普段からママの手作り弁当に慣れている子どもたちよりも、実はパパが楽しみにしているという運動会のお弁当。
課題は、ボリューム感、そして冷めても美味しさをキープできること。
ケータリングで人気の2人の男性料理家さんに、冷めても美味しいお弁当の秘訣を聞いてきました。
ちょっと派手なくらいが
屋外では華やかに
タッパーより数倍豪華で美味しそうに見えます。重箱でこのぐらいの値段なら多少ポップな柄も冒険しやすい。
重箱¥3,500(渋谷ロフト)
自家製レモネード
作り方◎無農薬のレモン1個を輪切りにして、蜂蜜大さじ3と共に保存容器に入れ、1日冷蔵庫で漬け込む。当日はミネラルウォーターで割って氷を入れた水筒に入れて持参。子どもも大好き! 大人はローズマリーを加えると香りがよくなりオススメ!
- いろんな食感を組合わせて、
冷めても食べ応えのあるおかずにしています。 - 一口サイズずついろいろな種類のメニューを楽しむお弁当だからこそ、サクサクやしっとり、なめらか……食感がバラエティに富んでいると冷めても変化を楽しみながら食べられると思います。
また一つの箱のなかで完成する世界なので彩りにも気をつけていますね。よく赤・黄・緑の3色のセオリーについては言われていますが、僕は白・赤・茶・紫・緑の5色のバランス。特に「紫」は華やかさが格段にアップします。紫キャベツやゆかりなどでぜひ試してみてください。
幸せ料理研究家/「幸也飯」代表
寺井幸也さん
パーティや雑誌の撮影現場のケータリングで、人気急上昇中の料理家。今秋からテレビのレギュラー料理番組も決定。インスタグラム@yukiya1227も人気!
グレープフルーツビネガーとハーブの紅茶
作り方◎お湯1ℓに紅茶大さじ1を入れて5分間煮出し、茶葉を漉したら、レモングラス5本とミント1パック、グレープフルーツビネガー70㎖を入れて冷ます。フルーツ酢の爽やかさでお酒なしでも食が進みます。
- 水や炭酸水で割る希釈果実酢。
グレープフルーツの香りが爽やか。
ネット通販などで購入可能。
ミチョ〈グレープフルーツ〉900㎖
- プラスαの風味づけで、冷めても飽きない
アクセントのある味つけにしています。 - お弁当は食材自体にしっかり味をつけて調理するようにしています。冷めても味がぼやけないですし、ソースなしで食べられるので屋外でも食べやすいんです。
ただ単純に濃い味つけにするとすぐに飽きて最後まで美味しく食べられません。
アクセントになる食材や調味料を隠し味で使うことで、パンチのある一品になったり箸休めになるすっきりした一品になったりと味にバリエーションが出て食も進みます。前の晩に食材と調味料を保存袋に放り込んで漬け込むと、当日の時短にもなります。
「成城の食卓」オーナー
山口 高さん
日本人に合ったイタリア料理がコンセプトの料理教室やケータリングがVERYモデルや読者にも大人気。
自身も小学生女児のパパ。
100均グッズを活用して
ピクニック風弁当
セリアなど100円均一にはお弁当に使えるグッズが多いんです。カゴはラップで包んで重ねて持って行けます。
和紙は彩りのプラスになるだけでなく、水分や油分を吸収してくれるので下に敷くのにオススメ。蓋付きジャーは、飲み物を凍らせて保冷剤代わりにもなりますよ。
撮影/中川 司 取材・文/嶺村真由子
VERY 2016年10月号より