和食STYLE

お出汁が決め手、簡単華やか! おもてなし料理 ②カラフル&ヘルシー!お正月料理

こんにちは、三好万記子です。
「このお正月は家でゆっくりと」という方も多いのではないでしょうか。今回は、家族みんながそれぞれ好きなものを選んで食べられて、華やかで身体に優しい、そんなお正月にぴったりのメニューをご紹介します。

Main dish 「ボウルバリエ」

皆さんは、ブッダボウルという料理をご存じでしょうか?
もともとはアメリカ西海岸で生まれたベジダリアン料理で、丼ぶりに入れたお米やキヌアに色とりどりの野菜、穀類、ナッツやタネをのせていただく料理です。
今日はこれをMakiko 風にアレンジし、お正月に大人から子どもまで、みんなで食卓を囲んで愉しい時間がもてる「ボウルバリエ」にしたいと思います。決め手は『昆布出汁』を使った丼のタレです!

(おすすめ食材)
照り焼きチキン、ローストビーフ、鶏そぼろ、お刺身などご家族のお好きなもの並べましょう。野菜は旬の根菜類をベースに。栄養をたっぷり含んでいるだけでなく、人参、大根、蓮根など「ん」のつく食材は「運」がつく縁起のいい食材と言われており、おめでたいお正月にはぴったりです。これらを軽く茹でてスライスしてもいいですし、お節料理として作ったお煮しめを刻んで乗せても。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、その方が食べやすくなるかもしれません。ここに、紅芯大根、紫キャベツやビーツのような色鮮やかなものを加えると、食卓が一気に華やかになります。今の時期、スーパーなどに紫色やオレンジのカリフラワーも出ていますので、生のままスライスしてのせるのも。炒り卵があると綺麗な黄色も添えられますね。
最後に、せりや菜の花などを手に入れることができれば、春のいぶきも感じられて新春にふさわしい食卓ができあがります。

(タレ)
今日の決め手はこのタレ。是非「我が家の味」にしてください。
油20cc
砂糖10cc
みりん10cc
酒10cc
昆布だし 100cc
すりごま 大さじ 1
しょうが汁 2cc
ごま油 3cc

お気に入りの器に準備した食材を綺麗に並べたら、あとは各自が自分のボウルにご飯をよそい、好きな食材を乗せるだけ。最後にタレをまわしかけて、いだだきます!

~Maki‘s tips~
覚えておこう、基本の昆布出汁(水だし)
昆布 6g
水 200cc
冷蔵庫で一晩おいて取り出す。
取り出した昆布は煮出して昆布だしや、かつおだしとして使えます。

~Maki’s tips~
食材を並べる器には色が濃いめのものを選ぶと、鮮やかな野菜が際立って、より華やかな食卓になります。

Side dish① 豆腐のお吸い物

色とりどりのメインディッシュにあわせるのは、「豆腐のお吸い物」。
豆腐に卵白を加えて混ぜ、ラップで茶巾絞りにしてお湯で煮るだけで簡単に作れるのに、楚々とした姿がお正月の席に品を与えてくれる一品です。

Side dish② かぼちゃのお汁粉

肉や魚、野菜がたっぷり、栄養バランスの良いお食事の仕上げは、優しいデザートを。
茹でてつぶしたかぼちゃにココナッツミルク、きび糖を加えてのばし、小豆を散らした
「かぼちゃのお汁粉」は、ベトナム発祥のデザートをで和風にアレンジしたもの。素朴な甘さが身体を優しく温かく包んでくれます。

年の瀬が近づき、ますます寒くなって参りました。
どうぞ、みなさま、風邪などひかれませんよう、良いお年をお迎えくださいませ。
1月のお料理、どうぞお楽しみに。

三好万記子

パリ「ル・コルドンブルー」で本格フレンチを習得。現在、自宅で料理サロン「ターブルドール」を主宰するかたわら、各種パーティの企画・ケータリングやカフェのプロデュースも行う。創作フレンチはもちろん、日本料理、アジア料理と幅広いメニューに定評がある。20年9月には、兵庫県芦屋市でレストラン「78Fuzuki Yaoka(文月八日)」を開業。