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タケムラダイの日本全国・美味しい冷食
第二十四回 はんだフーズ「国産さば味噌煮」

第二十四回 はんだフーズ「国産さば味噌煮」

宮城発!家庭で楽しめる大衆食堂の“おふくろ飯”!

私は冷凍食品が大好きだ。心の底から愛している。
ただ、だからと言って365日、朝昼晩の三食全てが冷凍食品というわけではなく、自分で料理もすれば、妻が作ってくれた料理も食べるし、外食もする。
確かに自身の食の記憶を辿ると、8割方は冷食が占めているのだが、思い出として強く残っているのは「おふくろの味」だ。
亡き私の母は料理がすこぶる上手かったので、今でも時折、母が作ってくれた美味しい“おふくろ飯”の数々を思い出す。
調理技術や使用している食材を考えれば、もちろん高級レストランなどで食べる料理の方が遥かに美味しいはずなのに、心を掴んで止まない“おふくろ飯”。
今回は、そんな「おふくろの味」を思い出させてくれる商品をご紹介したいと思う。

「国産さば味噌煮」を製造している「はんだフーズ」は、宮城県の仙台市に本社を構え、東北地方を中心に「半田屋」という大衆食堂を展開している地元企業で、提供しているメニューのレシピは全て、昔ながらの「おふくろの味」をベースに作られているらしい。

残念ながら私は店舗に赴いた事はないのだが、我が家が定期注文をしている宅配サービスのチラシに、半田屋の冷凍「国産さば味噌煮」が掲載された事があった。
心惹かれたのは商品パッケージに写っていた“山盛りの丼めしを大きな口を開けて食べようとする幼な子”の写真。
その横には「生まれたときから どんぶりめし」の文字が書かれている。
私にもこんな時代があったなぁ…と幼い頃の自分に重ねて、しばし感傷に浸った後、どうしても半田屋の「おふくろの味」が食べてみたくなり、迷わず注文をしたのだった。

味噌汁と丼ぶりいっぱいの炊き立ての白米の準備をし、あとは「国産さば味噌煮」を調理するだけだ。
一袋に2パックが個包装で入っており、電子レンジか湯煎が選べるようになっている。よりお手軽にという事で500Wの電子レンジで1分50秒。
加熱後はトレイのままでも良かったのだが、見た目も味の大切な要素なので、気分を出すために皿に盛り付け、いざ実食である。

小振りながら厚みのあるさばが2切れ(100g)に仙台味噌の味噌だれがしっかりと絡んでいる。
さばは驚くほど柔らかく仕上げられており、身はふっくら。脂が乗っていて、魚臭さも無く非常に美味しい。
メーカー独自の加工技術により、骨も感じさせないほど柔らかくなっているので、面倒な骨取りも不要で、お子様の食事にも安心だ。

味付けは多少濃い目に作られてはいるが、こうでなくてはいけない。
一切れでご飯がみるみるうちに消費されていく。

あっという間に空になった丼ぶりを見つめ、母の手料理に想いを馳せる。
半田屋の「国産さば味噌煮」はお腹いっぱいの満足感と共に、ノスタルジックな気分にさせてくれる、確かな“おふくろ飯”であった。

「おふくろ!ごちそうさま!」

タケムラダイのワンポイントアドバイス!

さば味噌の身をほぐしたら、煮汁と共にごはんにぶっかけて、冷水を適量。
胡瓜や大葉、みょうがなどの薬味を乗せて「冷や汁」のようにして食べても美味しいので試してみるべし!

タケムラダイの冷食品評

美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。

【評価】

美味しさ ★★★★★

入手し易さ ★★

デザイン性 ★★★

ボリューム感 ★★★

調理の手間 ★★★★★

今回紹介した冷凍食品

商品名:国産さば味噌煮
製造者:はんだフーズ
価格:492円(税込)
公式ページ:http://www.handaya.jp/
購入できる場所:オンラインショップ、一部の生協など
オンラインショップ:https://www.amicashop.com/products/detail/19261
※筆者調べ

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タケムラダイ

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント

商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。

Twitter:@dai_takemura
Instagram:@dai_takemura
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近著『1万食の冷凍食品を食べつくしたプロが考えた!! プラス1食材でバリエーション無限大! 冷凍食品アレンジ神レシピ大全』(宝島社)