和食STYLE

お出汁が決め手、簡単華やか! おもてなし料理⑩ 料理だけでもスペイン旅行!

こんにちは、三好万記子です。
なかなか旅に出られない日が続きますが、今日はスペイン料理をご紹介します。スペインは、地中海の海の幸が豊富にとれる美食の国。貝の旨味がギュ ッと詰まった『パエリア』、ピザみたいだけどチーズを一切使用しないのでとてもヘルシーな『コカ』、そしてフランスのクレームブリュレの原型とも言われているスペイン伝統のスイーツ『クレームカタラーナ』を冷凍庫でアイスにし、スペインの食卓を作ってみてください。目を閉じると地中海の風を感じられるかも!?

◆Main dish「魚介類のパエリア」

〈材料〉(4~5 人分)
ムール貝 4個
あさり 200g
白ワイン

イカ 1 ぱい
オリーブ油(炒め用) 大さじ 3
にんにく(みじん切り)2 片
玉ねぎ(みじん切り) 1/2 個分


トマト缶 150cc
鶏ブイヨン 300cc
貝だし汁 200cc

カルダモン(粒) 6個
生米 2合
塩 小さじ 3/4
レモン お好みで

〈下準備〉

1.フライパンにムール貝、あさりを入れ、白ワインで酒蒸しする。貝のフタが開いたら、貝と汁(貝の出汁)に分けておく。

2.フライパンにオリーブ油を熱し、イカ、エビを軽く炒め、皿に取り出しておく。

3.同じフライパンを熱し、にんにくを入れて香りを出し、玉ねぎ(みじん切り)を しんなりするまで炒め、米も加えて炒める。

4.3にAと塩、カルダモンを入れて中火で沸騰させ、プクプクと泡立ち、汁気がなくなってきたらアルミホイルを全体にかぶせ、180℃のオーブンで 12 分焼く。

~Maki‘s tips~
ムール貝の代わりに蛤を使っても、美味しいお出汁がとれます。

Side dish①生ハムとコカ

コカの生地の材料は、薄力粉、塩、オリーブオイル、水。これらをよく練り込んで丸や長方形に広げ、お好みの具をトッピングし、ハーブを散らしてオーブンで焼けばできあがり。よく「スペイン人は 1 日に 5 食たべる」と言われますが、これ、大袈裟な話ではありません。朝が早く、日の入りも夕食も遅いスペインでは、3 度の食事の間に軽食をはさむのが普通で、そんな時にもってこいなのが、この、コカ。生ハムとの相性も抜群です。お試しあれ。

Side dish②アイスクレームカタラーナ

〈材料〉(作りやすい分量)
生クリーム 250g
牛乳 150cc

オレンジの皮(すりおろす) 1/2 個分
レモンの皮(すりおろす) 1/4 個分
シナモンパウダー 少々
バニラエッセンス 少々

卵黄 4 個
きび糖 130g
グラニュー糖 適量

〈作り方〉

1.生クリーム、牛乳を沸騰直前まであたため、オレンジ、レモンの皮をすりおろしたもの、シナモン、バニラを入れ、5 分ほどフタをしてむらす。

2.卵黄に 1/2 のきび糖を入れ、泡だて器ですり混ぜる。

3.①に残りのきび糖を入れ、よく混ざったら②に加え、濾す。

4.クッキングペーパーを敷いたパウンド型に流し込み、150℃で 50 分~55 分湯煎で焼く。

5.粗熱を取ってから、冷凍庫で一晩固める。

6.召し上がる前にカタラーナの上にグラニュー糖をふり、バーナーで焼き色をつける。

~Maki‘s tips~
クレームカタラーナにカットした桃を添えるととても素敵なデザートディッシュになります。

三好万記子

パリ「ル・コルドンブルー」で本格フレンチを習得。現在、自宅で料理サロン「ターブルドール」を主宰するかたわら、各種パーティの企画・ケータリングやカフェのプロデュースも行う。創作フレンチはもちろん、日本料理、アジア料理と幅広いメニューに定評がある。20年9月には、兵庫県芦屋市でレストラン「78Fuzuki Yaoka(文月八日)」を開業。
@makikotabledor