和食STYLE

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スーパー主婦のおもてなしカレー

牛すね肉のスパイシー欧風カレー

1. 牛すね肉のスパイシー欧風カレー

ちょっとリッチな欧風ビーフカレー。「量もトッピングもお好みで!」

材料(4〜5人分)
  • 牛すね肉600g
  • 玉ねぎ(すりおろす)大さじ2
  • オリーブオイル大さじ1
  • 小さじ1/2
  • カレー粉小さじ1
  • 玉ねぎ(繊維に沿って薄切り)2個

A

  • オリーブオイル大さじ1
  • バター10g
  • クミン(粒)小さじ1
  • にんにく、生姜(ともにみじん切り)各1片
  • カルダモン(粒)10粒

B

  • 1ℓ
  • セロリ(みじん切り)1/2本
  • 人参(すりおろす)1本
  • トマトの水煮缶(潰す)、赤ワイン各1/2カップ
  • シナモン1本
  • ローリエ2枚
  • コスモのカレー・ルー(中辛)2/3袋分

C

  • 黒胡椒小さじ1/2
  • マンゴーチャツネ
    (マーマレードでも可)大さじ1
  • バルサミコ、ガラムマサラ各小さじ2
  • バター 15g
作り方
  • 牛肉を大きめのひと口大に切って塩を揉み込み、玉ねぎのすりおろし、オリーブオイルを絡め室温に戻す。
  • 鍋にAを入れて弱火にかける。クミンの周りに細かい泡が出て、にんにくがうっすら色づいたら、玉ねぎの薄切り、塩ひとつまみ(分量外)を入れ、中火強で飴色になるまで炒める。
  • 中火にし、1とカレー粉を加えて焦げないように炒め、Bを加えて蓋をせずに沸騰するまで強火にかける。アクを取り除きながら中火弱で1時間煮込む。
  • 弱火にし、蓋を少しずらして2〜2時間半、肉が軟らかくなるまで煮込む。
  • コスモのカレー・ルーを加えてよく溶き混ぜ、Cを加えてときどき混ぜながら15〜20分煮込む。
付け合わせ
ピーマンの醤油炒め
細切りピーマンをフライパンでソテーし、醤油少々をたらして混ぜる
パプリカのサラダ
ひと口大に切ったパプリカをレモン汁、塩、オリーブオイル各少々、刻んだナッツと和える。
マッシュルームのソテー
半分に切ったマッシュルームをバターでソテーし、塩・胡椒する。
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フレーク状のルーは分量調整が簡単で使いやすい。とろみとコクは少量でも十分出ます。

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バルサミコを加えることで、市販のルーのカラメル色素の味が薄れてシャープな味わいに。

トマトヨーグルトチキンカレー&野菜のカレー

2. トマトヨーグルトチキンカレー&野菜のカレー

スパイシーなサラッとカレー&ゴロッとカレーの2種盛りでカフェ気分

チキンカレー
材料(4〜5人分)
  • 鶏もも肉3枚
  • 玉ねぎ(大。繊維に沿って薄切り)2個
  • トマトの水煮缶(軽く潰す)800㏄
  • ヨーグルト200㏄

A

  • にんにく、生姜(ともにみじん切り)各1片
  • 赤唐辛子(種を取り除く)2本
  • コリアンダー(粒)大さじ1
  • クミン(粒)小さじ1
  • オリーブオイル大さじ2

B

  • カレー粉大さじ1/2
  • クミン(粉)大さじ1
  • コリアンダー(粉)大さじ2
  • ターメリック(粉)小さじ1と1/2
  • ローリエ2枚
  • パクチーの根(あれば)1本分
  • 適量
  • 黒胡椒少々
  • ガラムマサラ小さじ1
作り方
  • 鶏肉は余分な脂や筋を取り除き、大きめのひと口大に切る。
  • 鍋にAを入れて弱火にかける。クミンの周りに細かい泡が出て、にんにくがうっすら色づいたら玉ねぎと塩ひとつまみ(分量外)を入れて、中火強にして飴色になるまで炒める。
  • フライパンに油(分量外)を熱し、鶏肉の皮目を下にして入れ、塩小さじ1/4をふる。
  • 皮目が香ばしく焼けたらひっくり返してさっと焼き、2に移す。Bを入れて焦げないように1~2分炒める。
  • トマトとローリエ、パクチーの根、塩小さじ1と1/2、黒胡椒を加え、トマトが半量になるまで煮込む。
  • ヨーグルトをよく混ぜてから加え、弱火にしてガラムマサラを加え混ぜる。15〜20分煮込む。味を見て足りなければ塩で調味。
野菜のカレー
材料(4〜5人分)
  • じゃがいも2個
  • 玉ねぎ、トマト各1個
  • 人参1本
  • パプリカ(赤、黄)各1/2個
  • グリーンピース50g
  • いんげん5本

A

  • 小さじ2/3
  • カレー粉、ガラムマサラ、
    オレガノ(乾燥)各小さじ1
  • ローリエ2枚

B

  • オリーブオイル大さじ2
  • クミン(粉)小さじ1
  • 赤唐辛子(種を取り除く)1〜2本
  • にんにく、生姜(ともにみじん切り)各1片
  • バター15g
  • 黒胡椒少々
作り方
  • 玉ねぎ、皮を剥いたじゃがいも、パプリカは大きめのひと口大に切る。人参は皮を剥いて1cm幅の輪切りにする。いんげんは3cm長さに、トマトは6等分に切る。
  • 鍋にBを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらトマト、玉ねぎ、じゃがいも、人参の順に入れAを加える。水大さじ2(分量外)を加えて蓋をし、弱めの中火に10分かける。鍋から蒸気が出てきたら鍋底から大きくかき混ぜる。
  • グリーンピース、いんげん、バターを加えて弱火にしてさらに10分煮込む。
  • 水分が多いようなら、蓋をはずして少し飛ばし、黒胡椒を加える。
ターメリックライス

米3合にターメリック小さじ1/2を加えて炊く。
塩ひとつまみ、バター15g、ローリエ1〜2枚など入れるとよい。

カレーとごはんのお鍋をテーブルにドン!とのせて
ワイワイ食べるのが我が家流です

小堀紀代美さん(料理家)
小堀紀代美さん(料理家)スパイスやハーブを使ったレシピに定評があり、不定期開催の料理教室も人気。著書多数。
オリジナルスパイス
1年越しの試行錯誤の末、完成した約20種類のスパイスを配合したオリジナルスパイス。

実家が洋菓子店を営んでいて、まかないで週に1度はカレーが登場していました。母のカレーはたまにシャバシャバで、「片栗粉入れればいいのよ!」なんて(笑)。上京して初めて食べた本場インドカレーに衝撃を受け、自らスパイスを調合するほどのめり込みました。こういうところはパティシエの父の血のせいですかね。我が家ではカレーが主役のおもてなしもしばしば。玄関まで漂う香りでゲストをお迎えするところから始まります。カレーとごはん、付け合わせをゲストの好きなように、好きなペースで食べていただくスタイルが好評です。お昼の集まりなら、カフェのように2種盛りでサーブすると華があって喜ばれますね。

スーパー主婦のキレイになるカレー

3. 手羽元と夏野菜のカレー

ココナッツオイル、カレー粉、ごはん代わりの豆腐でカロリーダウン!

手羽元と夏野菜のカレー
  • 手羽元と夏野菜のカレー
  • 手羽元と夏野菜のカレー

(右)カレー粉はレストラン「エイタブリッシュ」で購入。
(左)濃厚な三之助木綿豆腐がカレーには合います。

石井美保さん(美容家)
石井美保さん(美容家)
コスメから食まで、美容に関する豊富な経験と知識が多くの女性の支持を集める。

栄養たっぷりの手羽元を使うのは母の味。
豆腐×カレーの“ひやあつ”はやみつきに

偏食で少食だった幼少時代、夏になると母が作ってくれた手羽元のカレーがベース。肌の再生に関わるコラーゲン、ビタミンB6が豊富な手羽元、抗酸化力が高くアンチエイジング効果があるトマトなどを入れました。ごはん代わりに豆腐といただけば、遅い時間に食べてもカロリーオフで罪悪感なしです!

材料(4人分)
  • 手羽元8本
  • 玉ねぎ(スライス)
    トマト(ざく切り)各2個
  • パプリカ(1.5cm幅の細切り)1個
  • ズッキーニ(輪切り)1本
  • にんにく(スライス)
    生姜(みじん切り)各1片
  • ココナッツオイル大さじ4
  • 400cc
  • コンソメ(固形)2個
  • ローリエ1枚
  • ココナッツミルク大さじ2
  • カレー粉大さじ2
  • 塩、胡椒、パクチー各適量
  • はちみつ小さじ2
  • 木綿豆腐(硬めのもの)1丁
作り方
  • フライパンにココナッツオイル大さじ1、にんにく、生姜を熱し、適度な焼き色をつけながら手羽元に火を通す。
  • 玉ねぎを加えやや飴色になったら、パプリカ、トマトを入れてさらに炒める。
  • 別鍋にココナッツオイル大さじ3を入れ、カレー粉を炒める。カレー粉がなじんだら2を加え軽く炒める。
  • 水400ccを入れ、コンソメとローリエを入れて蓋をして約15分煮込む。
  • 仕上げにココナッツミルクを加え、はちみつ、塩、胡椒で調味。
  • 大きめの角切りにした冷えた豆腐と5を盛り、焼いたズッキーニ、好みでパクチーを添える。

4. 豚挽き肉と夏野菜のトマトカレー

「暑い日ほど熱いものを」。韓国美容にのっとって野菜を熱々で食べる!

豚挽き肉と夏野菜のトマトカレー
  • 豚挽き肉と夏野菜のトマトカレー

トマトベースのカレーペーストはさっぱり味。
ストックしておくとお弁当作りにも便利です。

仁香さん(モデル)
仁香さん(モデル)
『STORY』誌面のほか、姿勢&ウォーキングアドバイザーとしても幅広く活動中。

カレー味のラグーソースはドリアなどにも
応用可能。偏食の息子も食べてくれます

暑いときほど熱いものを食べてどんどん汗をかく。それが私の夏の美容法です。巡りをよくすることでむくみが取れ、セルライト予防にも繫がります。
このレシピは友人に教わりました。豚肉の旨みが効いているので、偏食で銀しゃり好きな息子も喜んで食べてくれます(笑)。野菜もたっぷりで、美容&夏バテ効果もばっちりです。

材料(4人分)
  • 豚挽き肉200g
  • 玉ねぎ(みじん切り)1〜1と1/2個
  • ホールトマト缶1缶
  • カレーペースト90〜135g
  • サラダ油、塩、胡椒、
    クミン(粉)、カルダモン(粉)
    パセリ(みじん切り)各適量

A

  • 人参、なす、ズッキーニ
    (すべて粗みじん切り)各1本
  • パプリカ(みじん切り)1個
作り方
  • フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
  • 豚挽き肉を加えて炒め、火が通ったらAを加え塩、胡椒で調味。
  • ホールトマト、カレーペースト、クミン、カルダモンを加え、10~15分煮る。
    器にごはん(分量外)を盛り、ルウをかけパセリを振る。

5.フレンチ薬膳のカレー

10種類以上のスパイスを使ったグルテンフリーカレーで美肌&デトックス

フレンチ薬膳のカレー
  • フレンチ薬膳のカレー
  • フレンチ薬膳のカレー

(右)カレー粉はナイルレストランのもの。
(左)巡りを活性化する三種の神器、マスタードシード、アジョワンシード、クミンシードを使っています。

トッピング

好みの野菜の素揚げ、鶏のソテー、
豆鼓(みじん切り)、アーモンドスライス、
パクチー 各適量

坂井美穂さん(国際薬膳調理師)
坂井美穂さん(国際薬膳調理師)
美容と健康をテーマに、身近な食材を使ったスタイルのフレンチ薬膳を提案。

女性に食べて欲しいと、お店のオープンと
同時に
お出しした思い入れのあるカレー

一押しの薬膳食材を使ったカレーは、レストランのオープン時のランチメニュー。美肌効果のあるサフラン、体に潤いを与えるココナッツミルク、解毒作用のある豆鼓などを入れました。お客様から「デトックス効果絶大!」のお墨付きもいただいたこのカレー、作ってみてください。

材料(4人分)
  • オリーブオイル大さじ1
  • 生姜(みじん切り)小さじ1
  • にんにく(みじん切り)1片
  • 玉ねぎ(スライス)1/2個
  • パクチー(根から茎のみじん切り)1束
  • カイエンペッパー小さじ1/4
  • 塩、胡椒各適量
  • カレー粉大さじ1+小さじ1
  • 米粉(薄力粉でも可)大さじ2(30g)
  • 200cc
  • コンソメ小さじ1

A

  • マスタードシード、アジョワンシード、
    クミンシード各小さじ1/2
  • ローリエ1枚
  • タイム1枝

B

  • ガラムマサラ、
    カルダモンパウダー各小さじ1/4
  • 山椒小さじ1/8
  • ナンプラー小さじ1/2
  • サフランひとつまみ
  • ココナッツミルク100cc
  • 豆乳150cc
作り方
  • フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにく、生姜、Aを順に入れ炒め、パクチー、玉ねぎ、カイエンペッパー、塩、胡椒を加え炒める。
  • カレー粉、米粉を入れてさらに炒め、水、コンソメ、B、ナンプラー、サフランを加えて煮る。ココナッツミルクと豆乳を加えて適度な濃度まで煮詰める。
  • 器にごはん(分量外)を盛りトッピングを添える。2のルウを別皿に盛って添える。

6.冷たい朝カレー

整腸効果や体温を下げる働きがあるカルダモンを使い、食欲のない朝にもぴったり

冷たい朝カレー
  • 冷たい朝カレー

さやに少し切り目をいれるとさらにリッチで
華やかな香りを放ちます。リラックス効果も。

久保田加奈子さん(フードスタイリスト)
久保田加奈子さん(フードスタイリスト)
雑誌、書籍、広告などでスタイリング、料理制作と幅広く活躍中。

食欲が落ちがちな夏も、このカレーが
あれば朝からエネルギーチャージできます

母が作るカレーが、ごはんと馴染みのいいサラッとしたカレーだったこともあり、私もそれを受け継いでいます。このカレーの特徴はカルダモン。整腸効果や、発汗を促して体温を下げる効果があるので夏にぴったりです。夕飯後、冷蔵庫で冷やしておけば、朝には冷たいカレースープに。素麺やクスクスとも相性がいいので常備しても便利です。

材料(4人分)
  • 豚肉ロース100g
  • 玉ねぎ大1個
  • トマト(小さめのざく切り)2個
  • にんにく(すりおろす)1/2片
  • 生姜(すりおろす)1片
  • カレー粉、ガラムマサラ、塩各小さじ1
  • カルダモン3粒
  • 500㏄
  • 牛乳大さじ1
  • サラダ油大さじ3
作り方
  • 鍋にサラダ油とカルダモンを入れて火にかけ、香りを立たせる。
  • 玉ねぎを加えて軽く混ぜながら5分炒めたら、にんにく、生姜、トマトを加え、水分を飛ばすように炒める。カレー粉を加えて炒める。
  • 水を加えて煮立たせ、1cm幅に切った豚肉を加えて10〜15分煮る。
  • 塩、ガラムマサラ、牛乳を加えて味を調える。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷ます。

私たちのCURRY STORY

カレー
カレー

家族の好きな手料理BEST3に入るカレー。
無心に野菜を刻んでストレス解消にも(笑)

稲沢朋子さん(STORY表紙専属モデル)
稲沢朋子さん(STORY表紙専属モデル)

フライパンを買った際、ついていた小冊子のレシピを自分なりに進化させたカレーが我が家の定番(笑)。りんごはすりおろしとみじん切りを入れ、酸味と食感を楽しむのがポイントです。夏は辛味やトマトを多めに入れ、さっぱり仕上げることもあります。彩りに赤・黄・緑のピーマンを入れますが、ピーマンが苦手な娘もたくさん食べてくれます。忙しいときによく作るこのカレーは冷蔵庫の整理にもなり一石二鳥です!

カレー
カレー

アレルギー持ちで好き嫌いの激しい娘に
食べて欲しくて作った和牛トッピングカレー

武藤京子さん(読者モデル)
武藤京子さん(読者モデル)

アレルギー持ちのうえに好き嫌いの多い娘にカレーを食べてほしくて、『arikoの食卓』のチキンカレーをベースに試行錯誤。娘と観た、チャツネの代わりにネクターを入れるという番組を真似て試してみたら、これがヒット! 娘も興味を持ち、以前より食べてくれるようになりました。少し値段が高めの上質な牛肉を炒めてごはんに添え、ネクター入りカレーをかけたW肉入りカレーで偏食を克服中です(笑)。

カレー
カレー

料理嫌いだった私が100冊もの料理本を
読み込んで修業。カレーも見た目重視です

松井美緒さん(モデル)
松井美緒さん(モデル)

結婚当初、料理が美味しくないと夫に指摘され奮起! 独学で料理を学び、今では100冊超の料理本の蔵書があります(笑)。料理をするうちに「インテリアと同様、私は見た目を整えることが好きなんだ」と気づき楽しくなりました。子ども達には定番のチキンカレーを、大人には焼き茄子、みょうが、パクチーといった薬味をトッピング。炊いたごはんに混ぜるだけの雑穀も見た目を盛り上げるのにひと役買ってくれます。

撮影/BOCO 取材・文/田中真由美、加藤景子

STORY 2017年8月号より