和食STYLE

おうちごはんが楽しくなる「和の器と道具」 ②よく吸ってすぐ乾く、かや織でできた「花ふきん」

奈良の工芸「かや織」の生地を、美しく機能的に再生した「中川政七商店」の「花ふきん」。目が粗くて丈夫なかや織の特性を生かし、綿100%の生地を2枚仕立てにしているので、ふきんに求める通気性・吸水性・速乾性をすべて兼ねそなえています。

大きさは一般的なふきんの約4倍。58cm×58cmとたっぷりあるので使い方は幅広く、食器やテーブルを拭くのはもちろんのこと、出汁をとるときや野菜の水気を切るとき、お弁当包みや鍋つかみにも使えます。水をよく吸って、すぐ乾くので、タオル代わりにする人や、ウォーキング時に首に巻く人もいるのだとか。色のバリエーションも豊富なので、用途によって色を変えて使うのもいいですね。

おろしたてはノリがついているので、パリッとした感触ですが、何度も洗って使うほどに、ふんわりとやさしい肌触りに。最初の大きさからひと回り小さくなりますが、その分、吸水性がよくなり、風合いが変わっていく様子も楽しめます。

丈夫な花ふきんは、長い目で見ると、お財布にも優しく、とてもエコ。ふきんとしての役目を果たしたあとは、雑巾にして使いましょう。上質なものを丁寧に使い続けることで、毎日の暮らしはきっと豊かになります。

中川政七商店 花ふきん 各770円。全6色展開。〈ツバキ〉〈ヤマブキ〉〈アヤメ〉など、それぞれ色の由来となる花のイラストが描かれています
※税込価格

中川政七商店 https://nakagawa-masashichi.jp/
構成 山本千尋