タケムラダイの日本全国・美味しい冷食
第十四回 萬珍樓「蓮の葉ちまき」
第十四回 萬珍樓「蓮の葉ちまき」
横浜中華街発!120年の歴史を誇る広東料理店の本格ちまき!
神奈川県・横浜市は私の地元である。
横浜は全国各地から観光客が押し寄せる人気のスポットが数多く点在している場所だが、私が学生時代から足繁く通い詰めていたのは横浜中華街だった。
高校時代は毎日のよう中華街へと赴き、当時は冷凍食品ではなく「肉まん」に激ハマりしていたため、「中華街にある全ての肉まんを食べ尽くす!」という大いなる野望のもと、味の評価を記すメモ帳を片手に、中華街の端から端まで食べ歩き、「ひとり肉まん食べログ」のようなものをせっせと作っていたものだ。
(思えば、この頃から一つのものに執着する偏愛傾向があったのだろう)
そんな愛すべき横浜中華街に、昨年、中華冷凍食品の専門店がオープンした。
創業から120年以上の歴史を誇り、伝統ある中国広東料理を提供し続ける「萬珍樓」の「萬珍凍眠館」だ。
お店と同じ味を家庭で手軽に食べられるよう、販売する商品は全て同店の厨房で調理をし、液体急速凍結機「凍眠(とうみん)」を使用して、出来たてを急速凍結している。
メディアなどでも取り上げられた「五目焼きそば」や「海鮮あんかけ炒飯」も美味しかったのだが、本格広東料理ということもあって、全体的に少々お値段が張るものが多い中、この「蓮の葉ちまき」は税込みで540円と比較的リーズナブルな商品の一つなのだ。
冷凍のままでの電子レンジ調理が可能で、手間のかかる中華ちまきが手軽に食べられるのも嬉しいポイント。
まずは袋を開けた瞬間に鼻腔をくすぐる蓮の葉の豊かな香りを楽しみつつ、一つ一つ丁寧に手包みされた蓮の葉を開いていくと、中には見るからにもっちりと艶やかな平たい形状のちまきが入っていた。
おもむろにかぶりついてみると、もっちりとした食感ながら、もち米の一粒一粒が口の中で解けていくのがわかる。
具には海老や自家製チャーシュー、鶏肉や椎茸などの旨みが強い食材ふんだんに使われており、あっさりとした味付けの奥にコク深さが感じられた。
横浜中華街を訪れた際には、是非とも立ち寄ってみて欲しい。
タケムラダイのワンポイントアドバイス!
ちまき以外にもバラエティに富んだ本格的な広東料理の数々が冷食として販売されているので、横浜中華街観光がてらにお店に立ち寄るべし!
タケムラダイの冷食品評
美味しさ:自信をもってオススメできる商品のみ紹介するので基本的には星5。(星5超えがあるかも?)
入手のし易さ:数量限定品や季節限定品などは星が少なくなる。
デザイン性:パッケージや盛り付けなど、商品としての美しさ。
ボリューム感:成人男性基準での満腹度。
調理の手間:調理の手間が簡単であればあるほど星が多い。
【評価】
美味しさ ★★★★★
入手し易さ ★★
デザイン性 ★★★
ボリューム感 ★★★
調理の手間 ★★★★
今回紹介した冷凍食品
商品名:蓮の葉ちまき
製造者:萬珍樓
価格:540円(税込)
購入できる場所:オンラインストア、店舗など
オンラインストア:https://tominfoods.manchinro.com/
店舗情報:https://www.manchinro.com/

冷凍食品マイスター/電子レンジ料理研究家/フードコンサルタント
商品プロデュース業で多忙を極めていた際に、手軽で便利で美味しい冷凍食品と出会い、その魅力に取り憑かれる。毎日欠かさず、20年以上に渡って冷凍食品を食べ続ける筋金入りの冷凍食品マニアとして知られるようになり、テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアに出演。現在は通算10000食以上の冷凍食品を食べた経験を活かし、冷凍食品のプロデュースやアレンジレシピの考案、食品メーカーや飲食店などのメニュー開発を手掛けるなど、料理研究家としての活動も多岐に及んでいる。
Twitter:@dai_takemura
Instagram:@dai_takemura
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