タケムラダイの日本全国・美味しい冷食
第三十九回 竹乃屋「ぐるぐるとりかわ」
第三十九回 竹乃屋「ぐるぐるとりかわ」
月間80万本以上を売り上げる脅威のカリもち食感とりかわ串!
私は下戸なのだが、酒の肴は大好物だ。
中でも串ものが好きで、月に一度は居酒屋に足を運び、烏龍茶を片手に焼き鳥を嗜んでいる。
焼き鳥は非常に奥が深い。
「もも」や「ねぎま」などの定番から、「ぼんじり」や「せせり」などの希少部位。
地域によっては焼き鳥なのに豚肉を使用していたり、焼き鳥=豚バラという考え方が根付いている地域もあるほどだ。
今回ご紹介する「ぐるぐるとりかわ」も福岡県は博多のご当地グルメとして古くから根付いてきたものなのだが、博多の「とり皮串」はそもそも一般的に供されているものとは異なり、鶏の皮を串にぐるぐると巻き、余計な脂を落としながら外側をカリッと、中はもっちりとなるように焼き上げているので、見た目も味も食感も、我々の知る「とり皮串」とは全く別物と言って良いだろう。
竹乃屋の「ぐるぐるとりかわ」は、鶏1羽から串1.5本分しか採れない希少な首皮を使用しており、柔らかくもちもちとした食感が特徴なのだが、美味しさの秘密は完成に至るまでの工程にある。
一度焼いたものを門外不出の秘伝のタレに24時間漬け込み寝かせ、それをもう一度焼き、また24時間漬け込み寝かせる。
この、焼きと寝かせの工程を、実に72時間に渡って繰り返す事で、余分な脂が落ちた鶏皮にタレが染み込み、旨みの凝縮された脅威的なカリもち食感を生み出している。
焼き上げ前のとり皮串の重さが一本あたり40gなのに対し、72時間後の完成品の重さはわずか12g。
つまり、手間暇をかけて半分以上の脂を落としているからこそ、実現できる、何本でも後を引くような軽い食べ応えなっているのだ。
冷凍品は食べる前日に冷蔵庫で解凍しておいたものを、フライパンで5分ほど焼き調理をしなければならないので、冷凍のまま加熱ができる電子レンジ調理品と比べると多少の手間は要するのだが、完成までに72時間をかけた逸品を、解凍からわずか5分で食べられる事を考えれば、あまりに瑣末な問題であろう。
一般的なとり皮串が苦手という方でも、この「ぐるぐるとりかわ」であれば美味しく食べられるのではないかと思うので、お好きな方はもちろんだが、苦手な方にも是非一度、トライしてみてもらいたい。
タケムラダイのワンポイントアドバイス!
よりカリカリにして食べたいという方は、解凍後の焼き調理の際にサラダ油を少々加えて揚げ焼きのようにすると良い!試してみるべし!
タケムラダイの冷食品評
美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。
【評価】
美味しさ ★★★★★
入手し易さ ★★★★
デザイン性 ★★★
ボリューム感 (※食べる本数にもよるので星評価はなし)
調理の手間 ★★
今回紹介した冷凍食品
商品名: ぐるぐるとりかわ
メーカー名: 竹乃屋
価格:3,456円(税込)※20本入り
公式ページ:https://www.umakamonya.com/shoplist
購入できる場所:公式オンラインストア
公式オンラインストア:https://takenoya.online/item.php?pn=A000000010&cc=yakitori
※筆者調べ

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント
商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。
Twitter:@dai_takemura
Instagram:@dai_takemura
HP:https://www.vorpal-et.com/
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近著『1万食の冷凍食品を食べつくしたプロが考えた!! プラス1食材でバリエーション無限大!
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