和食STYLE

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月刊「和食スタイル」2月号 鍋の季節の最終案内●お取り寄せで楽しむ 全国変わり種おでん7

暦は春に替わったものの、まだまだ寒い季節は続きます。
夕食を飾る鍋ものも、たまにはチェンジ!が必要かも!?ということでご案内するのは変わり種おでんです。
いずれもお取り寄せで楽しめるパッケージで、馴染みのない具材は鍋会のネタになるかもしれません。
鍋の季節の終盤は、こんなおでんで楽しんでみては!?

青森おでん

青森おでん

1908年から80年間にわたり、青森駅と函館駅の輸送を担った青函連絡船。
寒風吹きすさぶ津軽海峡を越えてきた船客の体を温めるため、とあるおでん屋台が味噌におろし生姜を加えて提供しました。
これが青森風のおでん「青森生姜味噌おでん」の始まりといわれています。その後、連絡船は青函トンネルの開通にともなって廃止されますが、生姜味噌おでんの味は青森の食文化として脈々と受け継がれてきました。
その味をさらに広めるべく、青森の老舗味噌メーカー三浦味噌醸造元が生み出したのが、保存の効く缶詰タイプのおでん。味は2種類あり、かつお節と昆布をベースに青森産の醤油を加えた「屋台の味」に、青森の地鶏シャモロックがベースの「シャモロックスープ味」と、どちらも青森らしい味わい。
具材は青森ならではの大きな四角いさつま揚げ「大角天」を含めた6 種類に、生姜味噌だれが付いています。熱々の具材にたれをかけて、味噌のうま味と生姜の香りが爽やかな、人情から生まれた雪国のおでんをご賞味あれ。

生姜味噌おでん缶
生姜味噌おでん缶(屋台の味、シャモロックスープ味)各¥540

【具材】
大角天×2、角こんにゃく×2、焼ちくわ×1、大根×1、卵×1、ホタテ団子×1、
生姜味噌だれ×1(屋台の味)大角天×2、角こんにゃく×2、焼ちくわ×1、
大根×1、卵×1、シャモロック団子×1、生姜味噌だれ×1(シャモロックスープ味)

三浦醸造 / TEL 017-788-0240

静岡おでん

静岡おでん

牛肉や豚肉からとった出汁がベースの「黒いつゆ」、青魚を骨ごとすり身にした「黒はんぺん」、具材に振りかける「だし粉」と「あおさ」。
関東風とも関西風とも異なる独特のスタイルを持つ静岡おでん。おでん専門店のみならず駄菓子屋や居酒屋の定番メニューとして、四季を問わず子どもから大人まで幅広く愛されています。静岡県民のソウルフードともいえるその味を、いつでもどこでも味わえるのがこのレトルトパック式のおでんです。
黒いつゆは一見すると味が濃そうに見えますが、これは具材の色が滲み出たもの。見た目に反して塩味は少なく、昔ながらの継ぎ足しの味を再現したすっきりとした味わいです。
具材の7 種はすべて国産にこだわっており、なかでも黒はんぺんは静岡の海の台所である焼津産。ざらっとした独特の食感と青魚まるごとの風味が楽しめる本場の味に仕上がっています。
静岡おでんには欠かせないだし粉とあおさをたっぷりと振って、出汁のうま味と磯の香りが織り成す素朴な静岡の味を堪能しましょう。

国産具材の静岡おでん
国産具材の静岡おでん¥648

【具材】
大根×1、卵×1、ちくわ×1、ごぼう天×2、黒はんぺん×1、牛すじ×1、
昆布×1、風味かやく(だし粉、あおさ)×1

真富士屋食品 / http://mafujiya.co.jp/

富山おでん

富山おでん

江戸時代に北海道から昆布を運ぶ交易船の寄港地であったことから、昆布を使った多彩な郷土料理が生まれた富山県。地元では昆布は採れないにも関わらず、今でも毎年日本で1、2 を争う昆布消費量を誇っています。
そんな昆布大国だからこそ、おでんに関しても昆布に関する絶対的なこだわりがあります。それが、おでんの上にたっぷりととろろ昆布を乗せることです。
富山県のかまぼこメーカー「梅かま」が作る「富山おでん」は、そんな富山ならではのおでんの味を手軽に楽しめる便利な逸品。
おでん種、つゆ、そして富山おでんに欠かせないとろろ昆布がセットになっています。つゆの味付けには、日本海で獲れた「ニギス」で作った魚醤を使用しており、口に運べば味わい深いつゆ、ふわっと柔らかいおでん種、うま味のあるとろろ昆布の風味が一体に。
昆布の美味しさを知る富山で生まれた富山流のおでん。上品でコクがあるその味わいは、思わず口角の上がる美味しさです。

富山おでん
富山おでん¥723

【具材】
甘えび巻×1、すごもり×1、地魚入り角天×1、かにつみれ×1、大根×1、たまご×1、
こんにゃく×1、とろろ昆布×1

梅かま / http://www.umekama-shop.jp/shop/

加賀おでん

加賀おでん

大陸からの窓口として伝わった食の数々、日本海を廻る交易船の拠点として集まった全国の物品、金沢を囲む山と海と肥沃な大地から獲れる豊かな食材の数々。さまざまな要素が集まり、石川県・加賀は独自の食文化を築きあげました。
実は石川県は人口ひとり当たりのおでん屋の数が全国トップクラスという、知る人ぞ知るおでんの名地。独自の食文化はおでんにも表れており、おでんつゆの味は関西風とも関東風とも異なる加賀ならではの味わい。うま味たっぷりでさっぱりとしたつゆで食材の味を楽しむのが特徴です。
そのおでんの味を家庭で楽しめるのが、加賀おでんセット。発送当日の朝に手作りした和風の「ロールキャベツ」や「きんちゃく」をはじめ、蒸し上げて作る北陸地方ならではのかまぼこ「ふかし」など、18 種のおでん種がたっぷり3~4 人前。茶色一辺倒になりがちなおでんですが、この具材を鍋に並べれば白、黄、緑、ピンクと彩り豊かで見た目華やか。家族や友人と共に、味も見た目も美しい加賀百万石の美食を味わってみませんか。

加賀おでん種詰合せ
加賀おでん種詰合せ¥5,400(送料込み)

【具材】
棒天×2、ロールキャベツ×2、海老天×2、しのだ巻き×2、丸天×2、すごもり×2、ちくわ×2、陣笠×2、つみれ×2、すじ串×2、
いかだんご×2、茶巾ゆば×2、ふかし×1、鮭つつみ×2、
餅きんちゃく×3、御所車×1、きんちゃく×2、結び昆布×1、
おでんの素×1

味の十字屋 / TEL 0120-102-817 / http://jyuujiya.co.jp/

姫路おでん

姫路おでん

西部はおよそ400 年前より醤油づくりを続けてきたたつの市と接し、南部に生姜づくりが盛んであった白浜地区を擁する兵庫県・姫路市。古くより醤油と生姜の生産地であった姫路地方で、おでんを美味しく食べる方法として工夫が重ねられ、そして定着したのが、生姜醤油をつけることでした。
地元の人々の間では当然のこととして特に呼び名も無かった食べ方ですが、食による町おこしを考えた市内のグループが「姫路おでん」と命名。これにより、姫路ならではのおでんは全国に知られるようになりました。
初めて「姫路おでん」を食べるなら、おすすめなのが姫路おでん普及委員会認定のレトルトパック。
特産品の蓮根をチップ状にして練り込んだ「かんべえレンコン棒」、姫路城を模った「お城こんにゃく」など、見た目も楽しいおでん種が入っています。
また、おでん自体の味付けはあっさりめで、生姜醤油がおでん種の味を引き出す「姫路おでん」の醍醐味を楽しめるのもポイント。一度食べてクセになる人も多い、魅惑の味にチャレンジしてみては。

姫路おでん城ラベル
姫路おでん城ラベル(レトルト)¥864

【具材】
かんべえレンコン棒×1、大根×1、たまご×1、お城こんにゃく×1、ごぼう天×1、
煮込み竹輪×1、すじ肉×1、生姜醤油×1

姫路おでん普及委員会 / TEL 079-224-8803 / http://himejioden.jp/

博多おでん

博多おでん

もつ鍋、豚骨ラーメン、水炊き、辛子明太子。料理の名前だけで地名が思い浮かぶほど、名物グルメにあふれる福岡県・博多。
平安時代にアジアの商人が行き交う国際交流の拠点として栄えて多様な食文化が伝わり、博多ならではの味が発展してきました。
このグルメ都市のおでん必須の具材が、魚のすり身で餃子を包み揚げた「餃子巻き」。餃子巻きの他たっぷりのおでん種を、鶏や昆布で出汁をとったつゆで煮込み、柚子胡椒をつけて食べるのが博多流です。
その味を堪能できるのが、福岡で60 年以上手作りを続ける「筑前練りもの こばやし」のおでん種を詰め合わせたおでんセット。餃子巻きのほか、博多発祥の丸天にごぼうを加えた「ごぼう丸天」、ピリ辛の明太子をたっぷり練り込んだ「明太はんぺん」など、博多ならではの味をたっぷりと詰め合わせています。
うま味あふれるつゆとすり身の美味しさを柚子胡椒の爽やかな辛味と共に噛み締めて、本場の博多おでんの味を楽しみましょう。

博多屋台おでん
博多屋台おでん¥3,240

【具材】
がんも×3、肉だんご×2、もち巾着×3、明太はんぺん×2、胡麻はんぺん×2、
こんにゃく×1、鹿児島県産黒毛和牛すじ×150g、餃子巻き×3、結び昆布×6、
ごぼう丸天×3、柚子こしょう(赤)×1、おでんの素(3 ~ 4 人前)×1

ふくや / TEL 012-86-2981 / http://www.fukuya.com/

長崎おでん

長崎おでん

日本本土最西端に位置する長崎県が誇る、全国2 位の漁獲量と、300 を超える全国1 位の漁獲魚種数。
海の幸に恵まれて水産加工技術は大いに発達し、長崎県のかまぼこ屋さんの店舗数は日本一。さらに長崎市はかまぼこ消費量日本一だそう。
そんな長崎のおでんの味はやはり魚がベースになっており、近年人気が高まり続ける焼きあご出汁に、かまぼこをたっぷりと入れるのが長崎流。
新鮮な魚介を使った7 種のかまぼこを詰め合わせた「七福玉手箱」なら、長崎の海の幸の美味しさを余すこと無く味わえます。
しかし、この玉手箱で楽しみなのはあご出汁とかまぼこの味だけではなく、かまぼこを堪能した後のつゆで頂く〆のうどん。讃岐、稲庭に並ぶ日本三大うどんのひとつ、五島うどんのつるっと心地よい喉越し、7 種のかまぼこそれぞれから滲み出たうま味、鼻腔をくすぐるあご出汁の風味はまさに絶妙。
玉手箱を開いた者だけが堪能できる極上の味わいをぜひ。

七福玉手箱
七福玉手箱¥3,780

【具材】
あじ(3 個入り)×1、龍眼×1、いか(3 個入り)×1、
ごぼう天(3 個入り)×1、いわし(4 個入り)×1、
えび(4 個入り)×1、小魚天(3 個入り)×1、五島手延うどん×1、
長崎おでんのだし×1

まるなか本舗 / TEL 0120-976-135 / http://www.marunakahonpo.co.jp/