研究家 菅原佳己
菅原佳己
(すがわらよしみ)

スーパーマーケット研究家。一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」代表理事。 大学卒業後、放送作家としてバブル時代を彩る伝説のバラエティ番組を数多く担当。結婚後ご主人の転勤先の地方スーパーに出会い、その土地の日常食はほかの地域では非日常の魅惑の味であることを発見。持ち前の探求心と好奇心で、お土産屋さんでは出会えない魅力あふれるご当地スーパーの逸品を日々研究。執筆やテレビ出演、講演活動など広いフィールドでご当地スーパーの魅力を伝えている。
菅原佳己オフィシャルサイト
https://www.gotouchisuper.online/
「全国ご当地スーパー協会」
https://www.go-to-chi-supermarkets.com/