和食STYLE

タケムラダイの日本全国・美味しい冷食
第二十五回 新福菜館「中華そば」&「特製炒飯」

第二十五回 新福菜館「中華そば」&「特製炒飯」

ラーメンの聖地・京都「たかばし」の老舗の味!

京都と言えば「京料理」や「おばんざい」など、和食のイメージをお持ちの方が多い事だろう。
しかしながら、実は京都は知る人ぞ知るラーメン王国で、関東近郊にも多くの京都ラーメンのお店が出店している。
京都ラーメンは鶏ガラと豚骨ベースのダシに濃いめの醤油で味付けをした漆黒のスープが大きな特徴で、今回ご紹介する「新福菜館」は、まさにその味の源流とも言われる、老舗のラーメン店なのだ。
私もお店で京都ラーメンを食べた事があるが、濃厚そうな見た目とは裏腹で、確かに醤油の味は濃いのだけれども、鶏ガラと豚骨のダシがその濃厚さを程よく中和してくれており、意外にもあっさりと食べられる。
そんな魅力たっぷりの京都ラーメンが冷凍食品として販売されており、わざわざ京都まで足を運ばずとも家庭でいつでも食べられるのだから、これは冷凍庫に常備しない手はない。

「新福菜館」は今から 年前となる 年に京都駅付近で始めた屋台が発祥のお店で、それから 年後に京都の「たかばし」と呼ばれるエリアに店舗を構え、現在に至るまで絶大な人気を誇っている京都ラーメン元祖中の元祖だ。
「たかばし」とは 京都駅の東側にある 線を超えるための橋「高倉跨線橋」の略称であり、地名ではないのだが、京都ラーメンの“聖地”としてラーメン界では広く知られている単語らしい。

この「新福菜館」の冷凍食品はお店の看板メニューである「中華そば」の他に、名物メニューとして人気の「特製炒飯(ヤキメシ)」も商品化されているので、迷わず、中華そばと炒飯をセットで食べる事をオススメしたい。

「中華そば」は外袋を開封すると、冷凍された160gほどの具付き麺と液状の濃縮スープの素が入っている。
鍋に湯を沸かし、スープの素を入れたら冷凍具付き麺をダイブさせ、あとは適度にかき混ぜながら、2分半ほど加熱するだけで完成。
インスタントの袋麺を作るのとほぼ同じ工程で、超簡単である。
「中華そば」の完成に合わせて、電子レンジ加熱のみでOKの「特製炒飯」をセットしておけば、待ち時間なく魅惑のセットが楽しめるという寸法だ。

「中華そば」と「特製炒飯」には、いずれも“秘伝のたれ”が使われており、どちらも美しく黒光りしている。
まず「中華そば」のスープを口に含むと、旨みと甘みが強い濃厚な醤油の味わいが一気に広がってから、驚くほどすっきりとした後口に変わるのがわかる。

スープを少し吸って黒みがかった中華麺との相性はもちろん抜群!
何度か無心に麺をすすった後、お次は「特製炒飯」のお出ましだ。
こちらも見た目は真っ黒でこってりとしたイメージだが、「中華そば」同様、旨みと甘みがしっかりと米に絡んでおり、申し分のない美味しさ。

漆黒の「中華そば」と漆黒の「特製炒飯」のタッグは、漆黒ではなく“黄金”のコンビなのである。

タケムラダイのワンポイントアドバイス!

炒飯を少しだけ残し、ラーメンスープに加えて食べるのがタケムラ流!
最高の〆メシを堪能すべし!

タケムラダイの冷食品評

美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。

【評価】

美味しさ ★★★★★

入手し易さ ★★★★

デザイン性 ★★★

ボリューム感 ★★★★★(※炒飯と中華そばを両方食べた場合)

調理の手間 ★★★

今回紹介した冷凍食品

商品名:京都・たかばし 新福菜館「中華そば」&「特製炒飯」
価格:3,380円(税込)※中華そば×2、特製炒飯×2、送料込(下記オンラインショップでの価格)
公式ページ:https://shinpukusaikan.net/
購入できる場所:各種オンラインショップ、全国のスーパーなどでも取扱多数
オンラインショップ:https://www.nipponselect.com/shop/g/gS03310034/
※筆者調べ

過去記事はこちらから

過去記事はこちらから

タケムラダイ

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント

商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。

Twitter:@dai_takemura
Instagram:@dai_takemura
HP:https://www.vorpal-et.com/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCS1EGGMwiCFqli3lw0LjTmw


近著『1万食の冷凍食品を食べつくしたプロが考えた!! プラス1食材でバリエーション無限大! 冷凍食品アレンジ神レシピ大全』(宝島社)