ゆずのパンさんぽ。第24回 木のひげ(東京・多摩センター)
干しぶどうから作る天然酵母のハードパン
2023年10月13日に創業40周年を迎えた老舗のパン屋。京王線・小田急線・多摩モノレール線「多摩センター駅」より徒歩10分弱。少々駅から離れた場所にありますが、店内は雑貨屋さんのようなジブリ映画「耳をすませば」に出てきそうな温かみのある雰囲気。午後15時頃お伺いした際、他のお客さんがいなかったのでお店の方とパンのことから世間話までゆっくりお話しすることができ、田舎にいる親戚に迎え入れてもらえたようなアットホーム感があり、ほっこり。
店内にはハード系を中心としたパンが15種。タルトや焼き菓子系が 10 種ほど。レーズン酵母と国産小麦の出会いから生まれた木のひげのパンは、店主の牟田口嘉典氏がフランスのパン酵母研究家であるピエール・ブッシュ氏から学び、研究を重ねてできあがりました。パンは全てレーズンから抽出した自家製酵母を使用し、国内産の低農薬の粒小麦、干し葡萄エキス、塩のみで作るというこだわりぶり。余計な添加物や油脂、糖類も入っておらず、ダイレクトに小麦の香りと味を楽しめるシンプルイズザベストのパン。お店の人気商品であるカンパーニュの他、有機ドライフルーツやナッツなどのシンプルな素材を使ったパンなど種類は5種(カンパーニュ、レーズンカンパーニュ、ブール、パン・オ・ノア、ティーブレッド)で形は各種あります。
今回は人気のカンパーニュ(281円)、レーズンカンパーニュ(313円)、いちじくとさつま芋のタルト(481円)の 3 商品をチョイス。カンパーニュは石臼挽き全粒粉 60%使用しており、どすっと重量感のあるハードパン。チーズや料理、ワインとペアリングするのも◎。レーズンカンパーニュは全粒粉 20%の生地にレーズンの甘味がプラスされています。レーズンが甘すぎないので全粒粉の生地とよく合い、こちらも小麦のよい香りがふわ~っと広がります。いちじくとさつま芋のタルトにも全粒粉の生地が使われており、いたってシンプル。甘味がほぼほぼないので、素材のうまみ、甘味のみ。どのパンもそうですが、全粒粉好き、ハードパン好きな方にはどハマリするのではないでしょうか。心温まるハートフルパン屋さんでした。
【柚木の⾃分勝⼿評価】
アクセス/店内の雰囲気 ★★★★
味・価格 ★★★★
パンのバリエーション ★★★
フワフワ度/しっかり度 ★★★★★
サービス(お店の⽅の接客やPOPの表記等) ★★★★★
冷凍パンPan&(パンド)の広報担当。学⽣時代はバドミントンやラクロスなどスポーツ⼀⾊に染まっていたが、社会⼈になって⾷にまつわる仕事に従事。パン好きなのはもちろんのこと、⾷べることが⼤好きでInstagramのグルメ専⽤アカウントでほぼ毎⽇おすすめのグルメを発信中。特にお気に⼊りのグルメは #ゆず🎖をつけている。