和食STYLE

EATRAVELLER HIROE の女子美食旅㉓ パリ「La Rôtisserie d’Argent 」

開いててよかった、トゥール・ダルジャン!(のビストロですけれども)

閑散としたバカンス真っ只中のパリにまた来てしまったのです。フランスでは有給休暇が法律で保障されており、夏はほとんどのフランス人が休暇を楽しむ時期。そのため多くの店舗が閉まっていますが、こちらのビストロは営業していました。ありがたや~。

夏のパリでこれ以上の一等席はありません。セーヌ川を超えてノートルダム寺院を眺める素敵なテラス席、赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが眩しい「ラ・ロティスリー・ダルジャン(La Rôtisserie d’Argent)」は、あの有名なトゥール・ダルジャンのセカンドビストロなのです。夏季限定で セーヌ川にかかる橋の上にテラス席を展開しています。こちらのトゥルネル橋は、4 区のサンルイ島から 5 区を結ぶ特別な場所。ここからセーヌ川を行き交う船や街を歩く人々を眺めながら、「今まさに、この瞬間パリにいるんだわ~」という喜びに包まれます。

ギャルソンが店内から横断歩道を渡って出来立てのお料理を運んできます。前菜はパリの定番、ウフマヨネーズという名のゆで卵。卵の下にはマッシュポテトが添えられておりシャンパンとのマリアージュは最高!太陽の光を浴びて黄金に輝くシャンパンを心ゆくまで楽しみましょう~。なんとこちらのウフマヨネーズは、 世界選手権のワールドチャンピオン(Champion du monde de l’œuf mayo)なんですって。どうりで美味しいワケよねぇ~。しかしウフマヨネーズの世界選手権があるなんて驚きですね。

隣のテーブルの方がステーキ&フリット(フライドポテト)を美味しそうに食べているのを横目に、はたまたト ゥールダルジャンのスペシャリテ、鴨を頬張るあちらのテーブルの方が眩しく映りますが、私は心に決めていたのです、タルタルステーキを食べようと!付け合わせには ポムフリットが何より。この組み合わせは間違いありません。

私はランチタイムに訪れたのですが、夕暮れ時にはにノートルダムの灯りが浮かび上がり、さぞロマンティックな雰囲気が広がることでしょう。ただし、ディナータイムに訪れる際には、パリ市の規定に従い 20 時以降の入店はテラスには座れず室内に案内されることがあります。テラスは 22 時頃にはクローズするそうなので予約時ご確認くださいね。

8月のパリは本当にどの店もバカンス休業ですが、安心してください、「ラ・ロティスリー・ダルジャン」は開いてます!!!

評価基準
わざわざ度:わざわざ旅する価値があるか
食材への愛:生産者さんへのリスペクト、食材のポテンシャルをどこまで引き出せるか
地産地消度:地元で生産されたものをどれだけ消費しているか
唯一無二度:いわゆるオリジナリティ
リピしたい度:わざわざ行ってみて尚再び行ってみたいか

わざわざ度 ★★★

食材への愛 ★★

地産地消度 ★★

唯一無二度 ★★★★★

リピしたい度 ★★★★★

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大野ひろえ

美食を求め旅するEATRAVELLER. その土地ならではの食材を使ったディスティネーションレストランからB級グルメまで幅広く巡ります。趣味は変態料理人探し。