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人の営みの優しに探しに一泊二日 奈良・室生寺へ

人の営みの優しに探しに一泊二日 奈良・室生寺へ

世界に誇る文化財が集まる奈良ですが、実は市内の有名観光地しか訪れたことがない人も多いよう。ちょっと待って!
山間に点在する名刹を巡るのも奈良旅の醍醐味です。 豊かな自然の中に佇む室生寺で美仏に出会い、
話題のご当地グルメや名産品も欠かさずチェック。 40代の大人だからこそ楽しめる奈良を前田ゆかさんが旅しました。

十一面観音菩薩立像をはじめ美しい仏様が並ぶ姿は圧巻

奈良県北東部、三重県に隣接する宇陀市にある室生寺。奥深い山中に佇む真言宗室生寺派の大本山です。
高野山が女人禁制であったのに対し、女性にも門戸を開いていたため「女人高野」と呼ばれ、親しまれてきました。
仏教美術の宝庫でもあり、金堂には珠玉の名仏がズラリ。
なかでも国宝の十一面観音菩薩立像は女性に人気があり、この像を目当てに訪れる人も多いそう。
初めてご対面したゆかさんも「なんて穏やかで優美なお顔立ちなのでしょう!
温かく見守ってくださるオーラに癒されます」と感動しきり。奥の院へと続く境内には国宝の灌頂堂や
屋外では日本最小の五重塔など見どころも多く、シャクナゲに彩られる春は特に華やかでおすすめです。

「女人高野」の名で女性に親しまれてきた室生寺へ参拝。夜は奈良市内の風情ある食事処で和食に舌鼓

女人高野」

室生川の清流にかかる朱色の太鼓橋を渡ると山門があり、アプローチも風情豊か。

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山と渓谷に囲まれた山紫水明の地にひっそりと佇む室生寺。参道を進むと現れる仁王門。

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女人高野」

まずは仁王門の納経所で御朱印をいただきました。石段を上り奥へと進んだ灌頂堂(本堂)でも異なる御朱印をいただけるのがうれしい。

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厳かな佇まいの金堂。内陣には中尊釈迦如来立像、薬師如来立像、地蔵菩薩立像、文殊菩薩立像、十一面観音菩薩立像、十二神像が並ぶ。

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女人高野」

平安時代前期の様式を伝える装飾的で女性的な優しさが漂う国宝十一面観音菩薩立像は、怒りや悟りなど十の表情を頭上に頂き、人々の苦難を払い除けてくれる慈悲深い菩薩。

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境内を案内してくださった山岡淳雄さんの説明に真剣に耳を傾けるゆかさん。五重塔は高さ16.1mと小ぶり。シャクナゲの名所としても知られる。

女人高野」

地産地消をテーマにした話題のフレンチでランチを楽しんだら奈良の逸品を探しに市内を散策

馬の目

馬の目

器や室礼にもセンスが光る古民家で
繊細な和食のコースを堪能

奈良公園の脇道に入った池のほとりにある隠れ家的な和食処。
店名になっている馬の目模様の器や蕎麦猪口が飾られた趣のある店内で供されるのは、昼夜ともに会席仕立てのおまかせ料理。地元農家の滋味溢れる野菜や旬の魚を用いたコースを季節替わりで楽しめます。

ラ・トラース

ブルゾン¥34,000(ルーニー)カーディガン¥11,000(ユニバーサルランゲージ ラゾーナ川崎店)スカート¥14,800バッグ¥12,000(ともにグーコミューン/グランカスケードインク)ピアス¥3,900(ステラハリウッド 青山店)

ラ・トラース

生産者の思いが詰まった
奈良のこだわり食材を
独創的なフランス料理に

東京のレストランで腕を振るっていた佐藤了シェフが、咋年6月に奥様の故郷奈良にオープンした仏料理店。
ばあく豚や大和肉鶏をはじめ、野菜、卵、お茶に至るまで、作り手が熱意を込めて育てた上質な食材を主役にしたオリジナリティに富んだコースは洗練の極み。

古梅園

440年の伝統を現在に伝える
奈良墨の老舗で「にぎり墨」を体験

鹿の舟 竈

厳選した奈良の食材や台所道具が並ぶ
グローサリーコーナーは必見

麻布おかい奈良店

手紡ぎの糸を使って織り上げる上質な
麻小物は実用的でお土産に最適

もも太朗ビエラ奈良店

清酒発祥の地奈良全蔵元の
珍しい地酒をラインナップ

萬々堂通則

椿の形が可愛い「糊こぼし」は
お水取りの期間限定の特別な和菓子

JR東海からのお知らせ 「うまし うるわし 奈良」でも室生寺をクローズアップ
うまし うるわし 奈良

JR東海「うまし うるわし 奈良」サイトでは、「室生寺」特集が展開されています。座主のインタビューや仏像イラストレーターの田中ひろみさんおススメの十一面観音などを順次公開。奈良の巡り方を紹介したモデルコースや社寺周辺の散策マップはとても便利です。奈良へ行く前にぜひチェックしてみて!

うまし うるわし 奈良

十一面観音に間近に会える特別拝観を開催中!
室生寺へアクセス

撮影/吉澤健太 モデル/前田ゆか スタイリスト/鈴木仁美 ヘアメーク/高梨 舞 取材/秋山美英 (2016年12月13日、14日撮影)
お問合わせ先/JR東海「うまし うるわし 奈良」 http://nara.jr-central.co.jp/

STORY 2017年3月号より