site_logo

光文社厳選!和食情報ナビ

special

月刊「和食スタイル」11月号 日本の食卓のこれからを担う!注目の新世代米9選

品種別の作付け割合は約36%。2位に約4倍もの差を付ける圧倒的なシェアを誇り、
おいしい米の代表格として確固たる地位を築いている「コシヒカリ」。
しかし近年、その一強の座を揺るがす“ブランド米戦国時代” が到来しています。
日本全国の米どころから名乗りを上げるのは、
独自の理念に基づいておいしさを追求した自慢の銘柄。
大粒で弾力があり、噛むほどにうま味があふれる米。
しっとりと柔らかく、ふわりとほどける食感が楽しめる米。
さらには、白米のように炊ける玄米や、カレーをおいしく食べるための米。
豊かな個性でこれからの日本の食卓を担う、注目の“新世代米” をご紹介します。

新之助

新潟県

新之助

新之助

都道府県別の米の生産量堂々の第一位。いわずと知れた米どころ、新潟県。県内ではどのような品種をメインに生産しているかというと、なんと作付面積の約70%が「コシヒカリ」を生産しているそう。
そんなコシヒカリ王国において、現代の食の多様化に伴うニーズに応えるべく生み出された新品種こそ「新之助」です。開発にあたって目標としたのは “「コシヒカリ」とはベクトルが異なるおいしさ”。
バランスがとれたおだやかな味わいを重視している「コシヒカリ」に対して、「新之助」では甘み、味の厚み、コクを重視した重厚感のある味わいを表現。米粒のサイズも「コシヒカリ」より大粒に仕上げられており、頬張れば口の中で濃厚な味わいと上質な粒感のコラボレーションが楽しめます。

また、「新之助」ならではのもう一つの特長が、長期保存で米の香りや食味が低下する“古米化” が起きにくいという性質を持っていること。米のおいしさを堪能するなら収穫したばかりの新米を鮮度の良いうちに食べきるのが一番なのはもちろんですが、現実的にはそうそううまくいかないもの。
長く保存していてもおいしく食べられるというのは、一般家庭においてこれ以上ないメリットです。長年の米づくりで培われたノウハウと情熱、そして日本一の米どころとしてのプライドをかけた至高の米。噛めば噛むほどにあふれ出すその豊潤な味わいを知ってしまったら、今までの米には戻れなくなるかもしれません。

新之助
新之助
一般流通開始年:2017年
主に購入できる場所:百貨店、
米穀店、スーパーなど

【問い合わせ先】
新潟県農林水産部 農業総務政策室

金色の風

岩手県

金色の風

金色の風

西にそびえる奥羽山脈と、それに並行して東部に広がる北上高地。
2つの山系の間に流れる北上川と、その流域に広がる肥沃な北上平野。雄大な大自然に恵まれ、北海道に次ぐ広大な総面積を誇る岩手県。
県内では今から約2千年前の水田跡も見つかっており、弥生時代からの米どころであったことが伺えます。そんな米づくりの歴史ある地から全国へと吹く一陣の風、それこそが岩手県が作り出した“究極の米”「金色の風」です。

「金色の風」が目指したのは、軽く柔らかい噛みごたえと程よい粘り。
米粒の表面を覆う保水膜、いわゆる“おねば” が豊富なので、口にすると始めにしっとりとした食感が広がり、噛めば柔らかく、次第にふわりとほどけていくという幸福な三重奏が楽しめます。
また、豊富な“おねば” のおかげで自然な甘さの余韻が長く残るというのも重要なポイントです。稲作は岩手県内全域で行われていますが、「金色の風」の栽培地域は県南地区の北上川流域限定。さらに作付けについても選定基準を満たす農家が栽培マニュアルを厳守したうえで行われ、高度な品質基準をクリアしたものだけが「金色の風」として出荷できるなど、厳しい基準を設けて全国最高水準の品質と食味を実現しています。

産地も農家も厳選して生み出される「金色の風」は、まさしく岩手県産米のフラッグシップ。たわわに実った稲穂の色を宿した神々しき風が、日本の食卓に新たな息吹をもたらします。

金色の風
金色の風
一般流通開始年:2017年
主に購入できる場所:全国の米穀店、
百貨店など

【問い合わせ先】
いわて純情米需要拡大推進協議会

いちほまれ

福井県

いちほまれ

いちほまれ

数ある品種の中でもトップクラスの知名度と人気を誇る米の王様「コシヒカリ」。 そのふるさとが福井県だということはご存知でしょうか。
福井県の農業試験場で「コシヒカリ」が誕生してから約60年。「コシヒカリ」を超 えるおいしさを持つ“ポストコシヒカリ” として開発されたのが、福井の新しいブランド米「いちほまれ」です。
その誕生は決して偶然ではなく、地道な研究のたまもの。まずは候補となる20万種を育成し、そこから長年の水稲育種の経験で培った手作業による選別や最先端技 術を駆使して理想の米を選抜。
途方もない候補のなかから、もっちりとした粘りがある父米「イクヒカリ」と、きれいな粒ができる母米「てんこもり」の長所を引き継いだ「いちほまれ」を見つけ出しました。

「いちほまれ」を他品種と比較した時に顕著に差が出るのが、炊きあがりの美しさ。絹のようにつやめく純白の炊きあがりを見て、おいしそうという気持ちが自然と湧き上がった時点で、あなたは「いちほまれ」の虜。
炊きたてを口に含めば優しい甘さが自然に広がり、噛みしめれば、粘りと粒感が調和したしっとり・ふっくらの幸せな食感が口いっぱいに広がります。今もなお多くの人々に愛される「コシヒカリ」を生み出した福井県が、持てる技術の粋を尽くして作り上げた“日本一美味しい、誉れ高きお米”。「コシヒカリ」を超える新時代の味わいを「いちほまれ」が食卓へお届けします。

いちほまれ
いちほまれ
一般流通開始年:2017年
主に購入できる場所:米穀店、量販店など

【問い合わせ先】
ふくいブランド米推進協議会

雪若丸

山形県

雪若丸

雪若丸

暖かい昼間に太陽の光をたっぷりと受けて生長し、涼しい夜に養分を蓄える稲。昼夜の寒暖差の大きさは、米のおいしさを左右する大切な要素のひとつです。
最上川の清らかな流れが大地を潤し、昼夜の寒暖差が大きい盆地型気候を特徴とする山形県は、まさに米づくりにとっての理想の地。そんな山形県から誕生したのが新ブランド米「雪若丸」です。

山形県のブランド米といえば、食味試験においてデビュー以来8年連続で“特A” の最高評価を得ている「つや姫」が有名ですが、「雪若丸」はその弟分という位置づけ。 白さやツヤなど姿の美しさは「つや姫」と似ていますが、口当たりには大きな違いがあります。
粘りと柔らかさのバランスを追求した「つや姫」に対して「雪若丸」 が目指したのは、噛みごたえのあるしっかりとした粒感。存在感のある粒感と適度な粘りを両立させることで、県内外の従来品種にはなかった新食感を生み出しまし た。ご飯の一粒一粒を感じられる弾力があるので、柔らかめのご飯が向かないチャーハン、カレー、ハヤシライスなどとも相性は抜群です。

昨年、本格登場前に参考品種として受けた食味検査で「つや姫」と同じく最高評価 の“特A” を受賞した「雪若丸」はまさしく期待のルーキー。山形県生まれのおいしい姉弟が、日本の食卓を賑わせてくれることでしょう。

雪若丸
雪若丸
一般流通開始年:2018年
主に購入できる場所:全国の量販店など

【問い合わせ先】
全国農業協同組合連合会山形県本部

富富富

富山県

富富富

富富富

日本の米づくりの屋台骨と言えるのはどの都道府県かと問われたら、あなたはどこ を思い浮かべるでしょうか? 単純に米の生産量で考えれば新潟県、北海道、秋田 県などが候補に挙がりますが、その答えは富山県。米の生産量においては一歩控え 目な位置にいますが、じつは稲の種子にあたる“種もみ” の県外出荷量第一位を誇 る縁の下の力持ちなのです。
そんな富山県の暮らしや農業を支えてきたのは、立山連峰から富山湾へと注がれる 清冽な雪解け水、急峻な河川が作り出した富山平野の肥沃な大地、そして、豊かな 自然に敬意を払って古くから稲を実らせてきた人々。水、大地、人が揃った米づく りの理想の地で「富富富」は誕生しました。

炊きたての「富富富」を口にすると真っ先に感じられるのが、豊かなうま味と甘み。 これは、うま味に関係するグルタミン酸や甘みに関係するアラニンなど、遊離アミノ酸の含有量が多いため。「コシヒカリ」と比較して約1.3倍ものアミノ酸量を誇ります。
そしてもう一つの特長は、稲の主要な病気である“いもち病” に強いこと。これは 一見すると消費者には無縁にも思えますが、病気に強いということは、それだけ農薬の使用量を減らせるということ。安心・安全の面において大きなプラス材料ではないでしょうか。

富山の水。富山の大地。富山の人。富山県の豊かな恵みが結晶化した、富山尽くしの米「富富富」。食べれば思わず“ふふふ” と笑みがこぼれる幸せなおいしさ。富んだ米で富んだ気持ちになった分、さらにもうひとつ“富” をつけたくなるはずです。

富富富
富富富
一般流通開始年:2018年
主に購入できる場所:スーパー、
量販店、百貨店など

【問い合わせ先】
富山県農林水産部 農林水産企画課
市場戦略推進班

だて正夢

宮城県

だて正夢

だて正夢

「ササニシキ」や「ひとめぼれ」など、名だたる銘柄を生み出してきた宮城県。
この米生産のエリートが、現代のブランド米戦国時代で天下取りを取るべく切り込むのが、この「だて正夢」。
名前はもちろん、宮城県の英雄・伊達政宗をもじったものです。

「だて正夢」が目指したのはもちもちの食感。それも単なるもちもちではなく、絶 妙な粘りともちもち感が融合することで生まれる“とびっきりのもっちり感” です。 この極上の食感を実現するために注目したのは、食感の鍵となる“粘り”。人がおいしいと感じられる粘りの量を徹底的に検討し、絶妙な“もっちり” が感じられる 粘りの割合を産出すると共に、理想を実現する最適な交配の研究を重ねました。
育成開始から「だて正夢」が実るまでにかかった歳月は12年。長い年月を経て誕生したのは、噛むほどに米の甘みとうま味があふれ出し、米を食べる喜びを感じられる珠玉の逸品。土づくりや土地の生産履歴の記帳など、厳しい生産要件を満たした生産者のみが栽培できるなどトップクラスの品質管理基準で生産されています。宮城県の米づくりの歴史に新たに名を刻んだプレミアム米「だて正夢」。独眼竜と 称され高いカリスマ性を誇った伊達政宗のように、日本の食卓の新時代をけん引す る米の英雄をご賞味あれ。

だて正夢
だて正夢
一般流通開始年:2018年
主に購入できる場所:宮城県および
首都圏の百貨店・量販店、ネット販売など

【問い合わせ先】
宮城県農林水産部農産環境課

宮城米マーケティング推進機構

ひゃくまん穀

石川県

ひゃくまん穀

江戸時代に花開いた伝統文化が息づく石川県。その雅なる文化は加賀百万石と呼ばれていますが、そもそも百万石の“石”とは何かというと、これは「石高(こくだか)」という土地評価単位のこと。その基準となっているのが米の生産量で、重さに換算して約150kgの米で1石とされていたそう。改めて“加賀百万石”について考えると、百万石とは150kgの百万倍になり、これはすなわち1 年間に約15 万トンの米を生産していたということになります。

「ひゃくまん穀」は、そんな江戸時代からの米どころで誕生しました。特筆すべき 特徴は一つ一つの粒が大きいことで、「コシヒカリ」と比べると「ひゃくまん穀」 は粒の長さが1.1倍、重さは1.2倍。
わずかな違いに思えるかも知れませんが、6500粒から7000粒といわれる米一合の量ともなれば大きな違いになります。しかも、これはあくまでも玄米の状態での比較。炊きあげればさらにボリュームが増えますが、程よい粘りがあるので炊きあがりはふっくら。大粒ですが決して大味で はなく、粒感と粘りのバランスが絶妙な仕上がりです。
「ひゃくまん穀」の目印は、加賀百万石の象徴といえる“梅鉢紋”。優雅な伝統文化 と豊かな自然が育んだ、重厚な食べ応えをお楽しみください。

ひゃくまん穀
ひゃくまん穀
一般流通開始年:2017年
主に購入できる場所:石川県内主要
スーパー、JA 直売所、ネット販売など

【問い合わせ先】
米新品種「ひゃくまん穀」普及推進委員会

金のいぶき

宮城県

金のいぶき

金のいぶき

突然ですが、あなたは玄米にどのようなイメージを持っていますか。栄養豊富だけ ど、炊くのに手間がかかったり、食感や風味に独特のクセがあったり……。白米の おいしさを我慢して食べる健康食という位置づけをしてはいませんか。 そんなこれまでのイメージを覆すのが、宮城県生まれの「金のいぶき」です。
口にしてまず驚くのはその食感。いわゆる玄米のボソっとした食感とは異なり、粘 りのある“もちもち感” と、巨大な胚芽の“プチプチ感” がハイブリッド。心地よい口当たりと共に、「金のいぶき」ならではの香ばしい風味が広がります。
また、栄養素が凝縮した胚芽部分が大きいのも特徴のひとつ。胚芽の大きさは通常の玄米の約3倍の大きさがあり、一般的な玄米と比較してビタミンE は約2倍、GABAは約3倍も含まれているんだとか。

そして、胚芽が大きいことは栄養のためだけではなく、炊飯にとってもメリットが。 じつは、米を浸水したときに真っ先に吸水が始まるのが胚芽部分。胚芽が大きい「金のいぶき」は吸水効率が良いため、通常の白米と同程度の浸水時間でおいしく炊けるんです。通常の玄米をおいしく炊くには浸水に一晩かかるというから、その差は大違い。
白米と同じように家庭の炊飯器で手軽に炊けることは、毎日の食事にとって最も嬉しいポイントではないでしょうか。健康のため白米の代わりに仕方なく、といったネガティブな理由ではなく、「あの 味を食べたいから今日は『金のいぶき』にしよう」と、純粋に“おいしい” から選びたくなる新時代の玄米です。

金のいぶき
金のいぶき
一般流通開始年:2014年
主に購入できる場所:宮城県および
首都圏の百貨店・量販店、ネット販売など

【問い合わせ先】
宮城県農林水産部食産業振興課

宮城米マーケティング推進機構

プリンセスかおり

鳥取県

プリンセスかおり

プリンセスかおり

インドからイギリス、そして日本へと伝わり、今や国民食となったカレーライス。 普段はあまり意識しないかも知れませんが、カレーも立派な米料理。おいしいカレー を食べたいあなたにお勧めしたいお米が、“カレーに合う米” として鳥取県に生まれた「プリンセスかおり」です。
「プリンセスかおり」の親となる品種は、カシミール地方で栽培されている高級香 り米「バスマティ370」を日本で栽培できるように改良した「プリンセスサリー」と、「コシヒカリ」の大粒突然変異株である「いのちの壱」。香り米の最高峰「バスマティ370」の豊かな香りと、お米の王様「コシヒカリ」の粘り・うま味をしっかりと受け継いだ夢のプリンセスなのです。

炊きたての「プリンセスかおり」から漂うのは、香り米ならではのポップコーンのような香ばしさ。この独特の香りが香辛料の香りを引き立て、風味に奥行きを加えてくれます。もちろんカレーだけでなく、ガパオライスや海南風チキンライスなどスパイシーなエスニック料理全般と高相性。
料理の強い香りや味に負けない風味と食感は、唯一無二の「プリンセスかおり」は現在のところ鳥取県内の飲食店や鳥取県のアンテナショップなど一部のみでの提供となっており、一般流通はこれから。お気に入りのカレースプーンを用意して、鳥取県名産のラッキョウ漬けと共に実りを待ちましょう。

プリンセスかおり
プリンセスかおり
一般流通開始年:未定
主に購入できる場所:鳥取県内の一部スーパー、
農産物直売所、アンテナショップ
「とっとり・おかやま新橋館」など

【問い合わせ先】
とっとり市