和食STYLE

タケムラダイの日本全国・美味しい冷食
第十三回 ロコシキ「AOMORIブッラータ」

第十三回 ロコシキ「AOMORIブッラータ」

青森県知事も絶賛した、青森尽くしのフレッシュチーズ!

仕事で青森県の十和田市を訪れた。
十和田市は青森県の南部地方に位置し、珍しい二重カルデラ湖として世界的にも有名な十和田湖や、清らかな水と美しい緑に囲まれた奥入瀬渓流などを有する自然豊かな観光地としても知られている。
観光地という土地柄か、道の駅なども多く点在していたため、まだ見ぬ冷凍食品との新たな出会いに想いを馳せ、激しく胸が高鳴ったものだ。

帰路につく頃には、持参した大きな保冷バッグに入り切らなくなるほど大量の冷凍食品を購入していたわけだが、そのほとんどは「十和田バラ焼き」や「いちご煮」などに代表される青森の郷土料理を冷凍したものばかり。

しかしながら今回は、そんな、ご当地色の強いラインナップの中にあって、少々異質とも取れるこちらの商品をご紹介したい。

なぜ、数多ある青森の郷土料理ではなく、イタリアの伝統的なチーズである「ブッラータ」を取り上げるに至ったのか。
理由は明快かつ、至極単純。
「めちゃくちゃ美味しかったから!」
この一言に尽きる。

昨今では日本でも人気が高まっているので、「ブッラータ」を知っているという諸賢もおられるだろうが、念のために説明をしておこう。

「ブッラータ」はイタリア原産のフレッシュチーズで、主には水牛のミルクを原料として作られる。
袋状にしたモッツァレラチーズの中に生クリームと柔らかなフレッシュチーズが包み込まれており、袋を破ると中からそれらがとろりと溢れ出すという寸法だ。

非常に美味しいのだが、生の「ブッラータ」は賞味期限が非常に短く、購入後すぐに食べ切らなくてはならない。
ゆえに、日持ちの観点から見れば、冷凍品が便利なのは頷けるのだが、果たして本当に美味しいの?とお思いだろう。

ドーンとご安心頂けるよう、あえてもう一度、声を大にして言わせてもらおう。
「めちゃくちゃ美味しかったから!」

この「AOMORIブッラータ」を製造・販売している「ロコシキ」は、青森県の食材の素晴らしさを全国に知ってもらい、青森の生産者を応援することを使命としており、輸入品となってしまう水牛のミルクではなく、あえて青森県産の牛の搾りたての生乳のみを100%使用。 その生乳をすぐさま青森県内の工場で、青森県のチーズ職人が一つ一つ手包みしているという。

巾着状のモッツァレラチーズの中には、繊維状に裂いたフレッシュチーズと生クリームがふんだんに入っており、濃厚なミルクの味わいを存分に楽しむことができる。

今回はフルーツトマトとバジルをあしらい、オリーブオイルと岩塩をかけてカプレーゼにしてみたが、そのまま食べても当然美味しい。

ちなみに、2022年には「JAPAN CHEESE AWARDS」において銅賞を獲得するという快挙を達成したという。
(この大会において同社の「モッツァレラチーズ」は金賞を受賞している)
それを知った青森県知事が「ブッラータ」と「モッツァレラ」を一人でペロリと平らげたという逸話もあるそうだ。

モッツァレラから溢れ出るのはフレッシュチーズと生クリームだけではない。
地元を愛する生産者の郷土愛が一緒に溢れ出ていることをぜひ感じ取って頂きたいと思う。

タケムラダイのワンポイントアドバイス!

はちみつとブラックペッパーをかけると、ちょっと大人なスイーツとしても楽しめる!
フルーツとも合うので試してみるべし!

タケムラダイの冷食品評

美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。

【評価】

美味しさ ★★★★★

入手し易さ ★★★

デザイン性 ★★★

ボリューム感 ★★

調理の手間 ★★★

今回紹介した冷凍食品

商品名:青森県産フレッシュチーズ AOMORIブッラータ
製造者:ロコシキ
価格:1,458(税込)
購入できる場所:オンラインストア、店舗など
オンラインストア:https://towada365.shopselect.net/
店舗情報:https://365.loco-siki.co.jp/

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タケムラダイ

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント

商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。

Twitter:@dai_takemura
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近著『1万食の冷凍食品を食べつくしたプロが考えた!! プラス1食材でバリエーション無限大! 冷凍食品アレンジ神レシピ大全』(宝島社)