EATRAVELLER HIROEの女子美食旅 ⑭ 和歌山県 NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道
爽やかな串本、まるでハワイの風景を思わせるような湿度の低さと心地よい風。
本州最南端、黒潮の恵みにより暖かい水がもたらされ、回遊魚や南方に生息する魚たち、クジラの親子までが訪れる貴重な海。 世界的にも稀有な最北のサンゴ群落はラムサール条約で保護され、熊野古道や奇岩・怪石の雄大な自然美など、見どころ満載の観光スポットが串本に点在しています。ここは熊野の歴史と海の恵みを同時に楽しめる魅惑的な町として多くの旅行者を惹きつけています。
そんな串本町に佇む「NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道」。古民家を再生し町全体をホテルに見立て、文化や歴史を尊重しながら 活気を取り戻す独自のコンセプトを追求しています。
レトロな趣を持ちつつも、モダンでスタイリッシュなデザインが絶妙であり、ミニマルな美しさと調和しています。テレビや時計のない空間で、梁を見上げながら過ごす静かな時間は過去と未来の融合。懐かしさと新しさが共存するひとときを提供してくれます。
私が宿泊した部屋、701「益野」はかつて煙草屋さん兼住居を母屋とし、離れにはプライベートサウナ、水風呂、檜の内風呂が設置されています。風の抜ける「ととのいスペース」やインフィニティチェア、庭や土間空間が包み込む空間はまさに日常を忘れる至福の場所。特筆すべきは地元の宇津木石を使った地下水利用の水風呂。身も心も癒される最高のひとときです。プライベートサウナでは、熊野の香のアロマが広がり、セルフロウリュやヴィヒタで血行を促し、身も心もととのいました。免疫力まで高めるというリラックス体験は、まさに贅沢なエステのよう。
夜は併設のレストラン「みなも」でのディナータイム。こちらはミシュランガイド和歌山2022にも掲載されるほどの高評価を誇るレストランです。築145年の古民家で味わう紀州の恵みを活かしたイタリアンのスペシャルコースは、地元の食材が織りなすハーモニーが心に響きます。 サウナで心身をリフレッシュした後のディナーは格別の美味しさ。疲れを癒し安眠が約束されます。
そして朝食を堪能した後は、再びサウナへ。朝のサウナはその日1日の集中力を上げると言われています。ポジティブに一日をスタートさせましょう。
サウナで整うことは、心身ともにリフレッシュできる究極のリラックス体験です。 皆様も是非お試しあれ～。
評価基準
わざわざ度：わざわざ旅する価値があるか
食材への愛：生産者さんへのリスペクト、食材のポテンシャルをどこまで引き出せるか
地産地消度：地元で生産されたものをどれだけ消費しているか
唯一無二度：いわゆるオリジナリティ
リピしたい度：わざわざ行ってみて尚再び行ってみたいか
わざわざ度 ★★★★
食材への愛 ★★★★
地産地消度 ★★★
唯一無二度 ★★★★
リピしたい度 ★★★★★
美食を求め旅するEATRAVELLER. その土地ならではの食材を使ったディスティネーションレストランからB級グルメまで幅広く巡ります。趣味は変態料理人探し。