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菅原佳己のGOTO GoTo-chi ⑰ お正月だけでなく365日 “数の子”に親しんでもらいたいと開発された 話題の『カズチー』にファミリーがぞくぞく登場

ライター M子
ライター M子

見つけたら即買い!と巷で話題のカズチー。
数の子のポリポリした食感といいクリーミーなチーズとともに鼻に抜けるスモーキーな香りといい、これはもう立派な一品!そんなカズチーがプレッツェルになったのを見かけたんですが、数の子がスナックになったってこと⁉ 菅原さ~ん、気になって仕方ないカズチーの進化について教えて下さい♪

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スーパーマーケット 研究家 菅原佳己
スーパーマーケット
研究家 菅原佳己

はーい! 日本中のカズチーファン、そして、まだカズチーを知らないみなさま、こんにちは。
カズチーを知るまで、自分がこんなに数の子を欲していたとは気づいていなかった、スーパーマーケット研究家の菅原佳己です。カズチーに出会って思ったことがあります。それは、私たちは今まで、お正月以外に数の子を食べる自由を、自ら封印していたのかもしれないということ。まさにカズチーの登場は、「Before カズチー」と「After カズチー」の時代区分を感じさせる、大きな出来事ではないでしょうか?!

<カズチー誕生秘話>

昔から一年に一度、主役級の扱いを受けてきた“おせちの王様”数の子でしたが、今や、若い世代を中心に、お正月にさえ数の子を食べない家庭が増えているそうです。
そんな現代人の数の子離れを危惧したのは、昭和29年に北海道留萌の地で鮮魚出荷問屋として創業した、数の子屋さん、井原水産。「美味しい数の子を一年中、食べてほしい」と開発したのが、数の子とチーズをひとつにした、まったく新しい数の子製品、「カズチー」でした。
2018年に発売すると、数の子の歯ごたえ、燻製された数の子の香り、チーズとの組み合わせの妙など、各方面で大絶賛を受けました。日本酒はもちろんワインにも合うと、家飲みが増えた近年、その味に驚く声が続々とSNSや口コミで拡散。カズチーは大ヒット商品となったのです。

<カズチープレッツェル>

ところが、カズチーには唯一の欠点がありました。
それは、家族で一緒に食べて「もう1個!」と気に入っても、なかなか子どもたちが自由に食べさせてはもらえない、少々贅沢なおつまみ系だということ。
そこで、誰でも気軽にカズチーの美味しさを味わえるようにと開発されたのが、「カズチープレッツェル」。外袋開封後は要冷蔵のカズチーに対し、常温商品でリーズナブル価格。実際にプレッツェルの生地にカズチーを混ぜているため、美味しさは本物。
今年の5月放送の「おしえてもらう前と後」に私が出演し、紹介したおりには、出演者の満場一致で、「一番お酒に合うお菓子」として1位となった実力です。

<エビチー>

カズチーとカズチープレッツェルは、北海道外では成城石井やカルディなどで取り扱いありますが、あまりに人気で品薄になりがち。「なかなか買えないなぁ」と思っていたら、この夏、様々新しい仲間が登場しました。
一旦、数の子から離れて“チー”ファミリーとしてデビューしたのが「エビチー」。
色合いもピンクで美しいエビとチーズの組み合わせ。数の子ほどの歯ごたえはないですが、プリッとした食感とエビの甘み、香ばしさがチーズにとてもよく合います。エビからつくられたパウダーや魚醤を使用することで風味をアップしているそう。で、このエビチーとカズチー、交互に食べると、無限カズチー&エビチー状態になるので、自制心を保つことをお忘れなく。

<ぬるチー>

この夏、さらに兄弟が増えました。その名も「ぬるチー」、つまり塗るカズチー。クリームチーズに、数の子の粒がプチプチッと弾ける新商品です。
カズチーと比べよりフレッシュな数の子を感じ、スモーキーな香りとともに後ひく魅惑の美味しさ。数の子のプチプチ感がたまりません。スプレッドタイプなので、パンはもちろん野菜など何にでもonして、あらゆる食材を思いっきりカズチー味に変身させて楽しんでください。ホームパーティで野菜やナッツ、フランスパンとともにお出ししたら、それはもう素敵なオードブルになりますよ♪

<ごちそうニッシー>

ちょっと路線の違う新商品はレトルトカレー「ごちそうニッシー」。「ニッシー」とはニシンを指しています。道産ニシンを原料に、本格スパイスをきかせたキーマカレー。ニシン特有の濃厚な旨みに加え、DHA・EPAもたっぷり。
さて、ニシンといえば、もちろん数の子の親。井原水産本社のある北海道留萌は、北海道の日本海側に面した町で、かつてはニシンの押し寄せるニシン漁の町として知られていました。留萌に残る豪奢な鰊御殿(にしんごてん)『旧花田屋番屋』に、当時の栄華が偲ばれます。
留萌と言ったら、ニシンと数の子。オススメの食べ方は、ズバリ「留萌の親子カレー」。「ごちそうニッシー」に「カズチー」をトッピング!! マイルドになって、美味しいんです。留萌の漁業の歴史も一緒に味わってみてください。

ぬるチーはカズチー公式サイト
ごちそうニッシーはカズチー公式サイト井原水産オンラインサイトの2か所で販売しています。ぜひおうち飲みに、おうちごはんに北海道の珍味で彩りを♪

スーパーマーケット 研究家 菅原佳己
菅原佳己
(すがわらよしみ)

スーパーマーケット研究家。一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」代表理事。
大学卒業後、放送作家としてバブル時代を彩る伝説のバラエティ番組を数多く担当。結婚後ご主人の転勤先の地方スーパーに出会い、その土地の日常食はほかの地域では非日常の魅惑の味であることを発見。持ち前の探求心と好奇心で、お土産屋さんでは出会えない魅力あふれるご当地スーパーの逸品を日々研究。執筆やテレビ出演、講演活動など広いフィールドでご当地スーパーの魅力を伝えている。
菅原佳己オフィシャルサイト
https://www.gotouchisuper.online/
「全国ご当地スーパー協会」
https://www.go-to-chi-supermarkets.com/