
[作り方]

① 大根のつまを作る
大根の皮をむいてからかつらむきにし、くるくると丸めて千切りにする。
水にさらしてパリッとさせる。

② アジの頭を落とし、
内臓を取る
アジの胸びれの付け根から中骨まで斜めに包丁を入れ、裏返して同じように包丁を入れて頭を落とす。腹のつなぎ目に沿って肛門まで包丁を入れ、刃先で内臓をかき出す。

③ 血合いを洗い流す
血合い(中骨に沿った赤い部分)を菜箸の先でこそぐようにして、腹の中を冷水で手早く洗い流し、しっかりと水気を取る。
- POINT
- 血合いを残さず洗うことで生臭みを取り除きます。鮮度や味を保つために、あらかじめボウルに水を溜めておき、手早く洗いましょう。

④ 腹骨を取り除く
中骨に沿って包丁を入れて三枚におろしたら、包丁を寝かせるようにして腹骨をそぎ切る。

⑤ 皮をむく
頭側から2㎝ほど皮をめくり、身を手で押さえながら尾へ向けて皮をむく。

⑥ 中骨を取り除く
中骨の両脇に沿って包丁を入れ、中骨を切り取る。
- POINT
- 骨抜きで小骨を抜く方法もありますが、
今回は身崩れを防ぐために切り取りましょう。

⑦ アジを細切りにする
アジの繊維に沿って包丁を引くように動かし、細切りにする。
- POINT
- 身を傷めないように、包丁は前後に動かさず、
できるだけ1度で引き切りましょう。

⑧ アジと薬味を和える
⑦に小口切りにした万能ねぎとすりおろした生姜を加えて和え、水気を取った①と青じそを添えて器に盛る。Aを合わせた酢醤油でいただく。
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NPO日本食育インストラクター協会理事
田中伶子先生田中伶子クッキングスクール代表。福岡女子大学卒業後、1964年に料理教室を開設。家庭料理の基礎から食のプロ養成まで指導にあたる他、TV番組の出演や雑誌の執筆、食品・流通・広告会社等での商品企画など幅広く活躍中。読者代表 板倉麻紀さん(主婦・31歳)主婦として、食事作りは毎日。和食のレパートリーを増やしたいと今回の教室に挑戦。
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「アジの細切りは、身に包丁を入れたら、一気に引き切ること。包丁を何度も動かすと身を傷めて、味が落ちてしまいます」
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「かつらむきに慣れないうちは、包丁を少しずつ動かせば大丈夫ですよ」「わぁ、包丁が透けるくらい薄く切れています!」
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「大根のつまを手作りするのは初めてです。薄くかつらむきにした大根を丸めてから千切りにすると簡単にできますね」
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「自分でアジのたたきが作れるなんて感激です」「大根のつまもシャキッとして美味しいですよ。新鮮なあじで作ってみて」
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「かぼちゃにきちんと火が通っているか確認しましょう」「竹串がスッと通りました。柔らかく仕上がって美味しそう!」
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「乾物のひじきを扱ったことがなくて…」「芽ひじきは柔らかく、茎の部分になる長ひじきは食感が良いのが特徴ですよ」
調理・監修/田中伶子 撮影/馬場わかな スタイリング/佐々木カナコ 取材/首藤奈穂 編集/廣瀬園美
CLASSY. 2015年8月号より