和食STYLE

EATRAVELLER HIROE の女子美食旅 ㊲ パリ「Le Pré Catelan(ル・プレ・カトラン) 」

パリ・ブローニュの森に佇むエレガントな白亜のお城「Le Pré Catelan(ル・プレ・カトラン)」。言わずと知れたミシュランガイド・フランス版で三つ星を獲得しているグランメゾンです。久しぶりにパリの3つ星レストランに行くにあたってまず心配なのは『お衣装』。アレコレ悩み、調査した結果、案外カジュアルでもいいのかもと思ったりして、シンプルなパンツスーツを着用することに。必要に応じて「高見えストール」や「トラベルジュエリー」をプラスしてゴージャス感を演出することにしました。いざ出陣してみたらやっぱりゲストはカジュアルな方が多く逆に気が抜けたほど。たまたまかもしれませんが、デニムやスニーカー着用の方が多くドレスコードに関しては心配する必要はありませんでした。

肝心のお料理ですが。。。これがまた軽いのです。分厚いフォアグラ、缶ごとプレゼンテーションされる一面のキャビアなど想像しておりましたが、そんなものは存在しません。ゲストの皆さんの服装のように終始軽やかで意外なほどのカジュアルさ。年末年始でしたので通常営業とは違うのかもしれません。

(おや、チーズのご案内がない)フレンチではデセール(デザート)の前にたっぷりのフロマージュ(チーズ)を、店によってはワゴンサービスでいただくこともあるというのに何のご案内もなかったのです。周りを見まわしても誰も食べてない。(残念だけどまあいいわ、これから長い長いデセールなんだから)と覚悟しておりますれば(あらっ?もう終わり?)と実にあっけなかった。甘いものがあまり得意でない私には丁度良かったのだけれど、すっきりサッパリ少な目でちょっぴり寂しかった。前日のディナーを軽めにし、朝ごはんを抜き、万全を期して挑んだ割には拍子抜けするほどさらりと終了。帰りにラーメンを食べられる感じ。おっとココはパリだ った。まあパリにもラーメン屋さんはありますけれども。。。

ボリュームはダウンしたものの、あれ?料金は爆上がりだぞ???コース料金は€320(52000円)と€ 380(61000円)、 期間限定トリュフコースは€980(157,000円)!!! ひぃ〜っ!! ちなみに平日にはランチ€175 がありますが、私が行った年末年始はそのコースの設定はありませんでした。ただしワインの値付けはリーズナブル。レアなシャンパン、ワインがてんこ盛りな分厚いワインリストはおそらく100ページ以上ありましたでしょうか。まるで百科事典のような重厚感でした。

総括!経験値を積むという意味で3つ星レストランを体験することはアリだと思います。けれどとてつもなく美味しく素晴らしい体験ができるというお約束はできないのかもしれません。ミシュランガイドが認める三つ星レストランですもの、そりゃ美味しいに決まってます。でも正直「こんなもんか。。。」という感じ。最後にお勘定を見てギョっとする私のような人は行かない方が良いのかもしれません。

評価基準
わざわざ度:わざわざ旅する価値があるか
食材への愛:生産者さんへのリスペクト、食材のポテンシャルをどこまで引き出せるか
地産地消度:地元で生産されたものをどれだけ消費しているか
唯一無二度:いわゆるオリジナリティ
リピしたい度:わざわざ行ってみて尚再び行ってみたいか

わざわざ度 ★★★

食材への愛 ★★

地産地消度 ★★★

唯一無二度 ★★★★

リピしたい度 ★

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大野ひろえ

美食を求め旅するEATRAVELLER. その土地ならではの食材を使ったディスティネーションレストランからB級グルメまで幅広く巡ります。趣味は変態料理人探し。