和食STYLE

EATRAVELLER HIROEの女子美食旅 ⑮ Saneh Jaan(バンコク)

アジアのみならず、世界が瞠目するグルメーシーンの最前線バンコク。人気のレストランが軒を連ね、いったいどのレストランを予約したらいいのか迷ってしまうかもしれませんが、郷に入っては郷に従え!折角泰国に足を踏み入れたなら先ずはタイ料理です。中でも伝統的なタイ料理を心ゆくまで堪能できる「Saneh Jaan(サネージャン)」がオススメ。

ウィッタユ通りに位置するモダンな「GLASSHOUSE SHINDHORN」というオフィスビル内に佇むこのレストランは、周囲には各国の大使館や高級ホテルが立ち並ぶ一等地に位置し、大使館関係者やコンシェルジュからも絶大な支持を得ています。ミシュランガイド・タイ創刊以来、連続して一つ星を獲得し、ローカルとインバウンドの両方から圧倒的な人気を誇っているのです。

内装はモノトーンを基調とし、そのラグジュアリーな雰囲気は一層の高揚感を醸し出しています。壁にはタイの美しい寺院や宮殿の写真が飾られ、王室に伝わるブンナーク家の宮廷料理レシピが活用されながらも心温まる「おふくろの味」が再現されています。またバンコクでいち早くオーガニック食材を取り入れ、自家菜園のハーブ、スパイスを多用した料理は、洗練された感度の高いフーディーを虜にし、心地よいサービスと相まってゲストの満足度を十二分に満たしています。

メイン料理の前に運ばれるかわいらしいアミューズ「サイアム・ミックス・アペタイザー」は、シグネチャーディッシュとも言えます。ビジュアルが美しいだけでなく、一つひとつに繊細な味わいが凝縮されています デザートではココナッツアイスにお好みのトッピングを自由に楽しめ、ラベンダー風味の梅の実や角切りのサツマイモ、もち米をマンゴーソースと共に味わうことができます。自分流にカスタマイズ、これもまた楽しみのひとつですね。

タイ国政府観光庁は 、タイの食の魅力をアピールし、ガストロノミーツーリズムを推進していくことを公式に発表しています。今後も進化し続けるバンコクのダイニングシーンに於いて、「Saneh Jaan」のようなクラシックなタイ料理を存分に楽しんでくださいね。Khob khun krab(カップンカップ)♪

評価基準
わざわざ度:わざわざ旅する価値があるか
食材への愛:生産者さんへのリスペクト、食材のポテンシャルをどこまで引き出せるか
地産地消度:地元で生産されたものをどれだけ消費しているか
唯一無二度:いわゆるオリジナリティ
リピしたい度:わざわざ行ってみて尚再び行ってみたいか

わざわざ度 ★★★

食材への愛 ★★★★

地産地消度 ★★★

唯一無二度 ★★★★

リピしたい度 ★★★

過去記事はこちらから

過去記事はこちらから

大野ひろえ

美食を求め旅するEATRAVELLER. その土地ならではの食材を使ったディスティネーションレストランからB級グルメまで幅広く巡ります。趣味は変態料理人探し。