和食STYLE

EATRAVELLER HIROEの女子美食旅 ㉝ つくば「Ristorante TSUMU(ツム)」

つくばの緑豊かな街並みに佇む「Ristorante TSUMU(ツム)」。高い天井と吹き抜けの開放感あふれる空間に外部の緑が美しく映える。このレストランはサイエンスシティつくばにある国際会議場内に位置し、ガラス張りの近代的な建築が木漏れ日と共に心地よい雰囲気を作り出しています。 シェフの大井健司さんはイタリア、神戸や東京で経験を積んだ後、故郷つくばに帰り TSUMU をオープンしました。 大井シェフは茨城の良質な素材にこだわりつつ、見過ごされがちな食材にも光を当て、茨城の豊かなテロワールを繊細な料理で表現しています。 食材一つ一つに焦点を当て「これらが最も輝く方法は何か」と向き合う日々。霞ケ浦のナマズや筑西市のオーストリッチ(ダチョウ)にアプローチし、その幅広い経験から生まれるユニークなアイデアが料理に息づいています。 料理はこだわりの笠間焼の器に美しく盛り付けられ、その一品一品はまるでアートのよう。

久慈浜の天然鮑。200g 超えるものも。柔らかく火を入れた鮑にバターと生クリームたっぷりの肝ソース。寄り添うのは自家製タリアテッレ。

炭火で香ばしく焼いた久慈浜の柳タコをフルーツトマトとナッツをベースに カラブリア州の激辛ソーセージ「ンドゥイヤ」のペーストを合わせたソースと共に。

そして食事に彩りを添えるのはつくば市の誇る「つくばワイン・フルーツ酒特区」で生まれたワインたち。特につくばワイナリーのスパークリングブラン 2021 は、きめ細かな泡と爽やかな酸味、個性的なテイストが楽しめる逸品です。TSUMU ではつくばのワインや地元の日本酒を多種多様に楽しむことができます。

店名の由来である「紡錘(つむ)」とは、糸を紡ぐ時に芯になる棒のこと。「TSUMU」はまさに「紡錘(つむ)」のように、地域との繋がりを大切にし、茨城の食材とストーリーを紡いでいく場所。ここでしか味わえないゆったりとした贅沢なひとときをぜひお楽しみください~♪

評価基準
わざわざ度:わざわざ旅する価値があるか
食材への愛:生産者さんへのリスペクト、食材のポテンシャルをどこまで引き出せるか
地産地消度:地元で生産されたものをどれだけ消費しているか
唯一無二度:いわゆるオリジナリティ
リピしたい度:わざわざ行ってみて尚再び行ってみたいか

わざわざ度 ★★★★

食材への愛 ★★★★★

地産地消度 ★★★★★

唯一無二度 ★★★

リピしたい度 ★★★★

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大野ひろえ

美食を求め旅するEATRAVELLER. その土地ならではの食材を使ったディスティネーションレストランからB級グルメまで幅広く巡ります。趣味は変態料理人探し。