和食STYLE

お出汁が決め手、簡単華やか! おもてなし料理 ④牛だし和風ポトフであったか♡

皆さん、お元気ですか?
こんにちは、三好万記子です。今回は、これまでの「昆布だし」「鶏だし」に続く第 3 弾として「牛だし」を使います。牛だしと言えばフォンドボー。これは仔牛のスジや骨から取るだし汁で、作ろうと思うと大変な手間暇がかかるのですが、今回は、ターブルドールのお料理教室でも人気の、簡単にとれる牛だしで作る和風ポトフをご紹介しましょう。

ポトフはフランス語では”pot-au-feu”。”pot”は鍋や壺を、”feu”は火を示すので「火にかけた鍋」という意味になります。火にかけてコトコト煮込むもよし、2 時間ほどオーブンに入れるもよし。牛スネ肉とたくさんの野菜が摂れますが、実はこれ「だしを食べる」料理です。 牛スネ肉から出る絶品のだしを是非ご堪能ください。

Main dish「白みそポトフ」(4人分)

牛スネ肉・・・・・・・・・・・・1 ㎏
A  玉ねぎ(縦半分に切る)・・・・大 1 個
   にんじん(皮むく)・・・・1 本
  セロリ・・・・・・・・・・・1 本
  ローエ・・・・・・・・・・1 枚
  長ネギ・・・・・・・・・・・1 本
  にんにく・・・・・・・・・・1
  片水・・・・・・・・・・・・・・・適量
  かぶ(くし切り)・・・・・・・・1/4 個
  里いも(半分に切る)・・・・・・4 個
  生麩・・・・・・・・・・・・・4 切れ
  煮汁・・・・・・・・・・・・・600cc
白みそ・・・・・・・・・・・・大さじ 4

〈下準備〉
かぶと里いもは皮をむいて切り、ゆでておく。
1.鍋に牛すね肉、A の野菜を入れ、材料がかぶるぐらいの水を入れて火にかけ沸騰させ、アクをとり、ふたをして 160℃のオーブンで 2 時間煮込む*。
 *とろ火でガスコンロや IH での調理も可能です。
2.食べやすい大きさに切った牛すね肉、にんじん、別ゆでしたかぶ、里いも、生麩を 器に並べる。
3.小鍋に①の煮汁、白みそを入れて火にかけ、②の上に静かに注ぐ。

~Maki‘s tips~
ポトフでとれたスープは、余れば冷凍保存が可能です。カレーやフォーなど別のお料理に加えて使うととても美味しいです。

Side dish① 寒鰤と蕪白菜のサラダ
薄く切った蕪、白菜を軽く塩で揉む。
寒鰤のお刺身を薄めにスライスしたものを乗せて、お醤油、柚子の皮を回しかける。

Side dish② フランボワーズ白餡のおはぎ
白餡にフランボワーズピュレを混ぜ、絞り口でおはぎの上に絞り出す。

もう少しで春の訪れを感じられる季節になります。
体調を整え、どうぞお身体ご自愛ください。

ターブルドール
78Fuzuki Yaoka 
※現在、オンラインサロン開設準備中

三好万記子

パリ「ル・コルドンブルー」で本格フレンチを習得。現在、自宅で料理サロン「ターブルドール」を主宰するかたわら、各種パーティの企画・ケータリングやカフェのプロデュースも行う。創作フレンチはもちろん、日本料理、アジア料理と幅広いメニューに定評がある。20年9月には、兵庫県芦屋市でレストラン「78Fuzuki Yaoka(文月八日)」を開業。