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鹿児島で評判のピーナッツ豆腐 お取り寄せでご賞味あれ!

ピーナッツを使った豆腐といえば沖縄のジーマーミ豆腐が有名ですが、沖縄独自の食べ物ではなく、実は南の地域ではポピュラーな郷土食で、九州や岡山あたりでもよく食べられているそう。鹿児島でも古くから家庭の味として受け継がれてきた法事などには欠かせない伝統食で、「落花生(だっきしょ)豆腐」、「ピーナッツ豆腐」の名で親しまれてきました。鹿児島は落花生の産地でもあり、鹿屋や奄美地方をはじめ、県内各地で生産されているため落花生を使ったさまざまな料理法があります。殻つきのまま塩茹でする「ゆで落花生」は代表的なおつまみ。独特な食感が病みつきになると評判で、ビールのおつまみには枝豆よりゆで落花生というほど鹿児島ではポピュラーな一品です。

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「ピーナッツ豆腐」も鹿児島ではスーパーにも置かれているおなじみの味。簡単に説明すると、胡麻豆腐のピーナッツバージョンといえばイメージしやすいかもしれません。地元では、生のピーナッツを使うのが一般的で、一晩水に浸して渋皮を取り除き、水と一緒にミキサーにかけて漉したものにサツマイモ澱粉を加えて火にかけ、焦がさないように根気よく練ります。それを型に流して常温で冷まして固め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしてタレをかけていただきます。ほかの地方では葛などを使うようですが、鹿児島ではサツマイモ澱粉を使うのが特徴。サツマイモは言わずと知れた鹿児島の特産品なので「ピーナッツ豆腐」は県産品同士を組み合わせたまさに県民食なのです。
タレは、梅肉と濃い口醤油、砂糖、みりんを合わせたものが主流で、甘いけれどさっぱりした味わい。わさび醤油や酢味噌、黒蜜ときな粉などで食す家庭もあるそう。とはいえ、手づくりするには手間がかかるため、最近では家庭で作るケースも減っていて、市販のおいしいピーナッツ豆腐を探し求める人が多いのだとか。
さまざまな種類の製品が出回っているなかで、宣伝も何もしていないけれど口コミで大評判なのが、伊集院かつ子さんの手づくりピーナッツ豆腐です。もともとは伊集院さんのお母さんから伝授されたおふくろの味だそうで、ある日子供たちが通っていた幼稚園のバザーに出品したところ、おいしいと人気を呼び、知人に頼まれては作って分けてあげていたのがはじまりでした。そのうち店に置いてほしいとあちこちから注文が入るようになり、「自分の手作りの味がそんなに喜ばれるのなら…」と、一念発起。今では主婦仲間とともに1日400~500個を製造するまでに。

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実際に味わってみると、口に入れた瞬間に香ばしいピーナッツの風味がいっぱいに広がり、ほどよい粘りとコクのあるぷるるんとした食感が実に上品な味わいで美味。香ばしさの秘密は、生のピーナッツではなく炒ったものを使っているからだそう。タレも甘くなり過ぎないように砂糖の代わりに氷砂糖を使っているのが特徴。添加物を一切使用していないため日持ちしないことから予約注文が主で、小売りは山形屋デパートとその関連スーパーなど一部にしか置いていないそう。健康志向の高まりとともに、自然の素材を使った懐かしい手づくりの味がますます注目を集めています。
1個¥162(税込)で電話注文によるお取り寄せも可能。問い合わせ先/鹿児島市稲荷町9-27 ℡099-247-8492