和食STYLE

妻のために作ってます!俺のJaco飯(ジャコメシ)

初めまして、「さかもと」の二代目、阪本務と言います。
「さかもと」は大阪の茨木市にあるちりめんじゃこ・干しえび等塩干物の専門会社です。
そして今年、もう一つの会社「さか芳」(1894年創業)の仕出し屋をリブランドしました。日本古来から続く魚食文化を見直し、子供たちに魚を沢山食べてもらいたい!そしてその美味しさを世界中に発信していきたい!なんて、大きな夢を抱いております。とはいえ、子供たちの口に入るためには、まずは子育て中のお母さんにもっとその美味しさや使いやすさを認知してもらわないといけない・・・・それなら、一番身近にいる子育て中の妻に食べてもらえばいいって思いついたのが『Jaco飯』では、では、『Jaco飯』レシピ、提案していきたいと思います。
特別な料理ではなく、家庭で作るごくごく普通の料理にじゃこを入れたり、え?こんな料理にも合うのってのを、紹介できたらいいなって思ってます。
妻の「美味しい!」が『Jaco飯』レシピの登龍門ってとこです。

最近とは言わず、魚を自宅でさばくってことが苦手な人が多いわけで。面倒くさいとか、なまぐさいとか理由はたくさんあると思うんですよ。でも、ちりめんじゃこ(しらす干し)なら、頭から尾まで丸ごと食べられるから、超簡単ですよね。

ちりめんじゃこって、どうしてそう呼ばれるかご存じですか?
新鮮ないわしの稚魚を丁寧に水洗いして、釜茹でし、天日などで乾燥させて作るのですが、せいろにならべたいわしを天日干ししている光景が、ちりめん織物に似ていることから、その名の由来なんです。
味はご存じの通り、くせが無く、小魚ならではの触感が楽しめますし、第一、手軽です。

第一回目は、だしカレーです。
隠し味に、煮干しの旨味と、塩味のプラスにちりめんじゃこを取り入れています。見た目に見えない魚の栄養をしっかり入れて、人気メニューのカレーに挑戦です。

一回目なので、力はいっています。写真で詳しく解説!
【だしの分量】
煮干  10g
昆布 1枚(約10g)
花かつお 6g
どんこ(干し椎茸)2個
酒 50cc
水 1L

①鍋に水1Lの水を入れ、煮干と昆布、どんこを20分ほど浸けておく。
②具材がふやけてきたら弱火で20分煮出し、花かつおを入れて火を止める。
③1分ほど待ち、全ての具材を濾し器を使い取り除く。
④酒を入れ、一煮立ちさせれば、最高に美味しいだしの完成!!

【カレーの具】
人参 1本
じゃがいも 1〜2個
玉ねぎ 大1個
  ぶなしめじ 1房
にんにく 1片
ちりめんじゃこ 15ℊ
オリーブオイル 大さじ2杯
カレールー(市販品) 4人分
ウスターソース 大さじ1.5
醤油 小さじ2
酒 50cc

えび 4尾
帆立 8個
あさり 200g
イカ 100g

⑤あさりは水で洗い、砂出しをしておく。
⑥鍋にオリーブオイル、にんにく、みじん切りにした玉ねぎを入れ、中弱火でじっくり炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら、人参を加え、さらに3分ほど炒める。

⑦やや強火にしたら、あさり、えび、イカ、帆立の順に入れ、酒を加え、軽く混ぜ合わせたら蓋をして弱火で3分ほど蒸らす。
あさりの口が開いたら、①のだしを入れ、じゃがいも、カレールー、ウスターソース、醤油を加え蓋をし、弱火で20~30分ほど煮込んだら完成!(この際の煮込み時間は、市販のカレールーに記載の時間に合わせてください)

ぶなしめじは煮込み時間の最後の5分前くらいに入れると食感が残って美味しいです。

そしてここで、ちりめんじゃこを投入。火を通す必要がないので白ご飯を盛り付けるときにトッピング的に混ぜてもOKです。
※もう少しとろみが欲しい場合は、少々の水溶き片栗粉で調整してください。

じゃじゃ~ん!
具沢山の出汁入りシーフードカレーの完成。

ランチョンマットをひいて、ピクルスとサラダもセッティングOK
日曜のランチに(若干、作るのに時間がかかったので昼時間を大幅に過ぎてしまいましたが(笑))

妻からの一言

煮干しの出汁のにおいは全くせず、主人が熱弁するいりこの旨味が利いているのか結構美味しい。ちりめんじゃこはどこへやら?(笑)栄養の隠し味になってる感じ。ハイ、合格です」

Jaco飯マイスターからのアドバイス

とにもかくにも、丁寧にじっくりと取っただしが味の決め手です!
普段、煮干を使うことは少ないかもしれませんが、実際に使ってみるととても手軽に美味しいだしが取れますよ。特に昆布との相性が抜群に良いので、いろんな料理のベースに活躍します!そして、ちりめんじゃこをお忘れなく。カレーの香辛料が強いので、入れているか入れてないかがわからない、塩味の隠し味として使用しています。
また、今回のカレーは魚介の旨みたっぷりのお気に入りですが、牛肉や鶏肉などでもとても美味しいです。余った分はカレーうどんにして楽しみましょう!!

PROFILE
阪本務

1982年生まれ。
神戸大学農学部 食料生産環境工学科を経て、神戸大学大学院 自然科学研究科修士課程を卒業。2007年 日本生命保険相互会社に入社、経営企画部門で業務に従事。
2007年 株式会社さかもとに入社し、2017年 代表取締役に就任。
5歳と7歳の男の子のパパでもあります。

さかもと
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どこよりも美味しく安全な
ちりめんじゃこを提供するために

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本社 大阪府茨木市若園町5-40